山上ヶ峰(482.4m)烏ヶ岳(398m)松尾山(275.8m)
★ひとこと 「清滝から保津峡経由桂川右岸尾根を経て護法堂弁天へ」
鳥居形火床
★行った日 2021年4月3日(土) 曇一時晴 単独
★コース
高槻6:05(R171、葛野大路通、府道29、府道50、府道137)=7:13清滝P
7:21→落合7:52→トロッコ保津峡駅8:02→8:59北松尾ロータリー9:07→9:28(482.4m)山上ヶ峰9:34→17号橋分岐10:06→10:24(398m)烏ヶ岳10:31→(382m)嵐山10:47→10:55分岐1(引き返し)11:10→11:17 5号展望台11:23→(275.8m)松尾山11:41→11:45四差路(引き返し)12:00→12:08大休止(昼食)12:33→松尾山登り口12:42→渡月橋南詰12:51→展望所13:12→常寂光寺13:20→護法堂弁天13:39→鳥居火床上端13:57→14:36清滝不動院14:50→試峠14:59→15:11清滝P
15:18(府道137、府道50、府道29、葛野大路通、R171)=高槻16:54
今年はサクラの開花が早く、約1週間ほど遅過ぎたが嵐山周辺のサクラ探勝だ。R171から葛野大路通を桂離宮を右に見て北上、松尾大社から旧道を通って愛宕山を正面に人もまばらな渡月橋を渡る。終盤を迎えた桜並木を直進し、嵯峨釈迦堂を経て一本道を進み、鳥居本から一方通行のトンネルを通るとトイレもある清滝有料P(土日1200円)だ。
三々五々と愛宕山へ向かう登山者を横目に、駐車場前の橋の袂から清滝川左岸へ下り、流れに沿って赤欄干の渡猿橋をくぐって進み、次の橋で右岸に渡って川縁を進む。山肌に点在するヤマザクラを眺めながら渓流沿いに下り、米買い道を右に分けて左岸へ渡ると落合の県道出合だ。赤橋とトンネルを過ぎて川縁に点在する満開のサクラを眼下に、しばらく進むとトロッコ保津峡駅に渡る吊橋だ。橋の中ほどから下流を眺めると、トロッコ駅から線路沿いに続く満開の桜並木と保津峡の流れとのコントラストが美しい。橋の袂から右岸の堰堤に下り、堰堤上の心細い細道を下流方向へ少し進み、鉄橋をくぐると立派な山道が現れる。ロープ場もある杉林のしんどい急坂をジグザグに登り、尾根に乗ると少し勾配が緩くなり、倒木を避けたり乗り越えながら頑張ると作業小屋もある林道出合だ。苔寺から来ている西芳寺川林道の終点と思われる北松尾ロータリーだ。植林帯もあるがアセビやリョウブの目立つ雑木林の尾根道をなだらかに登ると黄色の火の用心マークの立つ小広場だ。表示はないが山上ヶ峰はここから往復だ。目印テープを拾いながら分かり難い雑木林尾根を登ると林間の山上ヶ峰三角点だ。愛想のない山頂を後にして戻り、山頂の東側をトラバースするネット沿いの道をなだらかに下り、ヤブツバキやリョウブの尾根道を下るとP407だ。地形図では林道へ下る分岐があるが道の痕跡程度は認められるが廃道だ。
(橋の袂から清滝川左岸へ下る) (赤い渡猿橋をくぐる)
(清滝川沿いに右岸を下る)
(落合橋を渡る) (トロッコ保津峡駅へ吊橋を渡る)
(右岸の堰堤の縁を下る)
(トロッコの鉄橋をくぐる)
(旧山陰本線のトロッコ線路) (急な杉林をジグザグに登る)
(北松尾ロータリーで林道出合) (ロータリーのサクラ満開)
(ロータリーから山道へ)
(山上ヶ峰登り口) (林間の山上ヶ峰三角点)
(P407から右へ下る)
ここから標高差で100mほど下ると林道17号橋へ下る分岐点のある最低鞍部だ。分岐点には三山の抽象的なルート説明の標識があり、以降の烏ヶ岳、嵐山、松尾山の参考にする。標識通りにあまり特徴のない烏ヶ岳山頂を経て尾根道を進む。山頂を通らない左ルートからかつて大悲閣方向へ下ることができたが、今は登り口が閉鎖されている。案内図通りに、城跡と思われる何もない嵐山頂上へ立ち寄り、松尾山へ向かうがここで失敗だ。正しい分岐点の手前の分岐1で右へ進み、林道へ下る尾根を進んでしまい慌てて元へ戻る。少し下ると5号展望台があり、休憩中の地元の熟年ハイカーの話では、西芳寺川林道には下流側から順に橋に号数が付けられ、5号展望台とは林道の5号橋に下るルート上の展望台だそうだ。所々でコバノミツバツツジの咲く雑木林の尾根道を下ると松尾山へ向かう分岐点の展望所だ。足下に渡月橋の見える休憩の適所だ。分岐から右ルートを辿り、林間の松尾山三角点を経て下ると四差路だ。アルツの前兆か、何も考えずに苔寺方向へ下ってしまい、慌てて舞い戻って阪急嵐山駅方面へ下る。道端に羊歯の茂る雑木林の尾根道を下るが、丁度昼時なので近くのモンキーセンターの猿の騒ぐ声を聞きながら倒木に腰かけて昼食だ。ゆっくりコーヒータイム後、木々が芽吹き始めた坂道を下り、竹林を抜けると松尾山登り口だ。阪急嵐山駅前を通り、まだ咲き残る枝垂れ桜越しに愛宕山を眺めながら人通りの急に多くなった中之島を行く。
(17号橋分岐を直進) (分岐点の標識)
(烏ヶ岳山頂)
嵐山へ向かうべく左へ) (嵐山(城跡)頂上)
(分岐1から間違い尾根を下る)
(5号展望台)
(尾根道から太秦方面を望む)
(松尾山への分岐点の展望所)
(林間の松尾山三角点) (苔寺分岐の四差路) (なだらかに雑木林を下る)
(竹林を下る)
(松尾山登り口)
(渡月橋付近を行く)
着物の二人連れも混じる大勢の観光客のなか、異質の登山姿で渡月橋を渡って嵐山公園をめざす。散り始めたサクラや燃え立つようなモミジの新芽が美しい公園の石段を上ると眼下に保津峡の望める展望台だ。公園の北端から竹林を抜け、小倉山の山麓の道を北上し、山里をうろうろしながら進むと紅葉で有名な護法堂弁天だ。いつもの山越えの道で清滝へ抜けようとしたが倒木で駄目、途中から踏み跡を追って羊歯と灌木の斜面を藪コギすると鳥居形火床へ飛び出す。盃形の火床皿が縦や横一列に並ぶ姿は芸術作品のようだ。低標高にもかかわらず、鳥居形上端から東を眺めると東山を背景にした京都市街の広がりが美しい。御所から五山の送り火全部が見えるはずだ。火床広場上端からコバノミツバツツジの咲く山道に入り、羊歯の藪コギ気味の尾根道をなだらかに登る。杣道の分岐が多いが主尾根を外さないように進むと嵐山高雄パークウエイの車道出合だ。すぐ先の清滝不動院の表示から少し下ると本堂、手を合わせて前の休憩所でフルーツゼリー休憩だ。咲き始めたシャクナゲを撮ったりして、後は下りばかりのラストスパートだ。長い石段を下り、試峠から清滝BSを経て車道をしばらく下ると駐車場だ。
最盛期は過ぎているが清滝、保津峡、嵐山のサクラを楽しむことができた。いままで紅葉の季節に訪れるのが常だったが、嵐山の芽吹きのモミジの眺めも新鮮だ。偶然立ち寄った鳥居形火床の造形美や展望も素晴らしい。ルート上の注意箇所は、トロッコ保津峡駅から北松尾ロータリー間の急坂と川縁の道、護法堂弁天から清滝不動院間の道、など道迷いや足元に気をつけることだ。
(モミジ新芽の美しい嵐山公園)
(展望所から保津峡を望む)
(落柿舎辺りを北上)
(モミジ名所の護法堂弁天) (倒木のため裏山へ直進不可)(羊歯藪コギで鳥居形火床へ)
(鳥居二段目の横棒を過ぎて登る)(好展望の鳥居上段の横棒) (ツツジ満開の山道へ)
(鳥居形火床から京都市街を望む)
(藪っぽい灌木の尾根道を行く)(車道に出合ってすぐに不動院へ) (清滝不動院で小休止)
(不動院境内に咲くシャクナゲ)
(試峠で車道をくぐる)
(清滝Pへ帰着)
★道で出会った花
ツルニチニチソウ(清滝) ?(保津峡)
ヤマネコノメソウ(保津峡)
シキミ(保津峡) ×××サクラ(山上ヶ峰) アセビ(山上ヶ峰)
タムシバ(山上ヶ峰) ヤブツバキ(山上ヶ峰) ?(松尾山)
?(松尾山) ミヤマニハイチゴ(松尾山) ウワミズザクラ(嵐山公園)
コバノミツバツツジ(嵐山公園) キンポウゲ(嵐山公園) ショウジョウバカマ(護法堂弁天)
シャクナゲ(不動院) タチツボスミレ?(不動院) ムラサキキケマン(不動院)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 京都北山
・2万5千分の1地形図 京都西北部、京都西南部
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