七面山(1624m)

 

★ひとこと   「湯ノ又から神仙平を経て舟ノ垰経由七面山へ周回」

神仙平から七面谷を望む


★行った日   2016年11月5日(土) 晴    単独

★コース
 高槻4:10(近畿高速、西名阪)=柏原IC(R165、県道30)=五条北IC(京奈和道)=五条IC(R168、高野辻林道、殿野林道)=7:02林道ゲートP 7:15→路盤崩落7:36→林道分岐8:20→七面山登山口8:30→ヘリポート9:14→9:45林道終点9:53→10:47休憩(草原:神仙平?)10:56→11:58舟ノ垰12:04→奥駈道別れ12:28→12:36P1693(楊枝ノ森ピーク)12:56→(1624m)七面山東峰13:39→西峰13:57→稜線別れ14:50→七面山登山口15:09→林道分岐15:19→路盤崩落15:48→16:01林道ゲートP16:08(殿野林道、高野辻林道、R168)=五条IC(京奈和道)=五条北IC(県道30、R309、府道170、府道31)=松原IC(近畿道)=高槻20:10

 七面山は大峰山脈の八経ヶ岳と釈迦ヶ岳の中ほどから西へ延びる七面尾にあって岩峰の目立つ山だ。尾根の南側は峻険なレンゲ谷だが北側には大峰山脈西面直下に神仙(しんせん)平の草原が広がっている。七面谷の林道ゲートから初めて訪れる神仙平を経て楊枝ノ森(ようじのもり)経由七面山へ周回の計画だ。五条市街からR168を南下、猿谷ダムから新たに完成した災害復旧部分を過ぎて橋を渡り、左折してしばらく進むと高野辻だ。朝もやに煙る大峰を撮る数人のカメラマンを横目に峠を下り、篠原から舟ノ川沿いに林道を進むとゲート手前で通行不能だ。ちょっと戻って10台位とめられる平地に駐車だ。
 ゲート手前の流れを登山靴でジャブジャブ渡渉、かつて車で通行した落石の多い林道を進む。所々で路盤が崩れたり路面が落石で覆いつくされた林道を進み、九十九折の林道で標高を上げ、標高1000の最後のUターン箇所からは西に高野辻に続く稜線上に天和山(てんなさん)が望めた。この先で舗装林道を右に分け、ススキ原の展望の良い道から朝日に輝く中尾尾根のP1325とその右に明星ヶ岳が望めた。さらになだらかに少し進むと七面山登山口だ。当時、ここまで車で上がってきたが、七面山登山口の表示は大塔村から五条市に書き換えらた以外は当時のままの看板だ。林道はここを頂点に、しばらく下り坂が続く。

 (林道ゲート手前で通行不能)  (ゲート手前で舟ノ川を渡渉)   (ゲートを過ぎて林道を進む)

(枝沢の道流出部をショートカット)   (路盤崩落部を通過)     (落石の多い林道を進む)

(九十九折林道で高度を上げる)(Ca1000から天和山を望む)     (林道分岐を直進)

 (中尾尾根の右に明星ヶ岳)      (七面山登山口)       (登山口からなだらかに下る)

 相変わらず落石で埋め尽くされた崩落箇所もある林道を下り、Ca990の最低鞍部付近の山腹を東進、ヘリポートの横を通って標高を上げていく。七面谷左岸の崩れそうな斜面をトラバースして樹林帯に入ると路面が完全になくなった七面谷の河原の横断だ。その先で七面山登り口表示を右に見て少し進むと左下にカラハッソウ谷を望む林道終点、林道ゲートから7キロ、2時間半の林道歩きだ。林道終点の小広場から左下方の土石と倒木が堆積した荒れたカタハッソウ谷を眺めながら小休止後、いよいよ山道へ。針葉樹の林に入り、すぐに歩き易いが目印のない広葉樹林を進む。苔むした岩塊原の疎林帯となり、飛び石伝いに登ると間もなく平地の殆んど落葉した樹林帯だ。地形図から判断すると等高線がまばらになった所だ。奥駈道から眺めてここが神仙平の草原と思っていたが、草原はもっと上の方の急勾配の所だ。樹林帯を抜けると岩塊原の次に草原の急斜面が続き、すぐに息が切れて休息を頻繁に繰り返しつつ青息吐息で登る。神仙平と思われる草原で小休止だ。なお、林道終点から奥駆出合までリボンや踏み跡も目につかず、前方の稜線めがけて登り易い所を登るだけだ。

 (明星ヶ岳の山頂付近のガレ)  (林道の最低鞍部付近を行く)   (朝日に映える樹林)

  (林道左下のヘリポート)     (七面谷に沿って進む)       (七面谷を振り返る)

 (路盤流出の七面谷を渡る)      (七面山登り口)      (林道終点のカラハッソウ谷)

  (林道終点から樹林帯へ)    (歩き易い広葉樹林を行く)    (苔むした岩塊林を登る)

   (平地の樹林帯を行く)      (岩塊の急坂を登る)     (やっと草原へ:神仙平?)

 左に七面尾、右に中尾尾根に挟まれ、正面に唐笠山(とうがさやま)などを望む広大な七面谷の眺めは雄大だ。奥駈の稜線がすぐ上に見えるがなかなか近づかない。苔の絨毯もある急斜面のしんどい登りを時間をかけて何とか登りつくと舟ノ垰(ふねのたわ)だ。この上りで完全にバテてしまい、足取りも重く奥駈の稜線を進む。この辺りの奥駈道ははっきりせず、薮っぽい稜線をたどると七面山遥拝所、東に大台ケ原が望める。奥駈道を左に分け、稜線を直登すると楊枝ノ森ピークのP1693だ。ここで計画より1時間遅れ、神仙平の急坂でバテたせいだ。槍の尾往復1時間をカットすることにして、ピークで釈迦ヶ岳、大台ケ原や明星ヶ岳を眺めながら大休止(昼食)だ。秋の日は短く、ここからゲートまで僕の足で3時間はかかるので午後1時に出発だ。七面山を正面に見て美しい笹原の針広混交疎林帯尾根の薄い踏み跡ををなだらかに下る。

                 (草原の神仙平から七面谷方面を望む)

   (七面谷を振り返る)      (舟ノ垰へやっと登りつく)   (稜線から明星ヶ岳を望む)

                (七面山遥拝所から大台ケ原方面を望む)

(楊枝ノ森ピークP1693で昼食) (七面山へ踏み跡をたどる)    (草紅葉の鞍部を行く)

 鞍部付近でレンゲ谷へ切れ落ちているガレの向こうに釈迦ヶ岳を眺めつつ、ミヤコザサの美しい尾根登りにかかるがバテているのでしんどい坂、遅々として進まない。東峰手前の切れ落ちた岩壁を左下に見て急坂を登ると東峰分岐だ。急坂を登ると樹林の中の七面山東峰だ。すぐ分岐へ戻って、吊尾根をちょっと進むと槍の尾分岐の西峰だ。槍の尾は途中から眺めただけで省略、分岐から急な笹原を下り、シャクナゲの急坂や木の根の露出したヤセ尾根を下る。美しいブナの森を過ぎ、稜線別れから植林帯の急坂を九十九折に下ると七面山登山口、50分の林道歩きで林道ゲートだ。高野辻から暮れなずむ大峰に別れを告げて往路通りに帰ったが、金剛山の奈良側山麓で休日大渋滞、水越峠へ回避して往路3時間弱を4時間強かかって帰り着いた。
 初めて訪れた神仙平は奥深い所にあり、簡単にたどり着けない神秘性もあって広大な七面谷の桃源郷だ。途中の長い林道では所々で見かける沿線や山肌の紅葉が見頃だ。奥駈の稜線からの展望も良いが、特筆ものは七面尾の笹原疎林帯の尾根だ。

(鞍部付近から釈迦岳を望む)   (七面山へ尾根を進む)     (七面山東峰分岐)

   (ブラインドの東峰山頂)  (槍の尾は見るだけにしてカット)(槍の尾分岐の西峰から北へ)

   (シャクナゲの急坂を下る)   (木の根のヤセ尾根を下る)  (広葉樹の森を過ぎると分岐)

(稜線別れから登山口へ下る)  (植林帯の急坂を下る)       (登山口の林道出合)

     (林道を下る)          (林道ゲートへ帰着)    (高野辻から大峰山脈を望む)

★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       大峰山脈
・2万5千分の1地形図  釈迦ヶ岳、辻堂

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