三室山(1358.0m)竹呂山(1129.2m)赤西山(1202m)

 

★ひとこと   「赤西渓谷から竹呂山経由三室山を経て赤西山へ周回」

三室山三角点


★行った日   2016年4月9日(土) 曇時々晴 単独

★コース
高槻4:33(中国道)=山崎IC(R29、赤西林道)=6:48赤西林道ゲート7:10→8:00稜線出合8:07→8:34P834(展望地)8:40→9:50(1129.2m)竹呂山9:59→P1198 10:39→11:22(1358.0m)三室山(大休止)11:50→県境屈曲点ピーク12:27→13:20(1202m)赤西山13:32→赤西林道二俣14:19→15:15赤西林道ゲート15:25(赤西林道、R29、県道48、県道6)=養父IC(北近畿豊岡道、舞鶴若狭道)=丹南篠山口IC(県道306、R372、県道407、県道46)=高槻18:40

 播磨西北部の兵庫・鳥取県境にある三室山(みむろやま)周辺だ。2009年に赤西(あかさい)渓谷からP1106を経て波佐利山(はさりやま)へ周回しているが、同年8月の兵庫県西北部豪雨により赤西林道が大きく損壊して長らく足が遠のいていた。今回は山あそさんのレポを参考に、赤西渓谷を挟んで西側の竹呂山(たけろやま)経由三室山を経て赤西山へ周回の計画だ。R29で宍粟(しそう)市を北上、道の駅はがの先を左折、赤西林道を渓谷沿いにしばらく進むとトイレもある赤西森林広場だ。そのすぐ先にゲートが新設され、一般車はここまでだ。
 ゲート前の新しい森鳴橋を渡ってすぐ先の小沢へ入り、すぐ左の急な尾根に取り付く。間伐材の放置された植林帯の尾根を、薄い踏み跡をたどって標高差200メートルほど登る。斜面のタムシバを眺めたり、対岸稜線の三角錐のP1106を振り返ったりしながら急坂を登り、自然林が現れると稜線だ。アップダウンしながら杉林の尾根を登り、途中で左から上がってきた林道に出合ったりしながら稜線をしばらく進むと広い緩斜面の平地が広がる明るいP834だ。満開のアセビの点在する枯れた羊歯原から北方を眺めると、これから向う竹呂山、三室山、赤西山が並んでいる。Ca860付近で巨大なヘアーロッドのようなもの(金網?)が積み上げられて放置、珍しい物体だ。ブナの巨木林を登り、針広混交林のP980を過ぎて鞍部からブナ林を上り返し、カンカケ峠から続く稜線を合わせ、ミズナラなどの広葉樹の尾根を登りきると竹呂山だ。

    (赤西林道ゲート)        (新しい森鳴橋を渡る)    (橋の先の小谷から取り付く)

 (間伐材の急な尾根を登る)  (自然林が現れると稜線は近い)   (稜線を右へ進む)

(P834手前で左から林道がくる)   (P834の展望地)      (Ca860のビッグヘアーロッド)

  (P980手前のブナ林を登る)  (P980の針広混交林)    (Ca1000のブナ林を登る)

 山頂は木々に囲まれた小広場で展望はよくない。(河内(こうち)へ下る?)尾根道を左に分け、稜線を北へ下り、鞍部で竹呂谷道を左に分けて上りにかかる。ミズナラやブナなどの疎林帯の続く稜線を登り、笹原が現れるとP1198だ。ここからアップダウンを繰り返しつつ標高を上げるが、徐々に笹原の丈が高くなり、枯れたスズタケの混じる切り開きの道がしばらく続く。かつては決死の覚悟を余儀なくさせる笹薮コギのルートだそうだ。Ca1300の小突起の岩峰を越え、三室高原から来た道と合流すると三室山はすぐだ。二等三角点の山頂からはさえぎる物のない360度の大展望だ。晴れだが透明度は悪く春霞が垂れ込め氷ノ山がようよう見える程度だが、西から右回りに、後山(うしろやま)-沖ノ山-東山(とうせん)-氷ノ山-藤無山-阿舎利山(あじゃりやま)-植松山など、北西播磨の名だたる山々の展望台だ。

     (竹呂山三角点)    (山頂の尾根道と谷道分岐標識)  (Ca1060鞍部で谷道分岐)

   (笹原が現れたP1198)  (Ca1190鞍部の笹薮切り開き道)(Ca1300の小突起ピーク)

  (三室高原からの道と合流)    (三室山二等三角点)     (踏み跡なく笹薮を漕いで下る)

                  (三室山から西北の東山方面を望む)

                 (三室山から東の阿舎利山方面を望む)

 景観を楽しみながら定番の昼食の後、ここから甘く考えていたが難行の始まりだ。踏み跡不明の枯れたスズタケのジャングルだ(活きていれば僕は踏破不能)。山頂から県境屈曲点の草原状の丸い丘めざして踏み跡を下り始めたが、徐々に西向きとなり、大通(おおどおり)峠に向っているようなので元へ引き返し、東よりに薄い踏み跡を下り始めたが、すぐに踏み跡は行方不明、枯れたスズタケを掻き分けつつ歩き易い所を選んで下る。笹は下へ向って倒れているので下りは楽だ。やがて笹丈が低くなり歩き易くなるとともに薄い踏み跡が現れ、県境屈曲点から東へ進む。振り返れば三室山、正面には赤西山を見据えながら展望稜線を東進、最後の急坂をしのぐと赤西山頂上だ。山頂南面から赤西渓谷を中心に、左にP1106、右に竹呂山や三室山、中央に植松山を配した景色はなかなか雄大だ。下り斜面は急なため山頂から尾根筋を見分け難く、間違った尾根を少し下ってから、東隣の尾根に気付き、正規の尾根へトラバースして以降樹林帯の尾根をどこまでも下る。最後にトロッコ軌道跡のような石積みのなだらかな地形を下り、途中から林道へ無事着地だ。赤西林道二俣から先代杉や森林セラピー広場を通って約1時間の林道歩きでゲート帰着だ。帰りは宝塚の休日渋滞を避け、養父(やぶ)から篠山経由で順調に帰阪した。
 竹呂山を経て三室山に続く稜線のブナやミズナラなどの広葉樹林が素晴らしい。三室山や赤西山へ向う稜線からの展望も雄大だ。赤西林道は2009年当時の崩壊の面影はなく完全補修され、山肌に点在するタムシバや渓谷美を楽しみながら歩くことができた。

(歩き易い所を選って北へ進む)  (県境屈曲点から東へ)   (赤西山めざして展望稜線を行く)

    (三角錐の赤西山へ)       (三室山を振り返る)         (赤西山頂上)

                (赤西山から南の赤西渓谷を望む)

(植松山を正面に見て急坂を下る)(左の正規の尾根に移動)   (樹林帯の尾根を下り続ける)

(トロッコ跡石垣を適当に下る)    (下の林道に無事着地)    (林道二俣の先の橋を渡る)

      (先?代杉)            (森林セラピー広場)      (林道ゲートへ帰着)

★道で出会った花

   シハイスミレ(P834)        アセビ(P834)         タムシバ(P834)

  ミヤマカタバミ(赤西林道)    ネコノメソウ(赤西林道)      キブシ(赤西林道)

  ヤマルリソウ(赤西林道)   ミヤマキケマン(赤西林道)   ボタンネコノメソウ(赤西林道)

★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       氷ノ山・鉢伏・神鍋
・2万5千分の1地形図  西河内、岩屋堂

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