英彦山(中岳=1188m)南岳(1199.6m)

 

★ひとこと   「別所から玉屋神社と鬼杉を経て南岳経由中岳周回」

中岳頂上の英彦山神社


★行った日   2016年12月10日(土) 晴    単独

★コース
英彦山温泉8:10(R500)=8:19別所登山口駐車場8:28→奉幣殿9:02→鬼杉分岐9:30→9:58玉屋神社10:04→鬼杉11:06→材木石11:35→12:21(1199.6m)南岳(大休止)12:41→中岳(英彦山神社)(1188m)12:50→奉幣殿14:02→14:18別所登山口駐車場14:30(R500)=14:37英彦山温泉15:24(R500、県道52、R322)=小倉南IC(九州道、山陽道、中国道)=高槻0:00

 九州最後の4座目は福岡・大分県境の英彦山(ひこさん)だ。英彦山は新潟の弥彦山、兵庫の雪彦山と並んで三彦山に数えられ、また出羽の羽黒山、熊野の大峰山とともに日本三大修験道の霊場として信仰を集めている。別所から玉屋神社を経て英彦山から表参道で下山の計画だ。英彦山温泉から車ですぐの別所登山口駐車場から出発だ。晴の土曜日とあってすでに10台以上とまっているが殆んどが地元ナンバーだ。
 別所登山口から車道を南下、参道との出合から一本上の宝篋印塔(ほうきょういんとう)の所から車道を南下すると九大生物研の鎖ゲートで行止り、参道まで戻って石段を上る。英彦山神宮奉幣殿(ほうへいでん)で手を合わせ、玉屋神社の道標通りに右のトラバース道へ入る。少し先で九大生物研から上がってきた道と合流(先ほどの鎖ゲートを素通りすればこの道)、石垣の残る杉林のなだらかな道を進み、梵字ヶ岩を左に分け、しばらく進むと玉屋神社だ。巨大な岩壁の裾の洞窟にはめ込まれた拝殿に手を合わせてから沢筋に下る。倒木のある荒れた沢から少し険しい道でP864の小尾根を越え、木の根の露出したロープ場を過ぎると鬼杉だ。推定樹齢1200年直径約4メートルの見事な大木だ。

 (別所登山口駐車場を出発)    (表参道を上り始める)     (長い石段の参道を上る)

   (英彦山神宮奉幣殿)   (奉幣殿から右のトラバース道へ)(石積みの杉林の参道を行く)

 (杉の大木の多い道を行く) (岩壁にはめ込まれた様な玉屋神社) (倒木の荒れた道を進む)

 (ロープ場で小尾根を越える)       (鬼杉の大木)      (大木杉の多い沢筋を登る)

 鬼杉から大杉が散在する谷筋の急坂を登り、梵字ヶ岩から来た道と合流、岩塊の急坂をひーひー言いながら休み休み登る。見事な柱状節理が斜めに積み重なった材木岩の急坂を回り込むとCa970の見晴しのよい尾根端だ。南の視界が開け、登ってきた沢筋や屏風のような近くの稜線が望める。ここから大岩点在の鎖場もある急坂を頑張ると南岳だ。三角点と祠のある山頂は樹林に囲まれて視界ゼロ、かたわらの展望台は老朽化で閉鎖だ。風をよけて樹林で昼食後、正面の中岳山頂の建物を眺めながら吊尾根を下って登り返すと上宮だ。上宮の引き戸を開けることなく目礼だけで参道の石段を下る。

   (岩塊の急坂を登る)          (材木岩)         (Ca970尾根端の展望所)

   (大岩の急坂を登る)      (岩壁の鎖場を登る)         (もうすぐ南岳)

     (南岳山頂の祠)        (中岳へ尾根を登る)          (中岳の上宮)

 半分枯れた杉の大木が林立する山の斜面を眺めながら、伐採跡のような見晴しのよい参道を下る。前方には日田方面の霞たなびく山里が広大だ。かつて杉並木の大木に覆われていたが近年の台風により見る影もなくなったそうだ。行者堂を過ぎて大杉の点在する石段を下り、中津宮を過ぎて杉林をしばらく下ると奉幣殿だ。石段ばかりの道で膝をガクガクさせながら別所駐車場到着だ。英彦山温泉で疲れを癒して長距離ドライブだ(宿泊して山へ登ると入浴料は無料)。日田英彦山線を小倉南ICへ向う途中、驟雨に会って久しぶりの虹を追っかけながらドライブ、高速に入って山口に入ると「政府要人のため交通規制あり」の表示を見ながら東進、未明に帰阪した。
 英彦山は大峰山に似た修験道の総本山だ。登山対象としてはあまり期待してなかったが、嬉しい勘違いだ。玉屋神社から鬼杉を経て南岳へ登るルートは、鬼杉の巨木、大岩壁下の社殿、見晴しのよいヤセ尾根、急坂のロープ場や大岩の鎖場など、しんどいが変化のある面白ルートだ。

                (中岳下の参道から日田方面を望む)


 (中岳から参道を下り始める)  (見晴しのよい参道を下る)    (枯れ木の目立つ大杉)

  (山頂から急坂を下る)     (祠の点在する参道を下る)     (奉幣殿到着)

   (参道の石段を下る)     (参道から別所登山口へ)     (別所駐車場へ帰着)

★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       福岡の山々・宝満・英彦山
・2万5千分の1地形図  英彦山

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