大杉国見山(1283.0m)

 

★ひとこと   「銀橋からツツジ科の花と台高展望の大杉国見山へ」

稜線から東北の総門岳方面を望む


★行った日   2020年5月14日(金) 晴一時曇 単独

★コース

高槻4:38(近畿高速、西名阪)=針IC(R369、県道31、R166、R422、県道53、林道)=7:38大和谷橋P7:50→ダム展望地8:45→9:19休憩9:29→10:11鉄塔(No.7)10:19→10:41鉄塔(No.6)10:46→P1184 11:43→(1283.0m)大杉国見山12:35→12:43台高展望地13:15→P1184 13:57→鉄塔(No.6)14:41→14:51鉄塔(No.7)15:00→15:43ダム展望地15:48→16:15大和谷橋P16:26(林道、県道53、R422、R166、県道31、R369)=針IC(西名阪、近畿高速)=高槻19:34

 大杉国見山は台高山脈から宮川ダムへ突き出た支稜の先端にある山だ。晴れはきょうまで、明日からしばらくぐずついた天気が続くとのご宣託だ。アケボノツツジなどツツジ科の花見には少し遅すぎたが、山頂稜線からのアルペン的展望が忘れられず7年ぶりの再訪だ。針から高見トンネルを抜けて飯高町を経て大台町へ向かい、宮川ダム堰堤は軽しか通れないので宮川左岸をそのまま進み、車両通行止めの銀橋(大和谷橋)手前の拡幅部に駐車だ。
 朝日に輝く山稜を映す鏡面のような湖面を眺めながら、グレーチングから透けて見える水面にぞくぞくしつつ銀橋を渡る。ダム湖畔ハイキングコース入り口を左に見て右に折れた車道のすぐ先が中電巡視路入り口だ。植林帯の急斜面になだらかにつけられた九十九折の道をしばらく登ると標高400で小尾根に乗る。岩稜まじりの小尾根を左下に垣間見えるダム湖に癒されながら頑張ると灌木帯のダム展望ポイントだ。東北に古ヶ丸山、東南に仙千代ヶ峰がそびえ、足下には宮川ダム湖が山間に青く光っている。標高630で伐採地から植林帯に入るとともに小尾根筋を外れ、トラバース路をなだらかに進む。歩くのに支障はないが倒木の多い道を進み、下りに迷いそうな目印のない谷筋の急坂を登る。最後にジグザグに急斜面を登りきると△781からくる主稜線出合だ。下り時の要注意箇所だ。広葉樹の茂る稜線を少し進むと切り開きから仙千代ヶ峰の山の辺が見える鉄塔(No.7)だ。プラ階段の先で鉄塔(No.8)巡視路を左に分け、尾根方向を西から西北に変えて樹間からちらちら白倉山から野江股ノ頭へ続く山稜を眺めながら稜線を登る。なかなか雰囲気の良い朱色のヤマツツジの点在する若葉かおる稜線だ。たまたま真っ黒な大型の蝶、カラスアゲハ?が蜜を求めて花から花へ飛び回る姿に見とれてしまった。リョウブの多い尾根を少し行くと古ヶ丸山の良く見える鉄塔(No.6)だ。丁度標高1000に達し、へたりこんでしまった。

  (大和谷橋(銀橋)を渡る)    (中電巡視路を登り始める)   (ジグザグに植林帯を登る)

(ダムを見ながら小尾根を登る)  (岩稜もある尾根を登る)     (伐採地のダム展望ポイント)

   (宮川ダム堰堤を望む)    (倒木の多い植林帯へ)      (急坂をジグザグに登る)

  (△781の尾根に乗る)    (鉄塔No7から仙千代ヶ峰)    (ヤマツツジとカラスアゲハ)

 (ヤマツツジとカラスアゲハ)    (鉄塔No6から古ヶ丸山)    (若葉の樹林帯尾根を行く)

 P1019手前の熊檻の所で鉄塔(No.5)巡視路を右に分け、アップダウンを繰り返しながらしばらく水平に進み、標高1050谷筋のガレ場の急坂を登る。ここも下りには急な谷筋を下るのが要注意点だ。標高1100に近づくと咲き残りのシロヤシオやシャクナゲが目を楽しませてくれる。P1184に近づくと立派なブナも現れ、陽光を透過するブナの若葉が鮮やかだ。若葉に彩られたブナ並木の稜線を進み、尾根方向を西南から西北に変える辺りから岩稜もあるヤセ尾根だ。南には父ヶ谷の彼方にうぐい谷高を主峰とする山並みが続き、点在する薄紫のアケボノツツジが素晴らしい。岩稜尾根から台高展望地を経て樹林帯に入り、岩尾根を登ると大杉国見山三角点だ。眺望もなく林間のため先ほどの展望地へ戻って昼食だ。

 (標高1050谷筋の急坂登り)  (尾根の咲き残りシロヤシオ)   (ブナの若葉がまぶしい)

(P1184シャクナゲの尾根道)  (立派なブナ並木尾根)        (山頂稜線を見上げる)

(稜線ピークの古木モニュメント)   (岩尾根を越えて進む) (続く岩尾根ピークを越えて進む)

  (父ヶ谷の彼方のうぐい谷高)  (咲き残るアケボノツツジ)  (台高展望地から大杉国見山へ)

    (樹林帯を通り抜ける)     (林間の大杉国見山三角点)   (台高展望地で大休止)

 暑いくらいの陽光を浴びて7年前の周回を想い起しながら大休止、7年前に比べてようよう山頂までたどり着いたのだが、体力は弱くなった分まわりを見つめる余裕は深くなってきたような気がする。大台ケ原の山並みを眺めながら、再び来ることはないだろうと景色を目に焼き付けて、そろそろ下山だ。往路通りに下るが、目印の分かり難い所もあるので漫然と下るのは駄目、下りの要注意箇所は3箇所だ。第1はP1184の直下のピークで右の尾根に入り込まないこと、第2はCa1050の左の谷筋下り、第3はCa850の左の急坂下り、などだ。衰えたとはいえ上り4時間半下り3時間は自分に感謝だ。
 非3密に終始し、人っ子一人会うことのない山歩きだ。久しぶりのハードな山歩きで疲労が抜けるのに数日を要した。残り花とはいえアケボノツツジ、シロヤシオ、シャクナゲなどが楽しめ、山頂稜線からの台高周辺の山々の雄大な景観も期待通りだ。

               (展望稜線から大台ケ原方面を望む)

                 (展望稜線から古ヶ丸山方面を望む)

    (稜線を戻り始める)         (岩尾根を戻る)      (P1184のシロヤシオ老木)

(標高1050急坂の谷筋を下る)   (鉄塔No6手前の熊檻)       (伐採地を下る)

(ダム展望地からダム湖を望む)  (やっと下に林道が現れる)     (銀橋を戻る)

★道で出会った花

    キランソウ(伐採地)      キランソウ?(伐採地)   ヤマツツジ(鉄塔No6)

    シャクナゲ(P1184)     アケボノツツジ(展望尾根)    シロヤシオ(P1184)

    アセビ(展望尾根)      ギンリョウソウ(鉄塔No6)    ヤマシャクヤク(鉄塔No6)

★ルート断面図


★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       大台ケ原・高見・倶留尊山
・2万5千分の1地形図  宮川貯水池

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