★ひとこと 「猿倉から広大な田代湿原を経て見晴し抜群の帝釈山へ」
帝釈山三角点
★行った日 2015年9月24日(木) 曇後雨 単独
★コース
(道の駅)きらら289
6:00(R401、R352、県道350)=7:10猿l倉登山口7:24→水場7:35→小田代8:37→弘法沼9:08→9:20弘法大師堂9:27→10:41(2059.6m)帝釈山11:04→弘法大師堂12:05→小田代12:37→水場13:11→13:20猿倉登山口13:30(県道350、R352、R401、R289)=七ヶ岳林道入口-通行止(R289)=15:30(道の駅)きらら289
16:30(R389、R252、R17)=堀之内IC
18:25(関越道、北陸道、名神)=高槻1:06(翌日)
4座目は福島栃木県境の帝釈山(たいしゃくさん)だ。福島県側の猿倉(さるくら)登山口から広大な湿原を有する田代山を経て展望の帝釈山を往復する計画だ。(道の駅)きらら289から沼田街道を桧枝岐(ひのえまた)村方向へ向い、途中で関東・東北豪雨の爪痕の残るR352に入り、さらに途中から湯の花温泉へ向う県道350を南下、登山口手前11キロから落石の多い地道林道を最徐行で進むと栃木県側は通行止めの猿倉登山口だ。手前駐車場にはトイレもある。
立派な登山口から橋を渡って沢沿いに進んでから樹林の小尾根を丸太階段で登る。最後の水場を右下に見ながらブナの森やシラビソの森が交互に現れる手入れのいきとどいた急坂を登ると山頂まで1時間の表示のある休憩広場だ。さらに樹林帯を登ると木々がまばらになり、色づき始めた小木帯の梢越しに周りの山々が視界に入ってくる。やがて樹林の中に木道が出現、樹林帯が途切れると湿原だ。いまは枯れ野だがシーズンには満開の草花が楽しめそうな標高約1800メートルの小田代の湿原だ。紅葉に彩られた稜線を男体山(なんたいさん)や女峰山(にょほうさん)の墨江のような姿を眺めながら登ると標高約1900メートルの田代湿原だ。半時計回り一方通行の木道を直進、弘法沼で木賊(とくさ)温泉を右に分け、背の低い木々の島が点在する枯れ野の湿原をなだらかに登る。田代山の三角点は地形図上では弘法沼の東北方向にあるが木道以外は立入り禁止だ。
(右下の沢が最後の水場)
(ブナ林を登る) (オオシラビソの林を登る)
(見晴しのよい尾根を登る) (湿地帯の木道が現れる) (小田代の湿原)
(色づき始めた稜線を登る)
(南に見える墨絵のような男体山) (田代湿原を行く)
周回路と別れて樹林帯に入ると弘法大師堂だ。避難小屋も兼ね別棟にトイレや屋外休憩所もある。大師堂の裏からコメツガやシラビソの針葉樹林帯の稜線をなだらかに下り、ぬかるんだ最低鞍部から少し色づいた広葉樹の点在する樹林帯を登り返す。なかなか雰囲気のよい針葉樹の尾根道だ。山頂に近づくと大石の点在する展望の尾根道となり、岩場の急坂を登ると岩稜に平地の山頂だ。山頂から色づいた木々越しに大展望だ。西に燧ヶ岳(ひうちがだけ)、南に日光男体山の峰々、西北に会津駒ヶ岳、北方遠くには飯豊山(いいでさん)が望めた。山頂の南の下には馬坂登山口があり、帝釈山だけなら往復1時間半だ。
(右の池が弘法沼) (弘法大師堂兼避難小屋) (大師堂の祭壇)
(針葉樹林帯の尾根道を行く) (鞍部にぬかるみもある) (ゴーロの道を登る)
(帝釈山から南の男体山方面を望む)
(帝釈山から北の飯豊山方面を望む)
紅葉の山肌を楽しみながら往路を戻り、田代湿原の小木を仔細に眺めるとハイマツなどの松系統ではなく、桧の大木の矮小化した木々が多く見られた。湿原のあちこちにチングルマの草紅葉があり、雪解け季節の華やかさが想像される。小田代を下る辺りでは、往きに見えていた山々も雲に隠れ、辺りはガスた。登山口に近づく頃にはポツリと来て、林道では雨粒がフロントガラスを叩き始めた。今回の遠征はここまでだが、参考までに七ヶ岳の林道確認にR289の駒止トンネルを越えて登山林道入口まで行ってみたが9月の関東・東北豪雨のため通行止めだ。289きららで汗を流し腹ごしらえをして夕方ここを出発、大阪へ未明に帰り着いた。
田代山を含む帝釈山は予想以上に素晴らしい山だ。雄大な高層湿原の広がり、帝釈山頂上や稜線からの大展望、ブナ、シラビソ、コメツガなどの樹林などが美しい。
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 尾瀬・火打ヶ岳・至仏山
・2万5千分の1地形図 帝釈山
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