三川山(887.8m)

 

★ひとこと   「三川権現からシャクナゲ咲く急坂尾根で山頂へ」

新緑に咲くシャクナゲ


★行った日   2017年4月23日(日) 晴    単独

★コース
11:40三川権現社11:43→登山道分岐11:56→12:24休憩12:30→13:52(887.8m)三川山(大休止)14:12→遥拝所14:59→登山道分岐15:31→15:41三川権現社15:53(県道256、R178、R312)=八鹿氷ノ山IC(北近畿豊岡道、舞鶴若狭道)=丹波篠山口IC(R372、府道407、府道46)=高槻19:19

 三川山(みかわさん)は但馬北端にあり、大和の大峰山や伯耆の三徳山とともに日本三大権現と称される三川権現を山麓に擁する山だ。三川権現社を起点にシャクナゲコースで山頂を経て奥ノ院コースで周回の計画だ。豊岡から鳥取方面へ向うR178から香住道路に入らずに佐津川に沿って三川権現に向うと終点が三川山登山口だ。
 三川権現社境内の三川山を経て神鍋高原に至るルートの登山口を出発、樹林帯を進むと堰堤があり、その右側を越えると河原だ。浅い流れを渡渉し、右又の奥ノ院コースを右に分け、中央の急峻なシャクナゲコースの尾根に取り付く。丁度開花時期を迎えたシャクナゲが尾根の両サイドを飾る急坂を頑張って登る。台高のシャクナゲ林を思わせる大木のシャクナゲだ。シャクナゲ薮は歩き難い道の代表だが、ごく最近整備された尾根道は歩き易くなったが、刈り払いが大胆過ぎて無残な切り株が痛々しい。P456のピークを過ぎて、イワカガミやムシカリの花が周りを飾る自然林の尾根を登り続ける。標高700メートル付近から芽吹き始めた萌黄色のブナ林となり、谷筋に残雪が現れ始める。稜線に近づくと残雪を踏みしめる道となり、白い卒塔婆のような植林保護筒の並ぶ林道をなだらかに進むと電波中継施設の立ち並ぶ三川山頂上だ。

 (三川権現の三川山登山口)      (樹林帯を行く)       (堰堤の右側を越える)

 (河原を渡渉しながら進む)  (分岐からシャクナゲコースへ)(シャクナゲの急坂尾根を登る)

 (満開の道端のシャクナゲ)      (P456ピーク)       (無残に刈り払われた株)

  (標高600で残雪が現れる)    (咲き残るタムシバ)       (標高700のブナ尾根)

  (稜線出合の残雪コース) (植林ケースの倒れた稜線を行く)      (三川山頂上)

 山頂北側に狭い切り開きがあって少し視界があるが、広々とした山頂は残雪の点在する針葉樹林の中にアンテナ施設が立ち並び、その傍に三角点のある愛想のない山頂だ。神鍋高原へ下る林道はまだ雪に閉ざされたままだ。アンテナ下の日だまりで定番の昼食後、奥ノ院コースで下山だ。しばらく杉林の広い尾根筋をなだらかに下る。踏み跡が残雪で消えているのでピンクリボンを注意深くたどるが欠損箇所もありGPSで方向を確認しながら下る。P750を巻くような明るいトラバース道を経てタムシバ点在のヤセ尾根を下ると遥拝所の表示だ。辺りを探したがまぶしい新緑ばかりで何を遥拝するのか不明だ。この辺りからシャクナゲの咲く薮っぽい急坂となり、下り易い所を右往左往しながら下る。しばらく下ると瀬音が聞こえ出して沢筋着地だ。すぐにシャクナゲコースと合流し、往路通りに三川権現社に帰着した。
 三川山は野性味の残る奥深い山だ。今の季節は両コースとも満開のシャクナゲが楽しめ、点在するタムシバやムシカリが彩を添え、山頂近くにはブナ林も広がる美しい山だ。奥ノ院コースは未整備なので残雪期は道迷いに要注意、全体として急坂の多いしんどい山だ。

  (中継施設下の三角点)   (奥ノ院コースの樹林帯を下る)     (古い道標も残る)

  (明るいトラバース道を下る)    (何も見えない遥拝所)     (シャクナゲの尾根を下る)

    (急坂を下り続ける)    (シャクナゲコースと合流)    (三川権現園地へ戻る)

★道で出会った花 

  シャクナゲ(登山道登り口)     イワカガミ(P456)        アセビ(標高600)

   タムシバ?(遥拝所)       ムシカリ(遥拝所)        ミヤマカタバミ(河原)

   ヤマルリソウ(河原)       ヤマネコノメソウ(河原)       ミツマタ(河原)


★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       氷ノ山・鉢伏・神鍋
・2万5千分の1地形図  神鍋山

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