★ひとこと 「マキノから寒風経由見晴し尾根で赤坂山を経て周回」
割谷の頭東稜線から三国山を望む
★行った日 2018年1月19日(金) 晴 単独
★コース
高槻5:25(名神)=京都東IC(湖西道路、R161、県道287)=7:07マキノ高原駐車場(5℃)7:30→寒風登山口7:40→ゲレンデ上端8:01→8:06SS着8:15→8:15西山林道分岐8:45→9:17展望所9:23→10:52(856m)寒風11:15→12:30鉄塔手前(昼食)12:59→粟柄峠13:16→13:30(823.8m)赤坂山13:40→14:38ブナノキ平東屋(SS脱)14:52→赤坂山登山口15:29→15:37マキノ高原駐車場15:52(県道287、R161、湖西道路)=京都東IC(名神)=高槻17:52
10日頃から週末にかけて襲来した寒波も一服気味なので晴天の予報を信じて今冬2回目のSS(スノーシュー)散歩だ。マキノスキー場を起点に寒風経由展望稜線で赤坂山を経て周回するルートは、交通の便利な手軽な雪山コースだ。いまのSSは買ってから4年目になり締結バンドの劣化を心配して冬靴など他の冬装備とともに昨年末に雪の深くない天女の舞で不具合の有無を確認済みだ。雪のかけらも見当たらないメタセコイヤの並木道を北上、積雪なしで駐車料金(通常千円)ゼロのマキノ高原駐車場に一番乗りで到着だ。
登山届けをポストに入れ、芝生むき出しのスキー場傍らの道を朝日を浴びだした山々を眺めながら進む。道には雪解けの水溜りができ、きょうのSS歩きの難渋が予想される暖かさだ。西山林道を左に分け、寒風登山口から所々地肌の出たあばた状のゲレンデをゆっくり登ると出発して約30分でゲレンデ上端だ。昨日のワカンのトレースを辿って山道に入るとツボ足では踏み抜き頻発、SS装着だ。朝もやに霞むスキー場を振り返りながら雑木林の稜線に入り、稜線へトラバース気味になだらかに登ると稜線出合の西山林道分岐だ。左に大谷山の稜線、右にマキノの田園地帯見下ろしながら、時折倒木を避けたりして尾根を九十九折に登るとP562手前の展望所だ。霞む湖面や川筋が朝日に輝く姿も乙なものだ。P562を過ぎて鞍部へ下り、杉林を過ぎるとブナ林帯だ。ブナ林は凸凹の少ない雪の斜面だが、ザラメ状の雪面が歩を進める毎にぐぐっと沈み込むので、しんどい限りだ。特に急坂ではフレームが斜面に食いつかずザラメ状の雪ごとずり落ちるので、キックステップでフレームを斜面に叩き込むとある程度の斜面までは登れるが疲労が甚だしい。ブナの美林が続くので撮影鑑賞を自分への言い訳に休み休み、動いていれば何時かは着くと思いながらぼっつらぼっつら登るとやっと寒風山頂だ。
(無雪のメタセコイヤ並木)
(積雪ゼロのスキー場を出発)
(薄雪の寒風登山口)
(地肌露出のゲレンデ上端) (踏み抜き多発でSSを履く) (スキー場を振り返る)
(稜線へトラバース道を進む) (稜線の西山林道分岐)
(稜線をジグザグに高度を上げる)
(展望所から琵琶湖を望む)
(ブナ林を登る) (ブナ林を登り続ける)
(樹間から稜線を垣間見ながら登る)(樹林帯を抜けると山頂) (高島トレイルの寒風標識)
山頂には高島トレイルの標柱が頭を出し、近くの雪山の彼方に鈍く光る琵琶湖や陽炎のような伊吹山が望めた。電波が届くのでスマホをいじくりながら長居して、寒風山頂からP859の割谷の頭へ続くブナ林を下り、途中から福井・滋賀県境稜線通りに辿るが、このあたりの雪稜はなかなかの絶景だ。この東北へ下る稜線は地肌が露出し、北西の季節風をまともに受けるようだ。鞍部からP841の東の肩めざして雑木の急斜面を登り、急斜面を近道して先日の雨で地割れのような裂け目のある雪稜を下る。小さなアップダウンを繰り返しながら幅広尾根を辿ると鉄塔手前のブッシュだ。ここできょう始めての男性単独さんと歓談、僕と逆方向で周回だそうだ。ブッシュの陰で昼食後、粟柄峠へ向って下るが鞍部付近ではフレームが膝くらいまで落ち込むことが頻発、見た目は平でも局所的に雪面下部がすかすかのようだ。粟柄峠付近で膝までもぐるツボ足で登ってきた男女4、5人のグループと会い、その元気さに脱帽だ。彼らは峠から引き返したが、折角なので石仏の横を通って赤坂山へ向った。
(寒風から琵琶湖方面を望む)
(割谷の頭東稜線から東方を望む)
(割谷の頭東稜線ピーク) (稜線ピークから急坂を下る) (P841東の肩へ登る)
(P841ピークを巻く)
(P841ピークから下る) (鉄塔手前ブッシュで大休止)
(粟柄峠へ下る)
(鞍部の粟柄峠) (石仏の横を登る)
半分地肌のでた赤坂山山頂からは360度遮るもののない大展望だ。遠望が利かなかったが雄大な気分を味わうことができた。きょうはあっちこっちでゆっくりし過ぎて遅くなったので三国山は省略して下山だ。いつものルートで下山だが、先ほど会ったグループがツボ足トレースで掘り返した畑の如き凸凹道だ。雪で倒れた意外に強靭な灌木の枝や倒木とともに手間取りながらブナ尾根を下る。堰堤をパスして急な尾根を下って沢沿いの道をしばらく辿るとブナノキ平だ。ここでSSを脱ぎ、初めは雪道だが途中から融雪の道となり、雪の解けた階段を下ると赤坂山登山口を経て駐車場到着だ。珍しく湖西道路名物の渋滞もなく順調に帰阪した。
三国山から大谷山にかけて連なる真っ白な稜線は、南の琵琶湖、北の湖北の白き峰々とあいまって低標高と思えない美しい景観だ。このコースは簡単にSS漫歩ができるのが売りだが、気温が高過ぎて快適な雪面歩行はできず、時々フレームごと踏み抜いたりするしんどい歩行だった。
(赤坂山から360度の展望)
(赤坂山山頂)
(山頂から鉄塔へ向って下る)
(稜線を下る)
(ブッシュの煩わしい道を下る)(堰堤をパスして沢沿いに下る) (ブナノキ平の東屋)
(雑木林を下る)
(雪の解けた階段を下る)
(もうすぐ赤坂山登山口)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 比良山系・武奈ヶ岳
・2万5千分の1地形図 駄口、海津
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