早池峰山

早池峰山（1913.6m）

★ひとこと　　　「小田越から蛇紋岩の岩場を登って早池峰山へ」

小田越県道から早池峰山を望む

★行った日　　　２０１７年１０月９日（月）　曇　山頂強風　単独

★コース

(道の駅)はやちね(15℃)6：12（県道２５）＝6：34河原坊Ｐ6：47→小田越登山口7：24→1合目7：52→お金蔵(五合目)8：39→9：23(1913.6m)早池峰山9：34→9：59岩稜端(引き返し)10：10→お金蔵10：54→小田越登山口11：53→12：25河原坊Ｐ13：04（県道２５、県道４３）＝(道の駅)とうわ：(日帰り温泉)東和温泉13：59＝東和ＩＣ（釜石道）＝遠野ＩＣ（Ｒ２８３）＝(道の駅)遠野風の丘16：47(車中泊)

　東北シリーズ第８座目は蛇紋岩の花の固有種で有名な岩手県中央部の早池峰山だ。前回はガスった山頂だったので今回は展望を期待して再訪問だ。今回は河原坊ルートは通行止なので小田越から山頂ピストンだ。(道の駅)はやちねから早池峰ダムの畔を東進、岳集落から神楽で有名な早池峰神社を右に見て県道をしばらく進むと河原坊だ。ここから先には駐車場がないのでビジターセンターもある大きな河原坊駐車場にとめる。人気の山らしく週日にも拘らず早朝から半分以上車で埋まっている。
　河原坊コースは２０１６年５月の大雨による登山道崩落により通行止、仕方なく約２キロの県道歩きで小田越から登り始める。登山口からダケカンバも混在する小ぶりのオオシラビソ林に入る。樹林帯を抜けてツツジ類の小灌木が点在するハイマツ帯の岩塊の急坂が現れると１合目だ。だんだん低くなる薬師岳を振り返りながら岩塊原の急坂を休み休み登る。濡れればよく滑りそうな赤茶けた蛇紋岩の隙間にハヤチネウスユキソウに似た干乾びた数輪の花が震えている。また、ナンブトラノオの残骸のような花も見かけた。岩塊の道を一歩一歩登り続け、５合目のお金蔵の四角い岩塔を過ぎると少しなだらかなハイマツの尾根道だ。さらに岩登りが続いた後で一枚岩の梯子だ。岩稜を進むと稜線に乗り、剣ヶ峰を右に分け左へ、シーズンにはお花畑のお田植場の木道を過ぎて岩場を上がると避難小屋、その先が山頂だ。

（河原坊の駐車場を出発）　（２キロの県道歩きで小田越へ）　　　　（小田越登山口）

　（オオシラビソの登山口へ）　　　　　（樹林帯を登る）　　　　　　（樹林帯を抜けると１合目）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　（Ｃａ１５５０から南の薬師岳を望む）

　　　（岩塊原の急坂を登る）　　　　　（お金蔵(五合目)）　　　　（勾配の緩いハイマツ原を登る）

　　　　（岩登りが続く）　　　　　　（登って来た稜線を振り返る）　　　　　（梯子を上る）

　　　　　（剣ヶ峰分岐）　　　　　　　（お田植場の木道を行く）　　　　　　　（山頂直下を登る）

　早池峰山頂上広場には小高い岩塔に早池峰神社奥宮が祀られ、一等三角点がある。山頂は広いが岩場ばかり、展望は良さそうだがきょうは見通しが悪く、西の稜線の先に鶏頭山がようよう見える程度だ。満員の避難小屋を通過、現在通行止の門場コース分岐を過ぎて剣ヶ峰方向へ散歩だ。岩稜にしっかりした道があり岩場をアップダウンしながら東進する。途中で単独行と会い歓談、県道を小田越から宮古方面に下った地点に路駐して剣ヶ峰に続く稜線を登って来たそうだ。余裕があれば通ってみたい展望の尾根道だ。少し先で岩稜が終わり、剣ヶ峰までハイマツの尾根道が続くだけなので三角形の端正な剣ヶ峰を眺めただけでここからＵターンだ。分岐まで戻り、往路通りに下山だ。小田越から県道を戻るが、朝には気付かなかったなかなか華やかな道だ。早池峰山を背景に山麓を飾る錦秋の山肌が秀逸だ。紅葉の道をブラブラ下り、賢治の詩碑に寄り道して河原坊駐車場に帰りついた。あすの五葉山に備えて、花巻へ向い(道の駅)とうわに隣接した東和温泉で疲れを癒し、釜石道で遠野を経て三陸海岸の(道の駅)へ向うつもりだったが休止中のため遠野へ引き返して(道の駅)遠野風の丘で車中泊だ。
　早池峰山は蛇紋岩特有の高山植物と展望の山だが、季節が悪く両者ともかなわなかったが、小田越から眺める錦秋の山肌が素晴らしかった。また、北アの岩場を連想する岩場歩きもなかなかのものだ。

　　　　（早池峰山頂上）　　　　　　　（岩場ばかりの山頂）　　　　（分岐から岩尾根を剣ヶ峰へ）