白鬚岳(1378.2m)ショウジ山(984m)

 

★ひとこと   「アケボノツツジを求めて東谷から白鬚岳を経てショウジ山周回」

白鬚岳山頂のアケボノツツジ

★行った日   2019年5月13日(月)  晴後曇夕方雷雨  単独

★コース

高槻4:36(近畿高速、西名阪)=柏原IC(R165、県道30、大和高田BP)=橿原高田IC(京奈和道)=御所南IC(R309、R169、神之谷林道)=6:45東谷出合P6:55→林道終点7:06→苔清水7:44→8:55神之谷道出合9:04→(1282m)小白鬚9:44→11:11(1378.2m)白鬚岳11:38→P1222 12:12→12:47P1168 12:57→13:37(1131.9m)切原13:43→(984m)ショウジ山14:23→15:10P777 15:17→15:51東谷出合P16:02(神之谷林道、R169、R309)=御所南IC(京奈和道)=橿原高田IC(大和高田BP、県道30、R165)=柏原IC(西名阪、近畿高速)=高槻18:40

 白鬚山は吉野川上流の中奥川と北股川にはさまれ、台高山脈の赤倉山から西へ伸びる支稜端に位置する鋭鋒だ。大きく分けて神之谷(こうのたに)、中奥川、北股川の3方向から登れるが、今回はアケボノツツジ鑑賞を主目的に、神之谷から白鬚岳を経てショウジ山へ周回の計画だ。久しぶりの東熊野街道R169を南下、上多古で吉野川を渡ってすぐ右折、神之谷林道を道なりに進み、峠を越えて少し下ると東谷出合の橋だ。近くの広場は無断使用禁止の立札で仕切られているのでコーナーの拡幅部に路駐だ。
 道端の小さな地蔵に手を合わせて林道に入り、東谷沿いにしばらく進み、林道終点で山道に入る。水の枯れた東谷を幾度か渡りながら遡り、カツラの大木を過ぎた先が小滝の涸れた薄黒い岩壁だ。壁面を左に登ると岩の隙間にポタポタ水の垂れる最後の水場の苔清水だ。ここを過ぎて小尾根を巻いて急斜面のトラバースに入ると前方の倒木で山道消失だ。本日一番の難所、砂地の急斜面を何とか渡り、植林帯の斜面をジグザグに登りきると稜線の神之谷道出合だ。一息入れて木の根の露出した急坂を休み休みしばらく登ると、稜線上の一通過点のような小白鬚だ。北側が切り開かれ、中央に薊岳が木ノ実矢塚や二階岳と重なって見え、その右手前に登尾が望めた。ピークから鋭角の白鬚岳を正面に見ながら下り始める。


 (東谷出合の橋の袂に路駐)   (東谷沿いに林道を遡る)     (林道終点から山道へ)

    (沢を渡渉しつつ遡る)   (涸れた小滝の岩壁前を左へ)   (苔清水が最後の水場)

  (小尾根を回り込んで上る)   (倒木が本日一番の難所)   (植林帯をジグザグに登る)

   (稜線で神之谷道出合)       (急な稜線を登る)         (やせ尾根を登る)

 (一通過点のような小白鬚) (北に見える薊岳(中央)と登尾(右))  (白鬚岳めざして下る)

 この辺りから念願のアケボノツツジが姿を見せ始め、白鬚岳の下り辺りまで点在するが、花季は終盤を迎えて蕾は全くなく、今週が見納めと思われる。本峰までの間に3っの岩峰が立ちはだかり、アップダウンを繰り返しながら、岩峰からの大峰山脈や下山時の周回尾根を眺めながら登る。苔清水付近で追い越して行った単独男性の登山者が下山してくるのに岩峰で出合い歓談、一昨日から大峰や台高を歩き回って本日帰るそうだ。数年前までは僕もできたが、いまは気力や体力とも衰え、もっぱら日帰りの低山だ。点在するアケボノツツジを撮りながらゆっくり岩峰を登りきると白鬚岳頂上だ。今日の天気は不安定で、日が照ると思えばポツリと来る有様、山頂の木陰で定番の昼食後出発だ。


(第1岩峰手前でアカヤシオ出現)     (第1岩峰へ)       (第2岩峰P1242付近)

             (第2岩峰から周回尾根の彼方に大峰山脈を望む)


    (ヤセ尾根を進む)      (第3岩峰へ急坂を登る)   (第3岩峰から白鬚岳を望む)

     (白鬚岳山頂へ)        (白鬚岳山頂から振り返る)      (白鬚岳山頂)

             (白鬚岳山頂からから西北の金剛山方面を望む)


 山頂から中奥への道を左に分けヒメシャラなどの爽やかな広葉樹林尾根を下る。1本のシャクナゲだけが咲いているのを眺めつつ尾根を下ると見事な大木のP1222だ。アップダウンを繰り返しながら稜線をしばらく下るとP1168、このピークは東尾根に入り易く要注意だ。尾根を引き続き南下、鞍部から登りかえすと切原三角点、尾根方向を南から西に変えて美しい広葉樹の尾根を下る。標高1050付近から植林帯尾根となり、作業のエンジン音が響き渡っている。杉林を西進すると作業用モノレール終端の目立つショウジ山だ。山と高原地図1917年版ではモノレール沿いに下ると神之谷林道出合だ。山頂から西北へ植林帯の尾根の踏み跡を辿り、Ca907ピークで尾根を直進してしまったが、ここも要注意ピークだ。正しい稜線に修正して少し下ると花季の終わったヤマシャクヤクの点在する草地を通り、少し登りかえすと薄暗いP777だ。この辺りで遠雷が聞こえ、気がせいてくるが迷い易い地点だ。踏み跡と曲がり角のみにある赤印を見落とさないようにして下り、明確になってきた山道を道なりに下ると神之谷林道の橋の袂に無事着地だ。橋の位置が地形図と少し異なるようだ。ポツリポツリとやってきたが雨具を着けないで本降り前に車へたどり着いた。車を走らせてもしばらくしとしと降る状態だったが、R189に入ってから雷を伴う大粒の土砂降り、徐行の安全運転で雨雲をやり過ごし、五社トンネルを抜けると乾燥した路面となり順調に帰阪した。
 白鬚岳の岩峰を飾るアケボノツツジは見事、小白鬚から本峰に続く岩峰群も登り甲斐のある魅力的な尾根だ。また、新緑の広葉樹林の豊かな周回尾根も優れものだ。ただし、アップダウンが多く体力弱者にとってはしんどい山歩きだ。なお、白鬚岳以降の周回尾根には道標はなく、リボンも少なく、おまけに芽吹いた樹林帯のため視界が利かず、現在地確認手段が必須だ。

 
(アカヤシオを見ながら尾根を下る)(1本だけ咲くシャクナゲ)    (新緑の広葉樹林を下る)
 
   (P1222の大木)     (P1168付近のヤセ尾根を下る)  (付近に咲くヤマツツジ)

      (切原三角点)        (美しい広葉樹の尾根を往く)(標高1050から植林帯現れる)

(モノレールのあるショウジ山)  (Ca907で道迷い注意)      (薄暗いP777)

   (目立たない赤印を北へ)      (ここから東へ回り込む)   (神之谷林道橋の袂に着地)

★道で出会った花

     ヒメレンゲ(東谷)        ガクウツギ?(東谷)       フタリシズカ(東谷)

   シハイスミレ?(東谷)      アケボノツツジ(白鬚岳)     アケボノツツジ(白鬚岳)

  コバノミツバツツジ(白鬚岳)    シャクナゲ(白鬚岳)       ヤマツツジ(P1168)

    ミヤマシキミ(P977)      ヤマルリソウ(P977)      ヤマシャクヤク(Ca907)

    カキドウシ(林道)         コキンバイ?(林道)         ウツギ(林道)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)
 
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       大台ケ原・高見・倶留尊山
・2万5千分の1地形図  大和柏木

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