★ひとこと 「野生鳥獣センターから雨の桃洞渓谷と赤水渓谷へ」
桃洞滝
★行った日 2017年10月7日(土) 雨 単独
★コース
(道の駅)たかのす(14℃)6:40(R105、県道309、地方道)=8:30野生鳥獣センター9:17→ノロ川・黒石分岐9:31→桃洞・赤水分岐10:00→10:35桃洞滝10:46→桃洞・赤水分岐11:13→赤水渓谷引き返し11:31→桃洞・赤水分岐11:57→12:41野生鳥獣センター(昼食)13:18(地方道、県道309、R105、県道308)=15:36(日帰り温泉)打当温泉マタギの湯16:22(県道308)=(道の駅)あに16:33(車中泊)
東北シリーズ第6座目は山ではないが、奥森吉と呼ばれる森吉山麓高原にある桃洞(とうどう)渓谷と増水して入口までしか行けなかった赤水渓谷だ。これらは森吉山を水源とし最終的に米代川となって日本海に注ぐ源流だ。一枚岩の岩盤に甌穴(おうけつ)の点在する滑床を歩くウオータートレッキングの名所だ。特に紅葉時期は素晴らしいの一語だそうだ。本当は沢装備でノロ川から兎滝や桃洞滝へ滑床や斜瀑をジャブジャブ歩くのが本来の楽しみ方だが、沢やは性に合わないのでスパイク長靴を持参、浅瀬をピチャピチャ歩くだけだ。雨の(道の駅)たかのすを出発、阿仁川沿いに南下して阿仁前田から小又川に沿って東進、森吉山荘の先で直進の太平湖を左に見てヒバクラ登山口の表示のある右の山側へ入る。道なりに高度を上げると視界が開けて森吉山麓高原だ。青少年野外活動センターへ右折せず直進すると立派な野生鳥獣センターがある。きょうの行動を決める前にセンターの係の方と相談、雨降りでもあまり増水してないので桃洞滝までのトレッキングだけなら大丈夫とのご宣託、早速実行だ。合羽を着て片手に水深確認用のストック、傘さして長靴履いて雨の散歩に出発だ。
野生鳥獣センター裏庭から森に入り、飛び石伝いに立川を渡って、広葉樹林帯を黒石川に沿って進む。黒石川を渡ってすぐにノロ川・黒石分岐を直進してノロ川に沿って美しいブナ林を進む。ぬかるんだ足元を気にすることなくそぼ降るなかを歩くと、しっとりと雨に濡れた緑のブナの森は色気さえ感じる華やかさだ。桃洞・赤水分岐でちょっと桃洞沢に浸かってみるが、我が長靴の半分位の水位で何とかなりそうだ。そこで赤水沢は後回しにして、桃洞沢の左岸の道を上流へ、斜め段差の桃洞横滝を過ぎて、色づき始めた沢に沿って沢縁を進む。しばらく進んだ先で右岸に飛び石で渡り、小さい斜瀑の続く沢筋を紅葉した両岸の樹林を愛でながら進む。
(青少年野外活動Cへ右折せず直進)(雨の野生鳥獣センター)(傘をさして野生鳥獣Cを出発)
(飛び石で立川を渡る) (黒石川に沿ってブナ林を進む) (ノロ川・黒石分岐を直進)
(ノロ川遊歩道を進む) (桃洞・赤水分岐) (分岐点の沢に長靴で入ってみる)
(桃洞横滝) (桃洞渓谷沿いに上流へ) (飛び石で右岸に渡る)
(紅葉した沢を右岸沿いに進む) (小さい斜瀑が続く) (美しい渓谷が続く)
突然右正面に現れるのが一枚岩を扇形に滑り落ちる落差20メートルの桃洞滝だ。左斜面にも斜瀑がかかっている。陸路を歩けるのはここまで、水量が少なければ滝の右岸に刻まれたステップを上がると甌穴や小滝の連続する桃源郷だそうだが、きょうはナメの中央から造化の妙をしげしげと眺めるだけだ。桃洞・赤水分岐まで戻り、桃洞沢を渡渉して赤水沢に左岸沿いに進む。しばらく左岸のブナ林を歩くが、しばらく行くと両岸が迫ってU字谷の小斜瀑となる。滑床を歩く必要があるが水位は軽く長靴を超え、兎滝はおろかこれ以上の進行は濡れずには無理、退却だ。少し濁った水流をとおして甌穴を眺めながら沢縁を分岐まで戻り、雨降りの爽やかなブナ林をルンルン気分で野生鳥獣センターに戻り、軒下のベンチで昼食だ。あすの予報は晴れ、森吉山に登るべくヒバクラ登山口を確認してから、森吉山を遠回りにおおよそ周回して打当(うっとう)温泉のマタギの湯につかってから二日目と同じ(道の駅)あにで車中泊だ。
負け惜しみではなく、雨のブナの森は晴天時にはないしっとりとした風情のある雰囲気だ。また傘をさして滑床の中央をボチャボチャと両岸の紅葉を眺めながら歩くのもまた格別だ。残念ながら兎滝まで行けなかったが造化の妙を感じる桃洞滝や一枚岩の渓谷が素晴らしい。
(桃洞滝の手前左が斜瀑のナメ滝)
(桃洞滝) (桃洞・赤水分岐で沢を渡る)
(赤水渓谷左岸のブナ林を進む)(増水のため長靴で歩けず) (この小滝でUターン)
(点在する大きな甌穴) (分岐の浅瀬をジャブジャブ) (桃洞・赤水分岐点に戻る)
(ブナ林を戻る)
(飛び石を渡る)
(野生鳥獣Cへ帰着)
★道で出会った花
ダイモンジソウ (桃洞渓谷) シラヤマギク?(赤水渓谷)
オヤマリンドウ (赤水渓谷)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 i岩手山・八幡平・秋田駒
・2万5千分の1地形図 森吉山、玉川温泉
Homeへ