★ひとこと 「登山口からブナの森を経てヒバクラ経由森吉山へ」
山人平から森吉山を望む
★行った日 2017年10月8日(日) 晴一時曇 単独
★コース
(道の駅)あに(16℃)4:57(R105、地方道)=6:12ヒバクラ登山口6:23→立川見晴6:53→水場7:26→8:11ヒバクラ分岐8:16→山人平8:50→9:24(1454.3m)森吉山9:42→山人平10:08→10:39ヒバクラ分岐10:44→12:14ヒバクラ登山口12:25(地方道、R105、R285、R103)=十和田IC14:10(東北道)=紫波IC15:31(県道162)=(日帰り温泉)ききょう荘(県道25)=(道の駅)はやちね17:34(車中泊)
東北シリーズ第7座目は八郎潟と八幡平の中間に位置する秋田県北部の花の名山森吉山だ。中腹以上は湿地帯を含むなだらかな高原状の山容、山麓にはブナ林やオオシラビソなどの樹林帯が繁茂し、東側には奥森吉と呼ばれる山麓高原が広がっている。きょうは濃霧の朝だ。薄暗い霞んだ道を進み、(道の駅)あにから昨日の赤水渓谷と同じように森吉山麓高原に向かい、雲海の上に出て晴れ渡った青少年野外活動センターの先を左折して道なりに進み、小さな道標通りに右折して地道に入るとほどなくヒバクラ登山口駐車場だ。
登山口から樹林帯に入り、紅葉し始めた灌木帯をなだらかに進むとすぐに針葉樹も混じるブナ林に変わり、30分ほど登ると立川見晴だ。南に鮮やかに紅葉した立ヶ森(りゅうがもり)が望める。ブナ林を登り続け、水場を過ぎると木階段の続く急坂がはじまる。階段の途中で振り返ると東南に岩手山が望めた。間もなく勾配が緩くなり、笹原林床に小ぶりのアオモリトドマツが点在する道を過ぎると正面になだらかな森吉山の見える草原だ。すぐ先がヒバクラ岳分岐、右折して山頂へ向うが、左折すると小池ヶ原をへて昨日のノロ川へ下ることができる。オオシラビソの樹林帯を少し下って鞍部で小沢を渡り、なだらかに上り返すと草原に木道が続く山人平だ。しばらく木道を進み、最後にちょっとした急坂を登ると山頂の巨岩帯だ。
(ヒバクラ登山口)
(なだらかな樹林帯を進む) (ブナの森を登る)
(立川見晴から立ヶ森の紅葉) (爽やかなブナ林を登る) (水場)
(オオシラビソの林を登る) (木階段の続く急坂を登る) (振り返って岩手山を望む)
(草原に出ると正面に森吉山) (ヒバクラ分岐) (オオシラビソ点在の湿原を行く)
(チングルマの草紅葉) (山人平) (笹原を登ると山頂)
ここでマタギの里の阿仁中村から来た道と合流、すぐ先が山名表示板と一等三角点のある森吉山頂上だ。東にはゴンドラからの道が避難小屋を経て続き、一ノ腰や石森のピークが高原の外輪山のように広がり、遠く北には岩木山、東に岩手山や八幡平、南には鳥海山が望めた。山頂下では、昨日は雨で避難小屋に閉じ込められていた3人連れの山ガが日光浴を楽しんでいた。山頂で景観を楽しんでから往路通りに下山だ。久しぶりの陽光に照らされながら草原を下り、ヒバクラ岳分岐からは紅葉ブナ林の木漏れ日を浴びながら駐車場帰着だ。これからあすの早池峰山に備えて移動だ。朝の登山口で乗り合いタクシーに聞いたところによると、太平湖から東北道へ抜ける山道は先日の雨で崩落し通行止らしいので大館を通る遠回りだ。東北道の紫波ICで一般道へ、近くのききょう荘で入浴後、(道の駅)はやちねへ移動して車中泊だ。
前回は雨上がりのロープウエーで視界不良の山頂をちょっと訪問しただけだったが、今回は晴れ渡り、存分に展望を楽しむことができた。ヒバクラ岳ルートは紅葉したブナ林やアオモリトドマツの樹林帯、明るい草原地帯、山頂からの展望などが素晴らしい。機会を作って花の名山を実感すべく初夏に訪れたいものだ。
(山頂から北の岩木山方面を望む)
(山頂から南の鳥海山方面を望む)
(森吉山頂上)
(山頂の山名盤と一等三角点) (山人平を正面に下り始める)
(鮮やかな紅葉の道を下る) (木漏れ日のブナ林を下る) (立川見晴を下る)
(カエデ)
(錦秋の落葉の道を下る)
(登山口へ戻る)
★道で出会った花
ヨメナ?(登山口) ムシカリ(立川見晴)
モリアザミ
(山人平)
オヤマリンドウ(山人平) ゴゼンタチバナ
(山人平) タカネニガナ (水場)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 i岩手山・八幡平・秋田駒
・2万5千分の1地形図 森吉山
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