高見山(1248.4m)


★ひとこと   「無雪の杉谷から霧氷満艦飾の高見山を経て大峠経由周回」

R166から秀麗な高見山

★行った日   2022年1月8日(土)  快晴   単独
 
★コース

 高槻6:00(近畿高速、西名阪)=針IC(R369、R198、R166=8:00杉谷路駐P8:10→雲母曲9:01→9:22小峠(着チェーンスパイク)9:33→平野分岐10:00→国見岩10:24→笛吹岩10:50→11:08(1248.4m)高見山11:20→11:47ベンチ(昼食)12:18→大峠(脱チェーンスパイク)12:29→小峠13:00→13:17休憩(虱取り)13:27→13:54杉谷路駐14:07(R166、R165)=四条ランプ(大和高田BP、南阪奈道、近畿高速)=高槻16:27

 快晴の霧氷日和が期待できそうなので、年末に行きそびれた高見山だ。逆光に黒々とそびえる三角錐の高見山を正面にR166を東進、杉谷まで行っても気温は氷点下にならず、霧氷見物の成否を心配しながらバス停の少し先の車道拡幅部に路駐だ。積雪は少なそうなのでチェーンスパイクだけを持って冬靴にスパッツをつけて出発だ。
 東吉野村コミュニティーバスの高見登山口バス停の近くが杉谷の高見山登山口だ。石段を登って山裾を巻くように登ると大杉の根元に祀られた祠があり、手を合わせて古道らしい石畳の道をなだらかに進む。この道はかつて伊勢参りの道として、また交易路として賑わった旧南伊勢街道だ。道端には撞木松、古市や虱とりなどの標識が立っている。以前は南側の山並みを眺めつつ歩けたが、いまは灌木や雑木に覆われて展望はないが、北側は植林帯の歩き易い尾根道が続く。やがて雲母曲(きららひじ)の急坂を倒木を避けながら登り、薄雪の植林帯を通り抜けると小峠だ。ここから薄雪のついた急坂なのでチェーンスパイクをつけ、大峠へ向かう古道と別れて小尾根伝いに登る。杉林もあるが丸い大石点在の雑木林の急な道を標高差100mほど頑張ると平野道に合流だ。急に増えた登山者に先に行ってもらいながら、無風状態で陽光に映えるヒメシャラ、モミやツガ、リョウブ、マツなどの生の木肌を楽しみながらゆっくり登る。霧氷がちらほら点在しだすと標高1000m超えだ。

   (高見登山口バス停)       (高見山登山口)        (祠に手を合わせる)

    (石畳の古道を行く)    (なだらかな旧南伊勢街道を行く)  (雲母曲の急坂を登る)

     (植林帯を登る)       (小峠で古道と別れ急坂へ)   (急坂の小尾根を登る)

    (平野道と合流)         (標高1000mを超える)    (国見岩で霧氷ちらほら)


 国見岩を過ぎ、標高1100mを超えると霧氷回廊の尾根道となり、青空を背景に陽光にきらめく霧氷は最高だ。笛吹岩の南に張り出したテラスから台高山脈の山並みを眺めたり、霧氷の額縁を通して曽爾高原をひやかしたり、しながら絶景尾根をブラブラ登る。晴天の土曜日とあって山頂は大混雑、撮影に忙しい人々とともに、陽の光を浴びて無風の雪景色を楽しむ。たまたま会った人との会話で、私が登頂をあきらめた12月27日にその人は登ったが、吹き飛ばされそうな強風のため、霧氷どころではなく早々に逃げ帰ったそうだ。断念して良かったと思うとともに、独立峰の風当たりは要注意だ。きょうは山頂からの透明度が高く、南には池木屋山を中心に迷岳や薊岳が連なり、右奥には山上ヶ岳などの大峰山脈が伸びている。北には倶留尊山などの曽爾の山々を中心に、三峰山や額井岳などが望めた。

   (揺岩付近を行く)       (標高1100mで霧氷出現)    (霧氷回廊を行く)

   (笛吹岩から台高山脈)    (霧氷額縁の曽爾の山々)     (撮影に忙しい人々)

       (霧氷点描)         (高見山頂上高角神社)      (山頂から三峰山)

                 (高見山から南方の台高方面を望む)

                  (高見山から北方の曽爾方面を望む)

 山頂から大峠へ下り始める。南斜面の雪融けは早く、霧氷を落としている最中の広葉落葉樹の森をジグザグに下る。気温が上がってきたせいか、チェーンスパイクが団子になり蹴飛ばしながら歩く。大峠から登ってきた2、30人の団体さんとすれ違いに挨拶を繰り返しながら待つが、1グループとしては多過ぎだ。人が少なくなってきたので標高1000m位の緩斜面にあるベンチで陽の光を浴びて台高山脈の大展望をおかずに昼食だ。ゆっくり英気を回復して下り始め、数台の車が止まっている大峠でチェーンスパイクをはずし、小峠へなだらかに下る。なお、大峠の車道は轍はあるが圧雪状態なので滑り止めは必須だ。大峠から古道を30分ほど下ると小峠、ここからゆっくり往路通りに約1時間で杉谷の登山口だ。
 終日、微風の快晴に恵まれ、山頂付近の青空に浮かぶ霧氷が素晴らしかった。関西の霧氷の名所の一つ高見山が、たまにしか出会えないほどの透明度で、大展望とともに堪能できた。

    (山頂を振り返る)     (陽光の南斜面を大峠へ下る)  (雑木林をジグザグに下る)

   (薄雪の緩斜面を下る)     (霧氷の山頂を振り返る)     (展望ベンチで昼食)

    (大峠から小峠へ)      (格子状擁壁の上を行く)      (林道と合流)



  (小峠から往路を下る)       (古市近辺を下る)       (高見山登山口帰着)


★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図


★地  図

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       大台ケ原・高見山・倶留尊山
・2万5千分の1地形図  高見山

 

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