弥十郎ヶ岳(715.1m)飛曽山(663m)丈山(701m)火ともし山(621m)
★ひとこと 「東山城跡から時計回りに弥十郎ヶ岳を経て南山城跡へ周回」
弥十郎ヶ岳山頂
★行った日 2021年5月23日(日) 晴一時曇 単独
★コース
高槻6:22(府道46、府道407、R372)=7:40辻(東山城登り口P)7:45→東山城跡8:05→辻分岐8:52→9:04△478
9:13→9:56(663m)飛曽山10:04→(723m)丈山北峰10:28→後川新田10:55→11:08(701m)丈山11:18→篭坊・辻分岐11:33→ハハカベ山11:55→後川上分岐12:24→12:29(715.1m)弥十郎ヶ岳(昼食)13:01→北峰13:14→13:32(621m)火ともし山13:37→13:57北峰14:10→辻分岐14:22→畑市分岐14:31→14:53南山城跡15:04→南山城登り口15:14→15:24東山城登り口P15:30(R372、府道407、府道46)=高槻16:43
ここ数日の大雨、そろそろ天敵のヒルの季節でもあり谷筋回避の尾根歩きだ。梅雨の晴れ間に、丹波山域に近い北摂北端の弥十郎ヶ岳だ。行政区域は丹波篠山市だが大阪・京都・兵庫の府県境に近い兵庫県の山だ。R372沿いの辻を起点に東山城跡から時計回りに弥十郎ヶ岳を経て南山城跡へ周回の計画だ。朝霧の立ち込めた亀岡から改良なったR372を快調に丹波篠山方面へ向かい、R173と交差した先が辻だ。辻集落山裾の東山城跡登り口空き地に駐車だ。
東山城跡の説明板のある登り口から草深い畦道に入り、道標通りに竹藪の柵から植林帯の谷筋を登る。次々に現れる表示に導かれて小尾根を登ると小広い平地の本郭だ。付近には堀切や土塁などが林間に残り、西北の樹間から三岳など多紀アルプスの山並みが望める。山城・摂津・丹波境界の地に土豪波々伯部氏が築城したそうだ。城跡と言うよりも砦跡のような段丘を後にして尾根に入り、小さなアップダウンを繰り返しながら倒木の多い尾根筋を辿る。歩き難い尾根筋をしばらく進むと小鞍部で右の辻川から上ってきた道と合流、俄然はっきりした登山道となる。△478飛曽を過ぎて樹間から右手に弥十郎ヶ岳を眺めたりして、太い松林を通り過ぎると標高差200の急坂だ。刈り払いされた大石まじりの滑り易い急坂を頻繁に立ち止まって息を整えながら何とかクリアー、飛曽山岩頭だ。12年前3月に訪れた時には好展望だったが、今は新緑の季節のせいもあるが木々が成長して樹間から覗き見をしているようだ。大石の点在する雑木林尾根をなだらかに登ると本日の最高点の丈山(じょうせん)北峰だ。シドロ北峰とも言うらしい。しばらく尾根を進むと次の鞍部の後川(しつかわ)新田分岐で農文塾を左に分け、すぐ先で左へ南下する尾根に入って丈山へ寄り道だ。植林帯のだらだら坂を登ると、何もない植林帯の一空間が丈山頂上だ。元へ戻って尾根道をしばらく進むと、篭坊・辻分岐の四差路だ。ここまで右手から林道が来ている。
(東山城跡の説明) (東山城跡登り口平地)
(竹藪の柵を通過)
(道標通りに小尾根を登る) (東山城郭の平地)
(郭から倒木の多い尾根へ)
(鞍部で辻からの道と合流) (△478飛曽) (急坂を登ると飛曽山の岩頭)
(岩頭から弥十郎ヶ岳北峰を望む)(本日の最高点の丈山北峰)
(雑木林の尾根が続く)
(後川新田(農文塾)分岐) (林間の丈山頂上)
(篭坊・辻分岐の四差路)
四差路から南西尾根を進み、ルート最南端で尾根方向を北西に変えて、ほぼ水平道を進むとハハカベ山石碑のピークだ。多分、土豪の波々伯部氏からきた名称だ。しばらく同じような雑木林尾根を進み、後川上から来た道を合わせて北上すると弥十郎ヶ岳三角点広場だ。西側が開けて明るい山頂だが、御多分にもれず前方の森が成長して大展望とまではいかないが、小金ヶ岳など多紀アルプスが田園地帯の彼方に姿を見せ、北摂の大野山などが梢越しにかすかに望める。木陰で昼食後、V溝の尾根道を下り始める。鞍部で畑市を左に分け、登り返すと北峰だ。火ともし山に寄り道すべく、畑市へ向かう尾根筋を西へなだらかに下る。火ともし山も丈山に似た植林帯の単なる通過点だ。疲れてきて重い足を引きずって北峰へ登り返す。ここで感度も鈍って失敗、正しいルートの北尾根より東北尾根が大きくて立派、疲れているので何も確認せずに東北尾根を少し進んで引き返す。道標もなく、北尾根の起点は目立たないので、初めての場合は要注意だ。爽やかな雑木尾根をしばらく下り、辻を右に分け、左の樹間からちらちらと三岳・小金ヶ岳の山並みの手前に広がる丹波篠山の田園地帯を眺めながら進む。直進の畑市を左に見て、右の稜線沿いの道をなだらかに下る。急な下り坂を方向に注意しつつ北へ下ると植林帯に入り、堀切などの表示が現れ、南山城郭の平地だ。木漏れ日を浴びて恒例のフルーツゼリー休憩後、杉林をしばらく下り、柵を出ると南山城跡登り口だ。すぐ先で大仙寺参道に合流、田園地帯を飛曽山を正面に見ながら東進すると東山城跡登り口だ。
初夏の広葉樹と赤松が映えるなだらかな周回路尾根が本コースの売りだ。大展望は望めないが弥十郎ヶ岳や飛曽山からの眺望、周回路の玄関口にたたずむ山城跡などが印象に残った。道標のない分岐や踏み跡不明瞭な所があるので要注意だ。
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 北摂・京都西山
・2万5千分の1地形図 福住
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