★ひとこと 「金引尾根から頂仙岳ラッセル挫折後羽衣のない天女の舞へ」
頂仙岳付近のきらめく霧氷
★行った日 2019年1月19日(土) 晴 単独
★コース
高槻5:15(近畿高速、西名阪)=柏原IC(R165、県道30、大和高田BP)=橿原高田IC(京奈和道)=御所南IC(R309)=7:34熊渡7:50→弥山川分岐8:30→9:10Ca1040尾根出合(チェーンアイゼン着)9:18→10:19古木尾根10:27→10:51金引尾根分岐(SS着)11:06→12:25頂仙岳手前Ca1632(昼食)13:02→金引尾根分岐13:36→14:00(1518m)P1518
14:04→14:15カナビキ尾根分岐(SS脱)14:25→弥山川分岐15:28→15:53熊渡16:03(R309、県道21)=洞川(県道21、R309)=御所南IC(京奈和道)=橿原高田IC(大和高田BP、県道30、R165)=柏原IC(西名阪、近畿高速、名神)=高槻19:10
近畿北部はぱっとしないが南部は晴れとの予報、例年今頃は難度が高くなるが今年は雪が少なく体力がなくても登れそうなので、霧氷めあてに金引尾根から頂仙岳だ。熊渡を起点に金引尾根を登って頂仙岳と天女の舞を訪れるつもりだ。雪のない川合から渓谷沿いに細いR309をしばらく進むと−4℃だが一片の残雪もない3台先着している熊渡到着だ。
スノーシュー(SS)とかさばらないチェーンアイゼンを携え、「双門弥山コース」通行禁止の看板を横目に橋を渡り、登山届けを出して出発だ。崩落した所もある荒れた林道を進み、辺りが粉砂糖を振り掛けたようになると双門弥山ルート分岐だ。6年前の渓谷美を思い出しながら弥山川を左に分け直進、金引橋を渡った先の林道終点から植林帯の山道に入る。カナビキ谷を右下に見ながら尾根の西側急斜面の植林帯を九十九折に登ると、Ca1040で大木落葉樹の尾根出合だ。薄雪がつながり出したのでここでチェーンアイゼンを付け、ブナやミズナラなど落葉樹の急な疎林帯尾根を登り続け、Ca1310ピークの西側斜面をトラバースすると大木の切り株などが散在する雰囲気のよい古木尾根だ。朝日に映える細尾根の雪景色を楽しみつつ小休止後、急に霧氷が付き出した美しいブナ林の急斜面を喘ぎながら牛のようにゆっくり登ると陽光に輝く金引尾根分岐の主稜線だ。斜面の途中でツボ足で下ってくる元気のよい狼平泊り?の若者3人組と会い挨拶を交わす。今年は雪が少なく、若者の踏み跡もあってよかったが、この斜面に新雪がつくとラッセルが最大の難物だ。木漏れ日を浴びて大木に腰掛け、陽光のため霧氷は落ちてしまったが青空を背景に大木が林立する真っ白な雪原を眺めながらSS装着だ。大木林の広い稜線を登り、凍てついた針葉樹林帯(コメツガ?)を抜けると木漏れ日の美しいなだらかな稜線の道となり、見上げると青空にきらめく霧氷が素晴らしい。
(熊渡の橋を渡る) (荒れた林道を進む)
(双門弥山コース分岐を直進)
(植林帯尾根をジグザグに登る) (Ca1040で尾根出合) (急な落葉樹尾根を登り続ける)
(Ca1310ピーク西斜面トラバース)
(雰囲気のよい古木尾根) (急なブナ林を登る)
(霧氷の樹林帯を登る) (主稜線の金引尾根分岐) (樹林帯を登る)
(針葉樹の森を戻る) (陽光に映える樹林帯を行く) (青空にきらめく霧氷)
最高の雪景色を眺めながら、なだらかな雪道を進みP1598付近を過ぎるとナベの耳、頂仙岳の北の肩だ。ここから若者たちの踏み跡を離れて頂仙岳へ急なラッセル開始だ。沈み込み20センチ位だが重い新雪に青息吐息で歩を尾進めるが、時折膝上まではまり込んで次の一歩が空回りするだけだ。遂に山頂手前でエンスト、残念ながら体力低下に勝てずここまでだ。頂仙岳の西斜面を迂回して高崎横手から夏道を辿る手もあったが、一旦止めたとなると挑戦意欲は薄れてここで大休止だ。木漏れ日の神秘的な雪景色にうっとりしながら熱いコーヒー、至福のひと時を過ごして下山開始だ。吹き溜まりがあっても下りはうそのように楽、霧氷の残る稜線を快調に下ると黒々とした木々が雪原に立ち並ぶ金引尾根分岐だ。ここで休憩中の2人連れと歓談、熊渡から日裏山ピストンの帰りだそうだ。健脚の2人と別れ、時刻が早いので天女の舞を覗いて見ることにし、なだらかな広い落葉樹の森尾根を東北へしばらく登るとP1518だ。倒れた大木でふさがれた山頂から天女の舞の霧氷の落ちた稜線を眺めただけで戻るが、主稜線の木々の間から梢越しに端正な頂仙岳が望めた。鞍部でSSをチェーンアイゼンに履き替えて急な金引尾根を下り、順調に熊渡着だ。帰途、洞川へ寄って常備薬の陀羅尼助を購入、さらに黒滝で草餅をゲット、往路通りに順調に帰阪した。
寡雪のせいで主稜線までツボ足で上がれて体力が温存でき、晴天にも恵まれて青空に映える霧氷や雪景色を存分に楽しむことができた。体力不足のためラッセルができず頂仙岳敗退は残念だ。
(爽快な雪原をゆく) (陽光に輝く霧氷の花) (P1598へ高度を上げる)
(頂仙岳へ急坂を登り始める) (新雪に青息吐息で歩を運ぶ) (遂にエンストで大休止)
(下りはうそのように快調)
(霧氷の花を眺めつつ余裕で下る)
(金引分岐からP1518へ)
(P1518ピークは倒木の山)
(天女の舞へ下る稜線)
(戻る斜面から見える頂仙岳)
(金引尾根を下る始める) (尾根出合から植林帯へ) (金引橋を熊渡へ)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 大峰山脈
・2万5千分の1地形図 弥山
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