★ひとこと 「浦底からリアス式海岸を眼下に展望の敦賀半島を縦断常宮へ」
カモシカ台
★行った日 2019年10月16日(火) 晴一時曇 単独
★コース
高槻4:37(名神)=京都東IC(湖西道路、R161、R8、R27、県道142、県道33、県道141)=6:48常宮神社6:52(自転車デポ)=7:03浦底路駐7:15→蠑螺ヶ岳登山口7:28→8:58長命水分岐9:07→見晴し岩9:38→9:56(685.4m)蠑螺ヶ岳10:03→10:40カモシカ台10:55→11:24(764.1m)西方ヶ岳11:55→オウム岩12:24→銀命水12:41→13:05鉄塔13:12→奥の院展望所13:18→西方ヶ岳登山口13:32→13:39常宮神社13:45(県道141)=自転車(7.1km)=14:38浦底路駐14:53(県道141、県道33、県道142、R8、R161、湖西道路)=京都東IC(名神)=高槻17:50
先週の江若尾根から見た若狭湾に刺激されて、海辺をより身近に感じられる敦賀半島だ。前回とは反対の、浦底から蠑螺(さざえ)ヶ岳経由西方ヶ岳を経て常宮(じょうぐう)へ下山の計画だ。朝靄の琵琶湖西岸から敦賀気比の松原を経て常宮神社だ。自転車をデポして敦賀半島東岸をしばらく北上すると浦底だ。蠑螺ヶ岳登山口入口の日本原電明神寮付近にとめる所はなく、ちょっと浦底バス停寄りの工事中のバイパス入口空地に路駐だ。
県道の登山口表示を左折、日本原電明神寮手前を左へ進み、工事中のバイパスを横切って細い林道をしばらく登ると蠑螺ヶ岳登山口だ。雑木林の道をなだらかに登り、Ca120で小沢を渡って羊歯の茂る道をしばらく登ると、Ca240の尾根端から足下に敦賀湾に突き出た明神岬と三日月形の水島が望める。アキチョウジ群生地もある丸い花崗岩の多い道を、右眼下に日本原電の敦賀原発を樹間から垣間見ながら登り続ける。P531鞍部が長命水分岐、杉古木の鞍部から少し右へ下ると小沢の水場だ。尾根方向を西南から南に変えて、大石の目立つ尾根を進み、Ca600付近からブナも現れた緑の尾根道を過ぎると一枚岩と称する見晴しのよい大岩だ。岩頭に立つとブルーの敦賀湾全体が広がり、足下には小さな林をのっけた三日月形の砂州、水島が明神岬の先にへばりついている。ここから西方ヶ岳まで敦賀市・美浜町郡界尾根を南下だ。大石の多い灌木帯や樹林帯が交互に現れる尾根を進むと大石に囲まれた小広場が蠑螺ヶ岳山頂だ。
(バス停の先から登山口へ) (日本原電明神寮の手前を左へ)(工事中のバイパスを横切る)
(蠑螺ヶ岳登山口)
(雑木林の道を行く) (Ca120で沢を渡る)
(Ca240から明神岬と水島) (道端のアキチョウジ群生地)(Ca350丸い花崗岩の多い道)
(長命水(沢へ下る)分岐) (大石の目立つ尾根道を登る)
(Ca600ブナ林が現れる)
(見晴し岩(一枚岩)から敦賀湾) (ブナ林を登る) (蠑螺ヶ岳山頂)
蠑螺ヶ岳から小さなアップダウンを繰り返しながらブナ林などの樹林帯尾根を登り続け、右の樹間から城砦のような大岩が見えてくるとカモシカ台分岐だ。5分ほど下って上り返すと360度遮るもののないカモシカ台だ。南の蠑螺ヶ岳を中心に、半島の西には常神半島の先に若狭湾が広がり、足下の丹生の浦には関電の美浜原発や山稜の陰で見えないが白木トンネルの先に日本原電のもんじゅが鎮座し、半島の東には敦賀湾の彼方に越美国境の山々が霞んでいる。高みから眺めると敦賀半島は3ヶ所の原発基地のある原発半島であることを実感。元へ戻り、ブナなどの大石まじりの尾根を進み、最後にブナ林の急坂を登ると三角屋根の避難小屋の建つ西方ヶ岳山頂広場だ。三角点はちょっと離れた笹薮にあり、広場東の展望岩頭から、敦賀湾の全景が素晴らしい。
(岩頭から三日月形水島を望む) (蠑螺ヶ岳三角点)
(木漏れ日の樹林帯を行く)
(カモシカ台分岐)
(カモシカ台から若狭湾を望む)(カモシカ台から蠑螺ヶ岳を望む)
(カモシカ台から南(西方ヶ岳)〜西〜北(蠑螺ヶ岳)〜東を望む)
(樹間からカモシカ台の大岩) (西方ヶ岳へ灌木帯を行く)
(美しい樹林帯尾根を行く)
(西方ヶ岳の避難小屋)
(西方ヶ岳山頂広場) (山頂の展望岩頭から)
(西方ヶ岳の展望岩頭から敦賀湾を望む)
西方ヶ岳で定番の昼食後、郡界尾根と別れてP680までブナ林の東北尾根をなだらかに下る。ここから急坂を下るとすぐ先が巨岩のオウム岩だ。岩頭から北方に馬背峠を介して三内山の彼方に野坂岳が望める。リンドウの群生地を劇下りして、下山方向を西南から東南に変えた所の大石の重なった谷筋が銀命水だ。大石の隙間の奥にチョチョロ清水が流れている。しばらく樹林帯を道なりに下り、工事中の鉄塔を過ぎると巨岩の奥の院展望所だ。岩頭から麓の常宮神社の樹林や気比の松原越しに敦賀市街などが敦賀港とともに望める。プラ階段の急坂を下って樹林帯を抜けると西方ヶ岳登山口だ。常宮の集落へ下り、登山口の標識のある旧道を右折、少し進むと常宮神社だ。チャリンコをゲット、浦底めざして海岸べりの県道を走るがアップダウンが多く、疲れた足に力が入らずちょっとした坂でも押して歩く始末だ。沓集落から手の浦までいわゆる原発道路のバイパスが完成しているが鷲崎トンネルでの頻繁に通る大型ダンプとの遭遇がいやらしいので海岸べりの旧道を押して進む。しんどいけれども海辺のサイクリングは最高、集落毎に建ち並ぶ釣宿の民宿や釣り船、水島までの船発着場の色浜などを眺めつつ小一時間もかかって浦底だ。なお、バス停標識は美しい銀河鉄道999の絵柄だ。車でない場合はバス便利用で縦走可能だ。
入り組んだ海岸線やブルーの敦賀湾がこのコースの見所だ。敦賀半島には花崗岩が点々と露出し、若狭湾や敦賀湾の展望に恵まれ、稜線には太くはないがブナ林もあり、大岩とともに景観を作り出している。
(ブナ林尾根をなだらかに下る) (沿道に群生するリンドウ)
(こだまを返すオウム岩)
(奥の院展望所から敦賀市街方面を望む)
(西方ヶ岳登山口) (旧道の登山口表示)
(立派な常宮神社)
(海辺をサイクリング)
(銀河鉄道999のバス停)
(浦底バス時刻(常宮まで10分))
セイタカアワダチソウ(浦底)
アキチョウジ(長命水) アキノキリンソウ(長命水)
コウヤボウキ(長命水)
ミヤマシキミ(長命水) ミヤマシキミ(長命水)
センブリ(一枚岩)
ミヤマママコナ(西方ヶ岳) リンドウ(オウム岩)
ヤマハギ(常宮)
ヤクシソウ?(常宮) シラヤマギク?(常宮)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・2万5千分の1地形図 杉津
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