赤坂山(823.8m)三国山(876.3m)

 

★ひとこと   「マキノから赤坂山経由三国山を経て寒風へ展望尾根周回」

三国山から琵琶湖を望む


★行った日   2019年1月13日(日) 晴 午後稜線風強し 単独

★コース

高槻5:11(名神)=京都東IC(湖西道路、R161、県道287)=6:57マキノスキー場駐車場7:17→赤坂山登山口7:34→8:28ブナの木平8:35→粟柄峠9:28→9:42(823.8m)赤坂山(SS着)9:57→明王の禿10:20→11:17(876.3m)三国山(昼食)12:05→赤坂山13:16→粟柄峠13:24→14:45寒風14:55→15:35展望所15:42→西山林道分岐15:56→ゲレンデ上端16:09→寒風登山口16:21→16:31マキノスキー場駐車場(SS脱)16:42(県道287、R161、湖西道路)=京都東IC(名神)=高槻19:36

 連休中日のきょうは晴れの予報、展望雪山歩きのできる湖北の低山、赤坂山だ。マキノを起点に赤坂山から三国山をピストンして寒風経由周回の計画だ。蓬莱山に輝くびわ湖バレイの灯りを見上げながら湖西道路を北上、7時開場のマキノスキー場ゲートを少し待って通り、数台の車と共に駐車場(千円)到着だ。
 お馴染みの象さんや朝日に輝きだした山々を眺めつつ積雪約20センチのスキー場をスノーシュー(SS)を担いで出発だ。気温は高く、車の温度計ではマイナスになっていないが、一旦融けた路面の雪がカチカチ、チェーンアイゼンをつけて進む。赤坂山登山口から日の当たりだした雪の丸太階段を上り始める。しばらく息を弾ませて登り、Ca340のスキー場を俯瞰できる所からなだらかな尾根道となり、自然林もある美しい並木道を進み、方向を北から西北に変えて少し登ると東屋のあるブナノ木平だ。踏み跡は硬くチェーンアイゼンで快適に歩けるが、他の雪面では場所のよっては20〜30センチ沈み込むのでSSが必要だ。所々で踏み抜いた穴のある大勢の足跡が山頂まで続くと予想されるので、楽なチェーンアイゼンのままだ。ブナノ木平から沢を左下に見て進み、砂防堰堤の先で広い道に上がり、ブナ林尾根をぬうようにジグザグに高度を上げていく。やがて右上に鉄塔が見え出すとなだらかな灌木帯に入り、寒風を左に分けた先が粟柄峠だ。折戸谷を左に分け、大岩をくりぬいて祀られている石仏の裾を通り、光る琵琶湖を振り返りながら踏み固められた雪原を登りきると赤坂山だ。山頂でスノボーを担いだ青年と歓談、折角来たが積雪が少なくブッシュが出て雪面も荒れているので残念ながら背負ったまま下山だそうだ。山頂は快晴に恵まれて360度の大展望、北から東にかけてこれから向う三国山、越美の山塊を遠景に、金糞岳や伊吹山が続き、南から西にかけて下山時に通る寒風や比良の山々、大御影山などが屏風のように並んでいる。

 (積雪20cmのゲレンデを出発)    (赤坂山登山口)       (雪の丸太階段を登る)

  (自然林の尾根道を進む)     (ブナノ木平の東屋)    (砂防堰堤から広い道へ)

   (ブナ林の広い道を進む)  (鉄塔下の灌木帯を登る)        (粟柄峠)

  (赤坂山斜面から振り返る) (踏み固められた雪原を登る)        (赤坂山)

              (赤坂山から360度の展望、北〜東〜南〜西〜北)

 ここから踏み跡はなくなり、所によって膝まで踏み抜くので頂上直下の風当たりの弱い所でSS装着だ。せいぜい5センチの沈み込みで快適に斜面を下り、明王の禿へ上り返す。今回は夏道の県境通りにピークまで上り、雪をかぶった岩峰と琵琶湖のコラボを楽しんでから、急な樹林帯を下る。鞍部から県境稜線を上り返すが積雪が少な目のためブッシュに苦労しながら登る。P814を過ぎてブナ林を北上、次のピークを過ぎて小沢の左岸に沿って東北へ登り、夏道と合流してブッシュっぽい稜線を登ると三国山だ。前回はこんもりと雪に覆われた山頂だったが、今回は少しブッシュが頭を出している。折から単独行の方が山スキーを装着していたが、スノボーと違って山スキーの方がブッシュ障害などに小回りが利くのではないかと想像、真偽不明。山頂からは高度が赤坂山より高く、また北に位置しているため、奥美濃や越美の山並みがはっきり望め、白山はじめ上谷山や蕎麦粒山などが視認できた。山頂の東側窪地で風を避けて昼食、やる気を回復して下山開始、県境に沿ってブッシュの煩い稜線を南へ下る。ちょっとやらしい所は小沢渡りだが、スノーブリッジがどうにか残っていたのでラッキー、ブナの精霊にびっくりさせられながらP814へブナ林を戻る。急な尾根を下って明王の禿下をショートカットして往路通りに人の増えた赤坂山へ戻る。すぐに山頂を下って粟柄峠から寒風をめざす。

 (明王の禿から琵琶湖を望む)    (明王の禿岩峰)      (明王の禿から赤坂山を振り返る)

 (一旦下ってブナ林を登る)    (三国山から下り始める)    (小沢のスノーブリッジを渡る)

               (三国山から東〜南〜西を望む)

     (ブナ林を戻る)        (ブナの精霊に挨拶)     (ブッシュの煩い稜線を下る)

  (明王の禿付近を下る)        (赤坂山まで戻る)      (粟柄峠から寒風へ向う)

 粟柄峠から急に人のいなくなた斜面をなだらかに上り、P794北の県境稜線から意外に間近の寒風を目にし、折からの強風を突いてP841の肩へ向って頑張って登る。温度は低くないが強風にあおられながら稜線を進み、ピークから樹林帯に入って踏み抜き穴が数多く残る急坂を下る。折から登ってくる4、5人の女性を含むパーティーのツボ足の女性が難渋していたが、この時期の縦走は非力の場合ワカンかSSが必要だ。左下にマキノスキー場を眺めながら吹きさらしの尾根を南下、樹林帯のピークを抜けると寒風だ。寒風は前2座より琵琶湖に近く、伊吹山などの山並みを背景に紺碧の湖が最高だ。また、南には大谷山などの広い丸い稜線が時々差す日の光を浴びて白く光っているのも印象的だ。名残惜しい山頂を後にして、マキノを正面下方に眺めつつ稜線を下る。曲線美の稜線近くの斜面からブナ林に入り、しばらく穴ぼこの荒れた踏み跡を外れてバージンの雪面を下る。午後になって気温がさらに上がったようで、20センチは湿雪に沈み込み、下りは快調だが上りの場合はしんどそうだ。足がだるくなった頃にP562南の展望所にたどり着き、マキノのメタセコイヤの並木道を眺めながら小休止だ。急な尾根をジグザグにしばらく下ると西山林道分岐、左へトラバース道を下るが荒れた雪道が柔らかく、ゆっくり注意して下る。やがてゲレンデ上端に達し、あまり快適でない穴ぼこ雪面を根気よく下ると寒風登山口、人もまばらになったゲレンデの象さんを横目に駐車場へ帰着。帰りは琵琶湖西岸の大渋滞に遭遇、白鬚神社からノロノロ運転、和爾IC辺りから殆んど動かず1時間余分にかかって帰阪した。
 マキノから赤坂山までツボ足で登れ、その後のSSも沈み込みは少なく、体力のない者にとっても楽な歩行で稜線や山頂からの展望を楽しむことができた。晴れの暖かい日だったが、新雪はなく硬く締った雪質のお陰だ。積雪量がいまいち、赤坂山から三国山までは少し薮が出ていた。

(P794北の尾根道から寒風を望む) (強風の稜線を登る)         (展望尾根を進む)

(左足下に見えるマキノスキー場)   (強風の稜線を南下)     (寒風手前の最後のピークへ)

                 (寒風から琵琶湖方面を望む)

 (寒風から絶景の稜線下り)  (曲線美を眺めながら下る)      (美しい稜線を下る)

  (縞模様のブナ林を下る)    (展望所からマキノを望む)    (展望所から見える象さん)

  (西山林道分岐を左へ)    (スキー場を眺めながら下る)      (寒風登山口)

★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図


★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       比良山系・武奈ヶ岳
・2万5千分の1地形図  駄口(だぐち)、海津

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