鏡山(384.5m)


★ひとこと   「竜王町観光Pから鳴谷経由遺跡の多い鏡山を経て荒川谷へ」

雪野山を正面に岩場に咲くノハナショウブ

★行った日   2021年6月17日(木)  晴時々曇   単独
 
★コース

高槻7:27(名神)=竜王IC=8:39竜王町観光P8:45→鳴谷池東屋9:13→雲冠寺跡9:45→10:06竜王山頂表示10:19→(384.5m)鏡山三角点10:24→ややうみ坂11:02→のとの千軒遺跡11:06→11:08休憩11:19→荒川谷入口11:43→中央道出合11:58→12:07花木並木路(昼食)12:17→鏡山新道入口12:33→岩場12:50→滝不動明王鳥居12:54→13:01竜王町観光P13:10(名神)=高槻

 梅雨の中休みに湖東の里山徘徊だ。名神の竜王IC近くの古寺遺跡や集落跡も散在する鏡山界隈だ。三井アウトレットパーク近くの竜王町観光駐車場を起点に鳴谷ルートで鏡山を経て荒川谷を下るつもりだ。じりじり照り付ける陽光にうんざりしながら、3台しかとまっていない大駐車場を出発だ。
 アウトレットパークの建物を正面に見て鳴谷ルートの表示通りに左折、以降道標に従って小松の点在する砂地の丘陵地帯を進むと鳴谷ルートのゲートだ。鳴谷の渓流沿いにシダの茂る雑木林の道を緩やかに登る。途中で流れに出てみると岩場を流れ落ちる美しい渓流が素敵だ。所々でノイバラが道端を飾る道をしばらく進むと鳴谷池だ。雨季にもかかわらず少し減水しているが、山間の水面に白雲が映る姿はなかなかのものだ。鳴谷を西へ向かう道を左に分け、雑木林の丸太階段をしばらく登ると雲冠寺跡だ。磨崖佛の鎮座する建物跡の平地を抜けて大岩の点在する針葉樹林帯を登ると竜王山頂表示のあるピークの小広場だ。すぐ下方に展望台があるが閉鎖され、10年前からこの展望台は視界不良だ。ピークから尾根伝いに西へ少し辿り、鏡山新道を左に分けた先が鏡山三角点だ。ピークの南方が切り開かれ、低標高ながら、竜王山や阿星山など、湖南の山々が野洲川の田園地帯の彼方に望める。

(竜王町観光Pから鳴谷ルートへ)(道標通りに丘陵地帯を進む)   (鳴谷ルート登山口)

     (鳴谷の渓谷)         (道端に咲くノイバラ)    (シダの多い渓谷沿いの道)

  (山間のオアシス鳴谷池)    (増水時の木道と東屋)    (雑木林の丸太階段を上る)

 
   (雲冠寺跡の磨崖佛)    (大岩点在の針葉樹林を登る)  (林間の竜王山頂表示)

                (鏡山三角点から湖南の山々を望む)
           

 山頂から尾根道を城山方面へアップダウンを繰り返しながらなだらかに下る。ややうみ坂からのどの千軒へ下る。のどの千軒遺跡は広い谷筋の平地に位置し、朝鮮半島からの亡命者が湖東に移住した際、その一部の人達がここに住んだとも言われている。なお、若狭の三十三間山山麓に同名の能登野があり、能登半島からのルートがあったらしい(掲示による)。かつての出来事を想像しながら沢を渡渉して草原のような灌木帯をなだらかに下る。道端には、見頃を迎えたササユリが清楚な姿を見せ、ハナショウブの原種であるシンプルな紫色のノハナショウブが何にでも変化できる幹細胞のような生命力を見せている。貴重な草花を観賞しながら下ると荒川谷入口で車道出合だ。野外活動センターを経て車道を下ると中央道出合だ。ここで間違い、谷沿いに東進すべきところを中央道を東進、希望の橋手前から左へ急坂を下ると大木の茂る花木並木路だ。木陰で昼食後、流れを飛び石伝いに渡り、爽やかな谷筋の道をなだらかに登って鏡山新道を左に分け、シダの覆いかぶさった藪っぽい谷筋を進む。分水嶺を過ぎると明るい広い灌木帯の赤土の谷筋となり、高圧鉄塔下あたりから平らな岩場だ。前方の谷間に雪野山を見ながら滑り易い岩場を下るが、濡れた岩は滑り易く、一度ツルッとやってしまい、大事にはならなかったが以降慎重に下る。滝不動明王の鳥居を過ぎるとなだらかになり、道なりに下ると観光駐車場はすぐだ。
 体力の弱体化に従って里山巡りにシフトしている。鏡山周辺は春先から初夏にかけて谷筋に咲く草花が優れものだ。きょうのコースは直射日光を遮るなだらかな樹林帯が多く、誰でも周回を楽しめるが低標高のため盛夏は不向きだ。

  (鏡山三角点の切り開き)    (尾根道を城山方向へ)    (ややうみ坂をのどの千軒へ)

  (のどの千軒遺跡を行く)    (見頃を迎えたササユリ)(ハナショウブ原種のノハナショウブ)

 (荒川谷入口で車道出合)       (中央道出合)           (花木並木路)

    (鏡山新道分岐)        (シダの茂る道を東へ)  (雪野山を正面に岩場を下る)

 
 (よく滑る岩場を慎重に下る)    (滝不動明王鳥居)       (竜王町観光Pへ帰着)

★道で出会った花

   ハナニガナ                ノイバラ          モチツツジ?咲き残り


        ?                カキドウシ            ミソガワソウ?


       カキラン               カキラン           ノハナショウブ


      ササユリ               ササユリ           イシモチソウ?


         ?              ノハナショウブ           ヒメジョオン

★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)


(参考地図)
・2万5千分の1地形図  野洲

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