トガス(1076.8m) ★ひとこと 「坂内川上からブナ尾根で越美国境展望のトガスへ」
★行った日 2018年3月3日(土) 晴後曇 単独
★コース P854から東側に雪庇のできた稜線を正面に雄大な蕎麦粒山を眺めながらなだらかに下り、ブナ林の鞍部からCa970めざして稜線の上りだ。だんだんきつくなる雪稜を頑張って登るとCa970の台地に上がり、トガス山頂までなだらかな幅広のブナ疎林が続く。Ca1000付近から南の視界が開け、東の蕎麦粒山、南の金糞岳、西の三国岳などの山並みを眺めていると時の経つのも忘れる思いだ。疎林に囲まれたトガス山頂は表示がないのでGPSで確認のみ、山頂から西北よりの稜線分岐点で大休止、木漏れ日を浴びて樹間から周りの雪稜を眺めながら昼食だ。他事ながら5日前の白内障オペ後の定期点眼、ブナの梢を見ながら滴下、効き目最高の思いだ。ツボ足でも5〜10センチの沈み込みだが、折角なのでここからSS歩行の開始だ。ピークから西北の北尾根めざして北西に伸びるブナ尾根へ、P1072を経て雪庇の横から北尾根へ上がる。北向きに素晴らしい展望の尾根歩きで1本のブナ大木が目印の北尾根端だ。ホハレ林道手前ピークまで行きたかったが、予定時刻の13時が近づいてきたのでここからUターンだ。 (トガス山頂、GPSから推定) (山頂近くの休憩ピーク) (西北へ稜線を下る) (ブナ尾根を西北へ) (突き当りの北尾根へ上がる) (北尾根を北上) (大展望の北尾根端) (尾根端から白山を望む) (尾根端から越美国境を望む) 尾根端から越美国境の展望は素晴らしいの一言だ。西の三国岳から東北の能郷白山までの越美国境沿いの山々、更に奥美濃の蕎麦粒山、最奥にはひときわ白く輝く白山など、いつまでも眺めていたい景観だ。殆んど沈まない平らな雪面を四方の景色を眺めながら歩くのは最高だ。北尾根を後にして雪庇の端から急坂を下り、稜線をトガスへ戻り、常に前方に金糞岳を眺めながら稜線を下る。Ca970からの急坂下りで少し苦労したが順調にP854を経て往路の稜線出合だ。グルグル巻きの目印テープを回収、気温が上がってモナカになりつつあるブナ林の斜面を下るが、往路のトレースは気温上昇に伴って殆んど見分けが付かず適当に下る。林道着地点が下に見え出すと最も注意を要する急斜面下りだ。朝に登るときは硬い雪面に足場を作って上ったが、今は気温が上がってグサグサ、SSのフレームのエッジを効かしてストックでバランスをとりながら斜めに注意深く下る。沈下するツボ足よりずっと楽だ。杉林に入って作業小屋の前から林道着地だ。帰りは琵琶湖西岸の一般道を利用、殺人的渋滞の湖西道路にて3時間半近くかかってやっと帰阪した。
★地 図
(参考地図)
・2万5千分の1地形図 美濃川上 ★白内障手術体験記 (初めに) 白内障とは眼の水晶体が濁り、視力が低下する病気だ。原因は殆んどが加齢によるもので60歳代で70%、70歳代で90%の人が程度の差こそあれ白内障を持っている。加齢以外に紫外線も大きな要因だ(高槻赤十字病院資料による)。 手術の引き金となったのは今年の運転免許証の更新だが、間接的要因として、夜間やトンネル内が見難い、対向車のヘッドライトがまぶしい、昔の本は活字が小さく読み難い、テレビなどの画像がボケるなどがあったが、今年1月の皆既月食でかみさんは赤銅色が見えるのになにも見えなかったのも一因だ。 (経過) ・5年前の人間ドックにて白内障と初診断(左目0.5(0.9)、右目0.6(0.7))、()は矯正値。 ・昨年末の人間ドックにて白内障進行の診断(左目0.1(0.7)、右目0.3(0.7))。 ・1月に眼鏡を購入したが矯正後でも0.7ギリギリで白内障手術を決意。 ・2月7日:白内障手術のための精密検査 超音波方式、単焦点眼内レンズを左目−右目の順に日帰り手術を決定 ・2月15日:家族立会いにて手術の説明(インフォームドコンセント) 手術3日前からクラビット(抗菌剤)液を点眼4回/日 手術1日前からネバナック(炎症防止剤)液を点眼3回/日 ・2月26日:左目手術 (右目は3月12日予定) 午前中6人部屋病室で術前準備、午後20分毎瞳孔拡大点眼。午後3時半手術、局所麻 酔のため痛みはなくこそばい感じで、揺れ動くまぶしい3点の光点を見つめている内に 光は消え、汚れ除去の声が聞こえた後明るい光が交錯して手術が終了。その間15〜 20分、声は完全に聞こえるが右目もマスキングされて視界はゼロ。術後左目はガーゼ でカバーされ翌日検診時まで右目のみ。術後1時間安静にしてから帰宅。 ・2月27日:左目検診後ガーゼ除去。視野全体が明るく物品がはっきり見え、青と緑が 明確に区別可能。左目だけで見ると白っぽくコントラストが上がった感じ、右目だけで は薄暗く黄色っぽい感じ。左目の視力は1.0回復。術前の水晶体は近視に近かったため術 後の眼内レンズの焦点距離が術前より長くなり、結果として対象物が小さく見える。 手術翌日からサンベタゾン(ステロイド剤)液を点眼4回/日 術後3日間は蒸しタオル洗顔、入浴は眼を濡らさないように。 術後1週間後から、通常洗顔や通常入浴、力仕事可能。 ・3月7日:左目検診、順調に回復。右目の術前検診。 (まとめ) まだ片目しか済んでいないが、世界が明るくなりモノがはっきり見える。特に眼の手術は逡巡しがちで、のっぴきならなくなってやっと実行したが結果論から言えばもっと早くやっとけばそれだけ質の高い生活がおくれた筈だ。ただ3種類の点眼を日に3〜4回約1ヵ月続けるのが大変だ。 |