徳楽山(とくらさん)は間人(たいざ)から三津(みつ)へ続く丹後半島らしい岩礁の海岸線にそびえる可愛い三角錐の山だ。R178の三津分岐点を東へ入り、区画整理された農地を進み、登り口手前の拡幅部に駐車だ。
林道の手書きの「トクラ」の表示に従って草深い登山道に入り、ぬかるんだ夏草に覆われた道を北上すると比較的広い道の三差路だ。右折して雑木林の尾根道をしばらく登ると展望台だ。切り開きから眼下に、砂方から間人に伸びる海岸線と紺碧の日本海が望める。プラ階段で斜面を登ると徳楽神社の鎮座する徳楽山頂上だ。古びたベンチのある広場から樹林越しに西方の視界が開け、かろうじて琴引浜の彼方に久美浜方面が望める。山頂から南へ踏み跡が下っているが三角点に通じているはずだ。静かな山頂で昼食後、砂方や徳光に下るルートもあるそうだが、踏み跡も自然に帰りつつあり藪コギが必要な様子なので往路通りに下山だ。帰宅後ネットで調べると4、5年前にははっきりした道標もあり、山頂や展望台も整備されていたようだが、自然に返りつつあるようだ。帰途、丹後縦貫林道で太鼓山へ、既に昨年風力発電施設は撤去され、新たに風力発電事業を策定中、当時のウインドファームは工事中立入禁止だ。仕方なく、太鼓山散歩はあきらめて峰山町経由帰阪した。
徳楽山は美しい海岸線が簡単に展望できる近在の鎮守の森のような山だ。丹後半島の岩礁海岸や琴引浜などの景勝地と組み合わせるとよい。、
(砂方から間人の海岸を望む)
(三津の徳楽山登山口) (夏草の道を行く)