★ひとこと 「坂内から湿雪の急坂尾根で展望稜線の土蔵岳へ」
湧谷山を背景に大タワ
★行った日 2017年3月19日(日) 曇時々晴 単独
★コース
高槻4:38(名神、北陸道)=木之本IC(R303)=6:42夜叉龍神社6:58→7:03取り付き(SS着)7:09→9:10P788
9:25→11:15(1067.6m)大タワ11:30→(1008m)土蔵岳12:23→12:34大休止(昼食)12:55→13:46大タワ13:53→14:50P78814:59→16:03夜叉龍神社16:22(R303)=木之本IC(北陸道、名神)=高槻19:00
今冬最後の雪山歩きは奥美濃の土蔵岳だ。4年前にはSSを履くことなく猫ヶ洞(ねこがほら)まで足を伸ばしているが、今回は大阪で16℃に達する陽気、取り付きから湿雪のため体力を消耗して夜叉龍神社から土蔵岳往復だ。R303の八草トンネルを過ぎると急に雪深くなり、坂内で夜叉ヶ池に向う林道へ左折した先が夜叉龍神社の除雪された駐車場だ。
夜叉龍神社に手を合わせ、祠の左から雪原を時々踏み抜きながらつぼ足で進む。仕方なく斜面の取り付きでSSを履き、薮っぽいザラメ状の急斜面を難儀しながら登る。小尾根に登りついてからも昨日のワカンの跡で荒れた急斜面にうんざりしながら高度を稼ぐ。標高500メートル付近の展望のよい小尾根でワカン跡はUターン、以降数日前のトレースのちょっとしたおうとつはあるがバージンスノー状態の尾根を進む。樹間から右下に坂内川を眺めながら緩斜面の尾根を薄日を浴びながら気持ちよく登る。尾根の向きが西から北へ変わる屈曲点手前のCa700付近から北方に、左からP788手前の馬の背や大タワからトガスを経て湧谷山に至る峰々が望めた。屈曲点からブナ尾根を少し登ると馬の背の急坂だ。振り返ると霞の彼方に山の端が連なり、見晴し抜群だがSSで下るのは怖ろしそうだ。P788を過ぎてしんどい急坂を休み休み身体を手なずけながら登り続け、Ca850で北から西へ尾根の方向を変え、ブナ林の急坂を登り続ける。標高1000メートルを超えると勾配がなだらかになり、雪原の台地をしばらく進むと大タワだ。視界は広いが全体に霞がかかり、これから進む稜線は見えているが山々の展望はいまいちだ。
(夜叉龍神社を出発)
(取り付きでSSを履く) (薮っぽい急坂を登る)
(小尾根伝いに登る) (神岳ダムへ向う林道を俯瞰)
(薄日の尾根を登り続ける)
(Ca700稜線からトガス方面を望む)
(Ca730で尾根方向を北へ)
(馬の背の急坂を登る) (馬の背を振り返る)
(Ca850で尾根方向を西へ) (ブナ林の急坂を登る)
(標高千米過ぎると勾配が緩む)
(もうすぐ大タワのピーク) (これから進む稜線を望む)
(雪原のピーク大タワ)
大タワから土蔵岳まではなだらかな西南方向の稜線が続くが、まともに西北の季節風を浴びるので雪庇の発達する尾根だ。左に霞んだ金糞岳や湧谷山を望みながら小1時間稜線を進むと一通過点のような土蔵岳だ。八草トンネル方面かららしいSSのトレースが山頂付近にあったが人影はなかった。窪地で昼食後、稜線を大タワへ戻り、急な尾根下りだ。標高850付近からつぼ足Uターンのトレースが現れ、ここまでつぼ足で登ってきた体力に驚くとともにSSで歩き難い雪面の荒れようにうんざりだ。畑のように耕された踏み跡を避けながら下り続け、馬の背ではこわごわSSで下る。アイスバーンのときはアイゼンが必要だ。標高500メートルを切ると気温が上がってぐさぐさの雪面に往生し、何度か尻餅をつきながら夜叉龍神社へたどり着いた。帰途、除雪状況を確認のため神岳(かみがだけ)ダム方面へ行こうとしたが発電所下の橋の袂のユンボで通行止だ。
湿雪のため猫ヶ洞まで届かなかったが今冬最後のSS歩きを奥深い山域で楽しむことができた。特に大タワから土蔵岳を結ぶ稜線から余呉や奥美濃の山々を見ながらブナ林をSSでぶらぶら歩くのが最高だ。
(展望稜線を西進) (所々で発達する雪庇)
(立派なブナ林を進む)
(P1026から南方を望む)
(ピークらしくない土蔵岳) (稜線を戻る)
(大タワから下り始める)
(つぼ足Uターン跡が重なり始める)
(こわごわ馬の背を下る) (宿り木の多い尾根を下る)
(馬の背付近からの南の展望)
(つぼ足で荒れた尾根を下る) (薮っぽい急坂を下る) (やっと取り付きへ着地)
★道で出会った花(花はなし)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・2万5千分の1地形図 美濃川上
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