蓬莱山(1174.2m)

 

★ひとこと   「坊村から擂鉢山経由蓬莱山を経てサカ谷道で坂下へ」

小女郎ヶ池と蓬莱山


★行った日   2018年7月10日(火) 曇後時々晴  単独

★コース
高槻4:34(名神)=京都東IC(湖西道路、県道311、R477、R367)=5:46坂下P(自転車デポ)5:50=5:57坊村P(20℃)6:07→伊藤新道分岐6:43→牛コバ6:58→7:23大橋分岐7:33→8:56(1006m)擂鉢山9:07→(1076.7m)烏谷山9:31→葛川越9:55→10:11大岩10:18→(1051m)比良岳肩10:24→木戸峠10:53→(1108m)打見山11:19→11:48(1174.2m)蓬莱山11:56→12:20小女郎ヶ池(昼食)12:35→13:03P964肩13:13→坂下登山口14:18→14:24坂下P14:30==(自転車4.0km)==14:49坊村P15:06(R367、R477、県道311、湖西道路)=京都東IC(名神)=高槻16:30

 西日本豪雨禍の悲惨な爪痕を残して梅雨明けだ。このところ異常気象が異常でなくなり、普通の事象になりつつある由々しき事態だ。被災された皆様にお見舞い申し上げます。今回は大雨の直後ゆえ沢ルートを避け、尾根道で坊村から蓬莱山を経て坂下へ周回の計画だ。大阪では昨日(9日)も夕立があり、稜線での雷雨は願い下げなので午後早い目に下山できるよう、また涼しい内に標高千米台に到達できるように早朝出発だ。雲にすっぽり覆われた蓬莱山を正面にして湖西道路を北上、途中峠から若狭街道を進み、旧道に入って阪下の道端に自転車をデポ、街道に戻ってしばらく増水した安曇川沿いに下ると坊村の駐車場だ。中腹以上はガスのかかった鬱陶しい空模様だ。
 地主神社横から明王谷林道に入り、増水した明王谷に沿ってカエデのトンネルを進む。所々で路面にあふれ出た土砂を避けながら順調に進むと、三の滝降り口の先に三の滝水広場が新設され、壁面を流れ落ちる水場に覚照水の石柱があるのは初見参だ。伊藤新道分岐を過ぎて少し進むと、出発してほぼ1時間で牛コバだ。直進の白滝谷道を見送り、左の山道へ入って大橋へ向う。明王谷の瀬音を聞きながら尾根端の急坂をジグザグに頑張り、標高約700メートルで大橋へ向うトラバース道と別れ稜線を登る。踏み跡もないが歩き易い尾根をしばらく登るとどこからともなく踏み跡と目印テープが現れ、以降その通りに自然林の尾根を辿る。標高千米に近づくとガスに時折覆われはじめ、しばらく白濁した広葉樹林帯を進むと林間の擂鉢山だ。山頂から少し下り、倒木もあるが概して歩き易い稜線をなだらかに登りつめると縦走路出合の烏谷(からと)山だ。山頂から琵琶湖が足下に望めるはずだが真っ白だ。ヒメシャラの落花絨毯の尾根道を下り、鞍部の葛川越から急坂を登りかえすと休憩適所の大岩だ。すぐ先の平らな比良岳表示を過ぎると美しい樹林の平坦路が続き、爽やかなブナ林を過ぎると石仏の祀られた峠が木戸峠だ。右へV溝道を下って汁谷でゲレンデに合流、緑の緩斜面をフーフー言いながら登りつめるとゴンドラ山上駅のある打見山頂上だ。駅展望台から雲間に霞む琵琶湖が美しい。

 (地主神社から明王谷林道へ)(各所で土砂流出の林道を行く)  (新設された三の滝水広場)

  (牛コバから大橋へ向う)  (尾根端の急坂をジグザグに登る) (大橋分岐から尾根を登る)

  (自然林尾根を登り続ける)    (ガスった林間の擂鉢山)   (ガスで展望のない烏谷山)

  (ヒメシャラの落花絨毯を辿る)      (稜線を下る)         (鞍部の葛川越)

   (休憩適所の大岩)     (殆んど平地の比良岳表示)  (美しい樹林帯の水平路を進む)

       (木戸峠)        (打見山へしんどいゲレンデ登り) (打見山から琵琶湖を望む)

 ゴンドラで上がってきたちらほら散策中の家族連れにまじって、人形楽団などの遊具の傍をなだらかに下ると鞍部の笹平だ。再び山頂へ向って斜面を頑張って上ると山頂付近に新設された展望台を経て山頂広場だ。東には入道雲が沸き立ち、遠方は雲の彼方だが、近場の琵琶湖や比叡山方面は雄大な眺めだ。稜線での夕立は怖ろしいので早速下山開始だ。空模様はまだ余裕がありそうなので小女郎峠を経て小女郎ヶ池の畔で昼食休憩だ。モリアオガエルの卵胞を映す水面を眺めていると半年前に池の上を歩いたのが嘘のようだ。池越しに蓬莱山を眺めながら池畔をめぐってサカ谷道を進む。尾根道をしばらく下ると広葉樹林のP964肩だ。小休止後、標高千米を切るとだんだん暑くなり、汗を拭き拭きだるくなってきた足に鞭打って下る。倒木を巻いたり潜ったりしながら急坂をゆっくり下るとやっとサカ谷出合だ。増水しているが流木を利用して何とか靴のまま渡渉、沢沿いに少し下ると阪下登山口だ。炎天下の道端の自転車をゲット、下り坂ばかりの車道を快適に走ると坊村Pだ。
 朝の涼しいうちに標高千米まで登れたが稜線はガスに閉ざされ眺望はかなわなかった。下りは酷暑登山になったが、幸い夕立もなく、大雨の後遺症にも遭わず、真夏の低山徘徊を楽しむことができた。

 (人形楽団の横を蓬莱山へ)      (もうすぐ蓬莱山頂)    (蓬莱山から武奈ヶ嶽を望む)

              (蓬莱山から霞んだ比叡山方面を望む)

 (蓬莱山から南へ稜線を下る)   (蓬莱山を振り返る)       (次の鞍部が小女郎峠)

     (小女郎ヶ池)       (小女郎ヶ池の畔をめぐる)   (広葉樹林帯のP964肩)

 (樹林帯の急坂を下り続ける)(増水したサカ谷を流木飛び渡り)     (坂下登山口へ)

★道で出会った花 

       ?(林道)          ノリウツギ(林道)        コアジサイ(擂鉢山)

    アクシバ?(擂鉢山)       ヒメシャラ(烏谷山)       ヤマボウシ(葛川越)

       ?(葛川越)      マルバフユイチゴ?(比良岳)    コナスビ(比良岳)

  ヒメシャラの蕾(比良岳)     オトギリソウ(小女郎峠)      ニガナ(小女郎峠)

★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       比良山系・武奈ヶ岳
・2万5千分の1地形図  花背、比良山

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