★ひとこと 「清水倉から急な泥濘の道で登る大展望の石灰岩の山」
青梅黒姫山三角点
★行った日 2015年10月15日(木) 晴 単独
★コース
高槻16:38(前日)(名神、北陸道)=有磯海SA(車中泊)(12℃)5:47(北陸道)=親不知IC(R8、県道155)=6:30清水倉登山口6:47→7:41一本杉峠7:47→9:03金木平9:12→10:08休憩10:12→10:46(1221.5m)青海黒姫山10:59→12:19金木平12:29→一本杉峠13:18→13:50清水倉登山口14:00(県道155、R8、県道454)=長者温泉ゆとり館15:25(R454、R8)=能生IC(、北陸道、上信越道)=妙高高原IC(県道39)=笹ヶ峰登山口17:36(車中泊)
青梅(おうみ)黒姫山は飛騨山脈の北端に位置し、栂海(つがみ)新道の通る山稜の東側にある独立峰的な石灰岩の山だ。青梅川河口から約4キロさかのぼった山間にある清水倉からピストンの計画だ。前日夕方に大阪を出発して有磯海SAで車中泊、親不知ICから青梅の石灰岩の工場横を通って青梅川に沿って進み、清水倉へ向う道を右に分け、少し直進して橋を渡ると車道終点、2、3台駐車可能な登山口だ。
登山ルート説明図が掲示された登山口を登り、杉林を抜け、畑跡地のような荒地をなだらかに登って行くと杉大木の立つ一本杉峠だ。ここから広葉樹がまばらに生えた急な山裾をジグを切ってしばらく登ると二本の大杉の夫婦縄文杉だ。この辺りの樹間から栂海新道の稜線をチラチラ眺めながら、山裾をトラバースして北上すると一本の五葉松のある小さな平地の金木平だ。水場があるが水の有無は未確認。標高約800メートルの金木平から急勾配となり、滑り易い泥濘の道や、石ころのV溝の道を、膝から下を泥まみれにして必死に登る。2日前の雨のため泥濘の道がしばらく続き、通行禁止の鉱山道を左に分けてひと登りすると稜線上にあがり、一気に視界が開ける。小灌木の薮っぽい石灰岩の点在する稜線を東へ進み、鞍部を越えて石灰岩の尖った岩を掴みながらよじ登ると意外に広い山頂だ。
(清水倉登山口) (杉林の小径を行く) (なだらかな山裾を登る)
(一本杉峠) (ブナ林の急坂を登る) (夫婦縄文杉)
(栂海新道の稜線を望む) (金木平) (泥濘の急坂を登る)
(谷筋を急登)
(尾根に達すると視界が開ける) (山頂めざして稜線を行く)
(石灰岩の岩稜を登る) (もうすぐ山頂) (青梅黒姫山三角点)
山頂には灯篭つきの立派な黒姫権現の祠と一等三角点がある。さえぎるもののない山頂からは、北方に色づいた山の彼方に広大な日本海が広がり、南方には初冠雪の白馬岳や日本海へ延びる栂海新道の稜線、さらに妙高連峰の峰々が望めた。山頂の南面直下には石灰岩採掘現場があり、下山時に見上げる東尾根の石灰岩の大岩壁などから、石灰岩の山であることが印象付けられる。下山後あすの焼山をめざして笹ヶ峰へ移動だ。直線距離は短いが小谷(おたり)村から妙高へ抜ける林道の乙見山(おとみやま)トンネルが不通のため上越周りの大回りだ。R8走行中に日帰り温泉の広告につられて能生(のお)手前の山間部にある長者温泉ゆとり館で疲れを流し、能生ICから高速に入り、夕食後妙高高原ICから夕暮れの笹ヶ峰に到着、車中泊だ。標高が約1300メートルあり、寒さのため夜半に目覚め、カイロを身体中のポケットに入れたが、その時の都会では見られない鋭い光の満点の星空に感激してしばらく寝付けなかった。
青梅黒姫山は付近にはヒスイ産地もある日本海に面した石灰岩の山だ。登り難い急坂を辛抱すれば山頂からの大展望がご褒美だ。そんなに高くない標高の山だがスパッツ必携のしんどい山だ。
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・2万5千分の1地形図 小滝
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