八経ヶ岳(1914.9m)弥山(1895m)

 

★ひとこと   「東口92番ポストから清明ノ尾を経て天女花の八経ヶ岳へ」

オオヤマレンゲ4態


★行った日   2017年7月15日(土) 晴時々曇    単独

★コース
高槻4:32(近畿高速、西名阪)=柏原IC(R165、県道30、R309)=7:00行者還トンネル東口92番ポスト7:15→8:03放置トラック8:08→8:35奥駈道出合8:41→9:07一ノ垰9:12→東口分岐9:15→9:43西口分岐9:49→弁天ノ森10:10→10:35聖宝ノ宿跡10:43→11:28展望稜線11:35→弥山小屋11:51→11:55(1895m)弥山神社(昼食)12:12→12:50(1914.9m)八経ヶ岳13:00→弥山小屋13:30→13:40展望稜線13:45→聖宝ノ宿跡14:09→14:23休憩14:30→弁天ノ森14:43→西口分岐15:00→15:25東口分岐15:32→林道登り口16:12→行者還トンネル東口16:18→16:33行者還トンネル東口92番ポスト16:40(R309、県道30、R165)=柏原IC(西名阪、近畿高速)=高槻19:40

 連日猛暑日の大阪を逃げ出してオオヤマレンゲに会いに八経ヶ岳だ。行者還トンネル東口付近から清明ノ尾経由奥駈道を経て八経ヶ岳ピストンの計画だ。いつもの通りR309で下市から山間部に入り、(道の駅)黒滝に寄って串こんにゃくで腹の虫を抑え、長大トンネル2本通って川合へ。ここから川迫(こうせい)川に沿って細いくねくね道を細心の注意を払って進み、既に満車の西口有料駐車場を横目にトンネル東口を過ぎて少し天ヶ瀬方面へ下ると道端に鉄梯子があり、ちょっと行き過ぎた拡幅部に路駐だ。後で気づいたことだが、正しい登山口は少し先の90番ポストにあり、ここは92番ポストだ。
 擁壁にかかる急な長い鉄梯子を上る。最上段の踏み板から振り返るとかなりの高度感にビビリ気味だ。踏み跡は見当たらず、昨日の雨に濡れた滑り易い急斜面を、手掛かりを探しながら四つ足で必死に登る。数十メートルほど頑張ると支尾根に上がり、丸太階段に合流だ。ここで正しい登山口でない鉄梯子からのぼったことにやっと気付いた。所々に丸太階段のある自然林の急な尾根道をしばらく登ると放置トラックの所で清明ノ尾と合流だ。2年前に新田林道から清明ノ尾を登ってきた時の雪をかぶったトラックの残骸が懐かしい。ここから清明ノ尾の林道歩きとなり、しばらく巨木の並木道を進み、標高1380で林道を右に見送り、笹原の稜線を登ると奥駈道出合だ。右は行者還岳なので左折して弥山を目指す。しばらく広い笹原にブナやミズナラの大木が点在する美しい尾根道を進む。右前方に鉄山から弥山に伸びる山並みを眺めつつ進むと鞍部の平地が一の垰(いちのたわ)の小屋跡だ。このすぐ先で下山予定のトンネル東口を左に分け、尾根を直進だ。

 (92番ポスト鉄梯子を上る) (濡れて滑る急坂を必死に登る)(支尾根の立派な道に出合う)

  (支尾根の丸太階段を上る)   (大木もある急坂を登る)   (放置トラックで清明ノ尾合流)

  (清明ノ尾の林道をたどる)(標高1380で林道と別れ笹原を登る)(弥山を見つつ奥駈道を行く)

   (笹原の尾根を進む)      (一の垰の小屋跡の平地)     (トンネル東口分岐)

 東口分岐のちょっと先で西口へ向うトラバース道を右に分け、稜線を直進だ。すぐ先で大栂山(おおとがやま)を左に分け、尾根道を西口へ向う。P1516を過ぎて笹原尾根をなだらかに下って先程のトラバース道と合流、なだらかに登り返すと西口分岐だ。ここから急に登山者が増え賑やかになる。シロヤシオの老木の多いなだらかな稜線歩きが続き、弁天ノ森を過ぎて聖宝の宿跡から弥山への急坂が始まる。暑さと体力がないため小休止を繰り返しながら何とか登り続ける。標高1780の展望尾根の岩頭から東北に伸びる大峰山脈が望める。木製階段もある急坂をしばらく登ると沢山の登山者が憩っている弥山小屋だ。小屋を過ぎて枯死トウヒが林立する稜線を少し登ると弥山神社だ。生憎南方の空模様は怪しく、大峰山脈の釈迦ヶ岳がようよう望める程度だ。神社前ベンチで昼食後、いよいよきょうの目的のオオヤマレンゲ見物だ。弥山小屋から南へ下り、鞍部から保護地へなだらかに登る。開花状況は満艦飾ではないが、蕾から咲き終えた花まで楽しむことができる。

 (弥山に向って笹原尾根を下る) (西口分岐で登山者急増)       (弁天ノ森を通過)

  (聖宝の宿跡から急坂開始)    (美しい樹林帯を行く)       (木製階段を上る)

                  (展望尾根から北方の奥駈を望む)

    (展望尾根の岩頭)       (やっと弥山小屋到着)   (枯死トウヒ林の弥山頂上)

    (鞍部を八経ヶ岳へ)    (保護地に咲くオオヤマレンゲ)      (オオヤマレンゲ)

 八経ヶ岳にちょっと寄り道してすぐ下山だ。弥山小屋を横目に下り始めるが枯死トウヒが従来より少なくなり、世代交代が順調に進行しているようだ。午後になって重装備の登山者が多くなり、きょうあすは好天に恵まれ弥山や狼平は大繁盛と思われる。西口分岐を過ぎ、一の垰手前から論所の尾を下り、途中の道標通りにトラバース道に入ると林道登り口だ。荒れ果てた林道を登るとトンネル東口だ。数台の車しか残っていない東口からしばらく下ると92番ポストへ帰り着く。沢山の車が止まっている西口駐車場を横目にR309を下り、(道の駅)黒滝で土産の草餅をゲット、途中渋滞もなく順調に帰阪した。
 92番ポスト登り口の急坂を除けば(90番ポストの利用がよい)、道標完備の歩き易いコースだ。天女花にも会え、緑の奥駈道、古木の美しい清明ノ尾などが印象に残るコースだ。


     (八経ヶ岳山頂)      (弥山小屋から下り始める)(重装備登山者の多い西口分岐)

  (清々しい東口分岐で小休止)     (論所ノ尾を下る)      (ナメゴ谷橋分岐を左へ)

  (ブナ斜面をトラバース)        (林道登り口)       (荒れ果てた林道を東口へ)

    (行者還トンネル東口)    (92番ポスト鉄梯子へ戻る)  (R309の92番ポスト標識)

★道で出会った花

    バイケイソウ(一の垰)    シロヤシオの実(西口分岐)    コナスビ(弁天ノ森)


   オトギリソウ(展望尾根)        ニガナ(弥山)       モミジイチゴ?(八経ヶ岳)


  オオヤマレンゲ(八経ヶ岳)     カラマツソウ(八経ヶ岳)    カニコウモリ(八経ヶ岳)


  ヤマアジサイ(聖宝の宿跡)    ムシカリの実(一の垰)      ミズキ?(92番ポスト)


★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       大峰山脈
・2万5千分の1地形図  弥山

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