多良岳(国見岳=996m)経ヶ岳(1075.7m)
★ひとこと 「中山キャンプ場から多良岳を経て経ヶ岳を周回」
経ヶ岳頂上
★行った日 2016年12月9日(金) 曇 単独
★コース
嬉野温泉8:00(県道41、R207、多良岳オレンジ海道、県道252)=8:50中山キャンプ場駐車場9:04→稜線出合(役の行者坐像)10:12→10:38多良岳(太良神社上宮)10:48→稜線出合11:11→金泉寺11:19→12:27中山越12:34→13:25(1075.7m)経ヶ岳13:44→中山越14:13→林道出合14:15→14:46中山キャンプ場駐車場15:00(県道252、多良岳オレンジ海道、R207、R498)=武雄北方IC16:15(長崎道、大分道)=杷木IC17:14(県道52、R211、R500)=英彦山温泉17:55
九州3座目は長崎・佐賀県境の多良岳だ。佐賀県の中山キャンプ場から多良岳を経て経ヶ岳へ周回の計画だ。嬉野温泉から鹿島を経て有明海沿いのR207のバイパス、多良岳オレンジ海道を南下、多良岳から海岸へ向かう放射状の山ひだを幾つかの大きな橋で谷筋を渡るみかん畑の多い道を通過、太良町から多良川に沿って山間を進むと嬉野から約50分で中山キャンプ場だ。
中山キャンプ場から登山口の鳥居をくぐって美しい落葉広葉樹の森の自然石の階段を上る。樹木には名札が取り付けられ、炭焼窯跡の点在する道を退屈せずに登る。沢筋源頭の多良川水源地を過ぎて勾配の増したヒメシャラもでてきた自然石の道を登りつめると稜線出合の四差路だ。左の石段の上に祀られている役の行者坐像を過ぎて苔むした急な石段を上り、ロープ場を過ぎると多良嶽神社上宮のある多良岳山頂だ。山頂は地形図上に標高点はなく、樹木に囲まれて樹間から西野岳が霞んでぼーっと見えるだけだ。下山時に隣接した国見岳の岩頭に寄り道したが周辺の潅木のため展望は多良岳と同じだ。往路の四差路へ戻り、稜線を直進してなだらかに下ると隣に休憩小屋もある金泉寺(きんせんじ)だ。
(中山キャンプ場登山口) (色んな広葉樹の森を登る)
(炭焼窯跡が点在)
(名札のかかる木々)
(四差路の稜線出合を左へ) (一本足下駄と役の行者坐像)
(急な自然石階段を上る)
(ロープ場を上る)
(多良岳山頂の太良神社上宮)
金泉寺は9世紀創建のかつての修験道の聖地だがいまは再建された本堂が残るだけだ。そのまま金泉寺前の道を進んだが、西進すると長崎県側の黒木なので引き返し、金泉寺横の道標通りに経ヶ岳へ向う。すぐ先で県境尾根に乗り、県境を左へ向うと西野岳を越える必要があるので巻道の急坂を下る。初めは落ち葉絨毯の歩き易い道だが大半は滑り易そうな苔むした岩塊原を伝え歩くトラバースルート、アップダウンがあっても西野岳を越えて県境尾根を行くほうがよさそうだ。尾根鞍部で県境に合流、なだらかな広葉樹の尾根をしばらく進むと中山越だ。右は中山キャンプ場、左は長崎県の黒木、直進が経ヶ岳だ。直進すると初めはなだらかな落葉樹林だが、しばらく進むとロープ場もある急勾配となり、最後に経ヶ岳山頂に飛び出す。展望のよさそうな山頂だが薄雲がかかり、多良岳越しに雲仙岳が望める筈だが近くの多良岳すら霞みの彼方にようよう見えるだけだ。山頂で昼食後、中山越まで往路を戻り、左折して中山キャンプ場をめざす。雑木林を数分下ると舗装林道出合、左に尖がった経ヶ岳、右に多良岳を眺めつつ、道端の甘酸っぱいクサイチゴ?をつまみ食いしながら、陽光を浴びて約30分の林道歩きで中山キャンプ場帰着だ。あすは最終日の英彦山(ひこさん)、一般道を武雄まで戻り、高速を杷木(はき)でおりて一般道へ、中山キャンプ場から約3時間で英彦山温泉だ。
多良岳は古い火山を思わせる岩塊や巨岩が多く、石像や遺跡の多い山岳信仰の霊場として栄えた山だ。紅葉も終って冬枯れた季節だが、多様な広葉落葉樹の森の中の自然石の石段を上る道が美しい。
(修験道場の金泉寺) (金泉寺横から経ヶ岳へ) (稜線から西野岳巻道へ下る)
(落ち葉絨毯の巻道を行く) (苔むした岩塊道を行く) (西野岳稜線へ合流)
(四差路の中山越を直進)
(広葉樹林の尾根道を行く)
(岩塊の急坂を登る)
(経ヶ岳三角点)
(経ヶ岳から多良岳を望む) (中山越からキャンプ場へ下る)
★道で出会った花(花はなし)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・2万5千分の1地形図 多良岳
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