鞍掛山(477.7m)三童子山(492.8m)

 

★ひとこと   「ふれあい公園から三童子山を経て展望の鞍掛山へ周回」

鞍掛山から白山を望む


★行った日   2018年5月11日(金) 晴  単独

★コース
山中温泉8:08(県道39、県道153、県道11、県道154)=8:33ふれあい公園P8:49→アーチ石橋8:56→足谷登山口9:31→10:30(492.8m)三童子山10:40→県境出合11:36→12:15P460(昼食)12:41→主谷登山道12:41→水谷登山道13:07→13:21展望岩頭13:27→13:53(477.7m)鞍掛山14:02→中ノ谷登山口14:41→第1駐車場14:48→15:20ふれあい公園P15:38(県道154、県道11、県道39、R8、R161、湖西道路)=京都東IC(名神)=高槻20:39

 鞍掛山は加賀大日山、富士写ヶ岳(ふじしゃがだけ)とともに加南三山と呼ばれ、三山の三角形の頂点に位置している。小松周辺は九谷焼の陶石や那谷(なた)寺の凝灰岩に象徴される石の文化の地だ。石切り場近くの「石の里水と緑のふれあい公園」を起点に三童子山を経てスカイラインで鞍掛山経由周回の計画だ。山中温泉から四十九院トンネルを過ぎ、滝ヶ原町に入って右手山肌にアフガニスタンのバーミヤン遺跡のような石材採掘跡を眺めながら県道を進み、鞍掛山登山口を右に分けた先がトイレもあるふれあい公園駐車場だ。
 滝ヶ原で唯一採掘中の本山(ほんやま)石切り場下のふれあい公園駐車場から県道の続きの滝ヶ原主谷林道に入る。アーチ型石橋の東口橋や礫質凝灰岩のカエル岩などで道草を食いながら進む。植林帯の整備された地道林道を約1.5キロで道標通りに左折、三童子山登山口の案内図にPマークがあるが、車の通れない荒れた林道をしばらく進むと三童子山(足谷)登山口だ。先ほど左折せずに直進するとだんご岩を経て主谷道登山口だ。丸太階段の枝尾根を標高差200メートルの急坂をフーフー言いながら休み休み登るとCa360黒岩展望所だ。黒岩は三童子山から西へ伸びた尾根端のピーク下の岩壁だ。ロープ場もある急な枝尾根を登りきると三童子山三等三角点、三童子城跡でもある。山名は黒岩の洞窟にいた3人の修行僧(童子)がその由来、城跡は越前朝倉氏に対抗するために一向一揆側が築いたものとされている。

  (ふれあい公園案内図)   (石の里水と緑のふれあい公園)(公園を出発して林道に入る)

  (アーチ型石橋の東口橋)   (礫質凝灰岩のカエル岩)   (分岐から三童子山登山口へ)

 (林道終点の三童子山登山口)   (鞍掛山登山道案内図)     (丸太階段は続く)

   (Ca360黒岩展望所)    (富士写ヶ岳西尾根下の黒岩)     (三童子山三角点)

 山頂から鞍掛山までスカイラインと称する5.6キロの稜線歩きだ。低標高ながら厳しいアップダウンを繰り返しつつ、樹間から左に白山、右に小松の丘陵地帯を眺めながら進む。P540手前から左下にうねる車道が見えるが、P540手前ピークから東北に伸びる稜線上の車道で、P401の先のピークの円行山「生雲(いくも)」に通じ、ここは癒しの山頂宿泊施設のようだ。ちょっと薮っぽいピークで郡界尾根に出合い、尾根方向を南から西に変えて郡界尾根を進む。主谷道出合手前の小広場で大休止、昼食とともに体調の回復だ。主谷道出合、水谷道出合を過ぎてしばらく進むと、登山道の少し右上が展望岩頭だ。西北の正面に双耳峰の鞍掛山、南の彼方に小松の丘陵地帯、西南の山並みの彼方に富士写ヶ岳、南に残雪の加賀大日山が望める。

(山頂城跡から小松方面を望む)  (スカイライン案内板)    (左下に赤瀬・菩提間の車道)

  (P540付近を行く)    (東北に見える円行山頂の「生雲」)   (ちょっとした薮コギ)

(主谷道に近いP466で大休止) (水谷道近くの稜線を行く)  (展望岩頭から鞍掛山を望む)

                  (展望岩頭から小松方面を望む)

 (岩頭から加賀大日山を望む) (岩頭から富士写ヶ岳を望む) (鞍部で鶴ヶ滝を左に分ける)

 鞍部で鶴ヶ滝を右に分け、登り返し途中で双耳峰の片方のピークの後山を左に分け、ちょっと進むと鞍掛山避難小屋だ。最後の急坂を頑張ると鞍掛山頂上広場だ。低標高にもかかわらず360度の大展望だ。郡界尾根出合いピークや展望岩頭からも白山が望めたが、ここからの眺めが素晴らしく、残雪を頂いた両白山地の峰々が壮観だ。山頂から西ノ谷道と中ノ谷道があるが、直進の後者を選び、補助ロープ付の急坂を延々と下るが、疲れた足に踏ん張りが利かず、スリップして転倒し5日経っても打撲傷は完治せずだ。急坂最後のロープ場で植林帯に入り、中ノ谷道登山口を経て西ノ谷道分岐の先が第1駐車場だ。ここから湿地植物の豊富な鞍掛山トンボの楽園を経て長い長い歩きでやっとふれあい公園帰着だ。帰りは高速節約のため久しぶりにR8の旅だ。北陸の鯖江の田園風景、武生の山岳風景、夕暮れの敦賀湾を楽しんでR161で湖面の灯を眺めながら琵琶湖西岸を経て名神に入り、高速では3〜3時間半の所、5時間で帰れたのは意外に交通量が少なかったせいだ。
 快晴に恵まれたが低標高のため暑さにバテバテだ。要所で両白山地の山々始め、加賀大日山、富士写ヶ岳などを楽しむことができた。三童子山からスカイライン経由鞍掛山へ周回する三角縦走路は展望豊かな歩き甲斐のあるコースだ。

   (鞍掛山避難小屋)       (展望のよい鞍掛山三角点)     (山頂から白山を望む)

               (鞍掛山から加賀大日山方面を望む)

                     (両白山地の拡大図)

(滑りやすい急な中ノ谷道を下る)(最後のロープ場で急坂終了)     (中ノ谷道登山口)

   (西ノ谷道と合流)          (第1駐車場)    (長い車道歩きでふれあい公園へ)

★道で出会った花 

  ムラサキサギゴケ(林道)      キンポウゲ(林道)        タニウツギ(林道)

     シャガ(林道)          シライトソウ(林道)    ショウジョウバカマ(三童子山)

  ヤマツツジ(三童子山)      ツクバネウツギ(林道)       ヤブツバキ(林道)

    ナナカマド(林道)        サワオグルマ(林道)      オカオグルマ?(林道)

   オオナルコユリ(林道)      コバノガマズミ?(林道)      カキドウシ(林道)

★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  動橋(いぶりはし)

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