五葉山(1341.3m)

 

★ひとこと   「赤坂峠からシャクナゲ茂る太平洋の見渡せる五葉山へ」

五葉山の日の出岩


★行った日   2017年10月10日(火) 曇 山頂強風 単独
          2017年10月11日(水) 雨後曇     単独

★コース
(10/10)
(道の駅)遠野風の丘(16℃)5:31(R283、R340、県道167、県道180、県道193)=6:39赤坂峠P6:58→賽ノ河原7:31→畳石7:48→石楠花荘8:50→(1341.3m)五葉山9:08→日ノ出岩9:20→五葉山9:33→9:50石楠花荘9:59→10:48畳石10:54→賽ノ河原11:08→11:34赤坂峠P11:45(県道193、R107、R397)=水沢IC13:36(東北道)=一関IC13:55(R342)=(日帰り温泉)かんぽの宿一関(R342)=(道の駅)巌美渓15:10(車中泊)
(10/11)
(道の駅)巌美渓(14℃)6:40(R342)=須川温泉栗駒登山口7:33(R342)=十文字IC(湯沢横手道)=雄勝こまちIC(R13、R47、R345)=(道の駅)庄内みかわ10:58(県道47、県道211)=月山8合目12:05(県道211、県道47)=鶴岡西IC(日本海東北道)=あつみ温泉IC(R7)=(道の駅)朝日:(日帰り温泉)みどりの里15:40=朝日まほろばIC(日本海東北道、北陸道、名神)=高槻0:30

(10/10)
 東北シリーズ最終回の第9座目の五葉山は岩手県の遠野と三陸海岸を隔てる北上山地南部を代表する山だ。関西人には秋田の太平山と同じように馴染の薄い山だが、シャクナゲを初めムラサキヤシオなどツツジ科の花が多く、山頂からは三陸海岸が望める山だ。遠野から赤坂峠に向うには幾通りも経路があるが、どれがよいのか分からないのでナビで適当に設定だ。細い峠越えでやっとこさ赤坂峠到着だ。道の南側に広い駐車場とトイレがあり、北側の鳥居が五葉山登山口だ。
 鳥居の登山口からツツジなどの小灌木の道をなだらかに登り、ついでダケカンバやミズナラなどの樹林帯に入る。樹林の切れ目から通ってきた鷹生(たこう)ダムを眺めたりしながらしばらく進むと地肌露出地帯の賽ノ河原だ。紅葉したツツジなどの灌木帯を抜けるとカラマツやダケカンバの茂る広場、休憩ポイントのベンチのある畳石だ。ここから笹原林床のミズナラなどの広葉樹林帯を登る。真っ赤なカエデや黄色の広葉樹を眺めながら祠を二つ通り越す。素晴らしい錦の葉っぱを敷きつめたような樹林帯を抜けシャクナゲ林に入るとシャクナゲ荘の建つ平地だ。内部は清潔な小屋で先ほど出会った単独行の方はここで泊まられたそうだ。ここから台地になり、強風のハイマツ帯を進むと神仏混淆の霊山を示す石垣に囲まれた日枝神社だ。登山口の鳥居や途中の祠などから五葉山は修験道の山と思われる。ここは平坦な山稜の中央に位置し東北に五葉山、西南に黒岩が連なり、三陸海岸も見渡せる展望地だ。

   (赤坂峠の鳥居が登山口)   (色づき始めた灌木帯を進む) (チシマザサの樹林帯を登る)

  (地肌露出地帯の賽ノ河原) (紅葉したツツジ類の灌木帯を行く)  (畳石の休憩ポイント)

 (色づいた武奈の森を登る) (ミズナラの笹原林床が美しい)  (祠に手を合わせて登る)

    (色づいた樹林帯を登る)  (二つ目の祠にも手を合わせる)   (紅葉の森を登る)

  (錦を敷きつめた道を行く)   (シャクナゲの茂る道を行く)    (避難小屋しゃくなげ荘)

  (快適そうな小屋内部)    (台地のシャクナゲ道を行く)   (台地に石垣の日枝神社)

 神社からハイマツ帯の平らな尾根道を少し進むと一等三角点と主だった山名のかかれた数個の大石が配された山頂だ。近くにはホシガラスが集めたと思われるハイマツの実が散らばっていたのが印象的だ。山頂からしばらく直進、コメツガやアスナロの原生林に入ると大きな縦長の丸い花崗岩の立ち並ぶ日の出岩だ。大石の先からは北の展望が開けているが殆んど霞みの彼方だ。道はこの先も続くがここでUターンだ。強風の台地を下り、シャクナゲ荘から風のない樹林帯に入り、順調に登山口帰着だ。あすの天気予報は雨、はっきりと計画の決まらないまま、あすの栗駒山を想定して一関めざして車を走らせた。鷹生ダム近くの五葉温泉を訪ねたが定休日で駄目、がっかりして盛街道で水沢をめざし、かんぽの宿一関で疲れを流し、すぐ近くの(道の駅)巌美渓で車中泊だ。
 五葉山はシャクナゲやその他ツツジ科の花で覆われた山だ。山頂台地はハイマツ帯が広がり三陸海岸も遠望できる展望の山だ。

                (五葉山から大船渡の三陸海岸を望む)

(強風のハイマツ帯を山頂へ) (ハイマツの実集積場ホシガラス餌場) (五葉山一等三角点)

(曲がりくねったアスナロ原生林)      (日ノ出岩)        (日ノ出岩から霞む北方)

(強風の日枝神社から黒岩を望む)(シャクナゲ荘から大船渡を望む)  (樹林を下る)

     (豆腐のような畳石)           (鷹生ダムを俯瞰)       (赤坂峠登山口へ帰着)

(10/11)
 昨夕から続く雨は降り止まず、天気予報を見ても週末まで傘マークだ。仕方なく帰阪を決意して栗駒山の岩手県側の登山口のある須川温泉を経て湯沢に出ようと、細いくねくね道の濃霧のR342を走り、標高1100で雲海の上に出ると錦秋の須川温泉だ。風雨も強く美しい山肌を眺めただけで湯沢へ下り、昨年車中泊した(道の駅)おがちをひやかし、新庄を経て鶴岡の(道の駅)庄内みかわだ。ここから見ると月山の山頂付近に雲がかかっているだけなので、また助平根性を出して月山弥陀ヶ原の八合目へ向った。しかし紅葉真っ盛りの林道は八合目が近づくとガスって雨さえ降り始めたので退却、羽黒山の大鳥居を通って日本海東北道で今度こそ本当に帰阪だ。R7を南下、(道の駅)朝日で豪華な食事、同境内のみどりの里で温泉に入って体調を整備だ。すぐ先の朝日まほろばICから高速に入って順調に帰阪、長い東北シリーズの終了だ。
 延べ12日間の東北シリーズだが、晴天が少なかったにも拘らず9座を訪れることができて大満足だ。夫々の山なりに良さがあり甲乙つけがたいが、訪れたときの気象にもよるが、個人的に印象に残ったのは、虹の架け橋とブルーの瞳の大尽山、霧氷芸術作品と初冠雪の八甲田大岳、雨に濡れた華やかなブナ林と滑床の赤水渓谷・・・で、再訪したいのは初夏の和賀岳と秋晴れの赤水渓谷だ。

(雨の栗駒山登山口に須川温泉) (ガスった月山8合目林道)     (羽黒山の大鳥居)

★道で出会った花

      ウメバチソウ(登山口)     アキノキリンソウ(登山口)       ヤマハハコ (登山口)

★ルート断面図


★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  五葉山

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