雪彦山(915.2m)

 

★ひとこと   「甌穴の鹿ヶ壺を経て千畳平から雪彦山往復後千畳の滝へ」

千畳の滝


★行った日   2019年10月6日(日) 晴一時曇 単独

★コース

高槻5:40(新名神、中国道)=夢前スマートIC 7:01(県道23、県道430)=7:27グリーンステーション鹿ヶ壺P7:40→鹿ヶ壺7:58→8:50千畳平8:59→9:52稜線出合9:58→(915.2m)雪彦山10:18→10:47(9502m)鉾立山11:07→雪彦山11:29→稜線出合11:40→12:07千畳平(昼食)12:34→千畳の滝12:45→三ヶ谷の滝13:09→13:27グリーンステーション鹿ヶ壺P 13:34(県道430、県道23)=夢前スマートIC(中国道)=滝野社IC(R372、府道407、府道46)=高槻16:40

 秋らしい日和に恵まれて播磨の鋭鋒雪彦山だ。雪彦山は越後の弥彦山、筑前の英彦山とともに日本三彦山に数えられ、その岩峰は修験道の信仰の対象だ。夢前町の賀野(かや)神社から険しい岩峰の大天井岳に取り付くのを正面道とすれば、安富町からは比較的なだらかな諸滝を経て雪彦山に登ることができる裏道だ。姫路市北部の安富ダム上流にキャンプ施設の整ったグリーンステーション鹿ヶ壺があり、ハイキングや交流センター基地として機能するとともに雪彦山登山口でもある。中国道の夢前スマートICを経て林田川に沿って北上、安富ダムを過ぎてお疲れ気味のかかしが現れるとすぐにグリーンステーション鹿ヶ壺だ。
 立派なコテージ前の数台とまっている広場に駐車だ。朝の散策中の人にまじって出発、林田川を渡って2、3割方埋まっているオートキャンプ場横を通り、道標通りに鹿ヶ壺へ向う。鹿ヶ壺の案内マップを見て甌穴の並ぶ沢筋を楽しみに樹林帯を進む。すぐに天然記念物鹿ヶ壺甌穴の古い標柱が立ち、その横が尻壷だ。先日の台風17号のお陰で多からず少なからず適量の水が流れる綺麗な滝だ。滑床渓谷の固い岩盤に甌穴が点在するさまは壮観だ。名称は判別し難いが、甌穴から甌穴へ岩盤をうがった幅広の白帯のような流れが美しい。甌穴群を過ぎて、かつて大河ドラマ「軍師官兵衛」の撮影が行われた上流の渓谷を右下に見てプラ階段の山道に入る。雑木林や植林帯の道をしばらく登ると芝生に覆われた明るい千畳平だ。芝生には舗装されたテントサイトが点在し、舗装林道が通じ、4、5台の車がとまっている。千畳平は自然豊かな美しいキャンプサイトだ。

  (グリーンステーション鹿ヶ壺)    (オートキャンプ場へ)     (雪彦山ハイキングマップ)

     (鹿ヶ壺へ向う)         (樹林帯を進む)         (鹿ヶ壺案内図)

 (天然記念物標柱横の尻壷)      (五郎在壷)             (雑桶壷)

      (駒の立洞)           (オハグロ壷ー底無)          (鹿ヶ壺)

(ロケ現場の沢と別れて千畳平へ)  (プラ階段を登る)       (雑木林の登山道を行く)

       (千畳平)         (千畳平キャンプサイト)      (雪彦山登り口)

 千畳平から林道を少し下った先が雪彦山登り口だ。間もなく見事な紅葉を迎えそうなもみじ林を抜け、沢沿いの荒れた林道を進む。崩落箇所もある急なガレた道をしばらく進むと林道終点、山道に入る。沢沿いにしばらく登り、最後にツルツルの急な涸れ沢のロープ場を渡って急坂をジグザグに登ると稜線出合、表道の大天井岳からくる尾根道と合流だ。急坂はここまで、睨みを利かすガマガエルに挨拶したりして、なだらかに登ると林間の雪彦山三角点だ。祠のある岩峰の大天井岳を雪彦山としている案内書もある。樹林帯尾根を下り、鞍部で虹ヶ滝を右に分けて上り返すと鉾立山だ。山名図のある西北に視界が開けているが8年前に比べて木々が生長し、きょうの曇り空もあって殆んど展望が利かない山頂広場だ。山頂をしばらく独占後、往路通りに千畳平まで下って大休止だ。木陰でこの秋初めての定番の暖かいラーメンだ。熱いコーヒーで元気を回復、帰り支度のキャンパー達を横目に千畳滝めざして急な階段を下る。砂礫に埋もれた古い丸太階段横の新しいコンクリ丸太階段を過ぎて小滝の連続する沢筋横の樹林帯を下る。やがて千畳の滝分岐が現れ、遊歩道は滝下の沢で途切れている。沢を渡渉、右岸から見上げる千畳滝は高さ約20メートルの岩盤を滑り落ちるS字カーブの華麗な滝だ。遊歩道へ戻り、滑り易い荒れた急坂を沢沿いに下り、少し林道を進むが、すぐに急な階段を沢まで下って上流へちょっと行くと三ヶ谷(みかだに)の滝展望所だ。三ヶ谷の滝は高さ約20メートルの岩壁を落ちる幅広の白布のような優美な滝だ。滝の中ほどにお不動さんが祀られているそうだが、水しぶきで確認できなかった。沢沿いに遊歩道を下ると簡易トイレから林道に出て、すぐに車止めのある県道出合だ。ふれあいの館横を通り抜けると駐車場だ。帰りのダム付近走行中に猛烈に足首が痒くなり、調べると靴下が血でベチャベチャ、犯人は満腹して逃げ去った後、靴を履き替えたときにやられたらしい、10月に入ってもヒル要注意だ。滝野社ICから一般道で丹波篠山へ、ビールの友に枝豆をゲットしようと注意して走るが道端の露店はすべて売り切れ、日曜日とあっていつもは走り易いR372も渋滞気味、3時間以上かかって帰阪だ。
 安富町から登る雪彦山は岩峰のイメージ一新の岩場のないなだらかな山だ。グリーンステーション鹿ヶ壺を基点にハイキングルートも整備され、珍しい甌穴群のある鹿ヶ壺や千畳の滝など渓谷美が優れものだ。

   (沢沿いに林道を行く)      (林道終点から山道へ)    (滑谷を渡って急坂を登る)

 (稜線出合の大天井岳分岐)    (睨みを利かす原住民)    (林間の雪彦山三角点)

      (樹林帯を進む)     (見晴しのよくない鉾立山頂上)    (鉾立山山頂広場)

    (山頂から暁晴山を望む)        (千畳平で大休止)             (急な階段を下る)

      (千畳の滝)         (S字カーブの千畳の滝)     (荒れた沢沿いに下る)

  (三ヶ谷の滝へ急階段を下る)    (三ヶ谷の滝展望所)    (白布のような三ヶ谷の滝)

    (沢沿いに遊歩道を下る)         (三ヶ谷の滝入口)     (グリーンステーションPへ帰着)

★道で出会った花

     マツカゼソウ (千畳平)       ミヤマシキミ(雪彦山)      アケボノソウ (三ヶ谷の滝)

★ルート断面図


★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  寺前

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