★ひとこと 「生瀬から赤子谷左又を経てゆずり葉台経由甲山へ」
小滝の続く赤子谷左又
★行った日 2017年1月13日(金) 晴時々曇 単独
★コース
JR高槻駅7:29(JR)=生瀬駅8:30→生瀬二丁目公園8:50→西宝橋9:23→右又左又分岐9:29→10:24水場10:35→縦走路出合10:53→ゆずり葉台分岐11:02→白瀬川源流分岐11:16→諭鶴羽橋12:02→林道終点12:27→仁川渡渉13:07→13:36(309.2m)甲山13:59→神呪寺14:13→14:43阪急甲陽園駅14:46(阪急)=阪急高槻駅15:32
甲山(かぶとやま)は六甲山系の東端にあって、関西有数のピクニックで賑わう山域だ。生瀬(なまぜ)を起点に赤子谷左又を経てゆずり葉台へ下り、甲山を経て甲陽園へ六甲山系を横断する計画だ。久しぶりの公共交通機関を利用、秋晴れのJR生瀬駅を出発だ。
駅の少し西から生瀬の住宅地へ向って急な舗装道路を上る。3年前に生瀬高台から林道経由で赤子谷を訪れているので今回は水路道利用のつもりだが、北公園まで上がってから間違いに気づいて二丁目公園まで戻り、すぐ先の水路道に入る。水路に併設された歩き易い遊歩道を樹間から福知山線や武庫川対岸の中国道を眺めながら進み、水路終点から赤子谷右岸をへつるように進む。どこかで道を見逃したらしく踏み跡も消滅、そのまま左上の稜線へ登りつくと尾根道が現れ、すぐに生瀬高台から来た林道に合流、その先が西宝橋だ。上流へ進んで丸木を敷いた橋で赤子谷を渡り、右岸に沿って草深い河原をちょっと進むと左又右又分岐ケルンだ。ネット情報では右又は堰堤が多くあまり面白くなさそうなので左又だ。3年前には途中で東枝尾根に上がったため、今回は通しで左又を登るつもりだ。石積みの堰堤を二つ何れも左側(右岸)から越えると赤子滝?だ。美しい均整の取れた滝だ。右側(左岸)のリボンに導かれて滝を越え、すぐ先の石積みの堰堤を左側から越えて少し進むと岩壁の廊下、ゴルジュだ。見た目は厳しそうだが、水量の少ない今の時期は岩屑が適当に積み重なって安全に通り抜け可能だ。ゴルジュを抜けるとすぐに二又だ。3年前には左又に入って東枝尾根に上がってしまったが、きょうは右又を進む。これ以降、堰堤のような人工物はなく、斜めにかかる小滝が連続する雰囲気のよい谷筋だ。水量が徐々に少なくなり、パイプのささった水場では枯れ沢だ。ここで小休止後、ますます急になってきた沢筋を頑張って登ると傾斜が緩くなって小灌木帯となり沢源頭部は終わりだ。そのまま小薮を直登すると縦走路出合だ。鉄塔の横を通り、展望地をかすめてしばらく進むとゆずり葉台分岐だ。
(JR生瀬駅を出発) (生瀬二丁目公園の先から水路道へ)(水路道から振り返る)
(水路道を行く) (水路終点から赤子谷沿いへ)
(西宝橋)
(左又右又分岐ケルン)
(砂防ダム堰堤が続く) (赤子滝の右を越える)
(ゴルジュを進む)
(ゴルジュを進む)
(ゴルジュの先の二又を右又へ)
(小滝の続く赤子谷を行く)
(枯れ沢の急坂を登る) (縦走路出合)
縦走路から別れて道標通りにしばらく下ると白瀬川源流分岐だ。直進するとゆずり葉台の車道歩きが多そうなので左折して白瀬川源流コースだ。沢源頭から源流域に入ると連続する砂防ダム堰堤越えだ。梢越しに時折お椀形の頭をのぞかせる甲山を眺めながらしばらく雑木や潅木の茂る河原を下ると逆瀬台の巨大な建物でさえぎられた袋小路の平地だ。ゆずり葉森の広場へ迂回してビルを一回りすると諭鶴羽(ゆづるは)橋だ。車道を南下、左折してゲートの隙間から林道を進む。だんだん草深くなってきた林道を道なりに進み、林道終点から薄い踏み跡をたどる。イバラの混じる小灌木帯の分岐が所々にある踏み跡を、丸い甲山を目印に進むが、まるで迷路だ。かつてハイキングコースであったような古い丸太階段や廃屋の東屋もある薮っぽい道を行止りを繰り返しながらウロウロと進む。林道以降、道標やリボンは一切なくGPSを頼りに西へ進むとやっと仁川の河原だ。渡渉すると道標があり、照葉樹林帯を登りつめると甲山だ。二等三角点のある山頂は広大な広場だが見晴しはよくない。陽光を浴びてベンチで遅い昼食後、阪神間の家並の彼方に大阪都心のビル群を眺めながら長い石段を下ると神呪寺(かんろうじ)だ。本堂に手を合わせ、山門を出て甲山八十八ヶ所の点在する峠を越え、右左折を繰り返しつつ南へ住宅街を30分も下ると甲陽園駅だ。
散歩に好適な生瀬の水路道、連続する小滝や峡谷歩きが楽しめる赤子谷左又、爽やかな渓谷美の白瀬川源流域、道標なき仁川丘陵地帯の迷走など変化に富んだルートだ。
(縦走路のゆずり葉台分岐) (白瀬川源流分岐) (砂防ダム堰堤を越えて下る)
(アヴェルデマンションを迂回) (諭鶴羽橋)
(林道終点から薮っぽい道へ)
(甲山を目標に山道をウロウロ)
(高台の好展望もある)
(仁川を渡渉)
(初めて道標が現れ甲山へ) (甲山の雑木林を登る) (広大な甲山の山頂広場)
(二等三角点) (神呪寺へ石段を下る) (神呪寺)
(神呪寺石段から大阪平野を望む)
★道で出会った花(花はなし)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 六甲・麻耶・有馬
・2万5千分の1地形図 宝塚
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