高見山(1248.4m) ★ひとこと 「無雪の杉谷から霧氷満艦飾の高見山を経て大峠経由周回」 ★行った日 2022年1月8日(土) 快晴 単独
★コース
高槻6:00(近畿高速、西名阪)=針IC(R369、R198、R166 快晴の霧氷日和が期待できそうなので、年末に行きそびれた高見山だ。逆光に黒々とそびえる三角錐の高見山を正面にR166を東進、杉谷まで行っても気温は氷点下にならず、霧氷見物の成否を心配しながらバス停の少し先の車道拡幅部に路駐だ。積雪は少なそうなのでチェーンスパイクだけを持って冬靴にスパッツをつけて出発だ。 東吉野村コミュニティーバスの高見登山口バス停の近くが杉谷の高見山登山口だ。石段を登って山裾を巻くように登ると大杉の根元に祀られた祠があり、手を合わせて古道らしい石畳の道をなだらかに進む。この道はかつて伊勢参りの道として、また交易路として賑わった旧南伊勢街道だ。道端には撞木松、古市や虱とりなどの標識が立っている。以前は南側の山並みを眺めつつ歩けたが、いまは灌木や雑木に覆われて展望はないが、北側は植林帯の歩き易い尾根道が続く。やがて雲母曲(きららひじ)の急坂を倒木を避けながら登り、薄雪の植林帯を通り抜けると小峠だ。ここから薄雪のついた急坂なのでチェーンスパイクをつけ、大峠へ向かう古道と別れて小尾根伝いに登る。杉林もあるが丸い大石点在の雑木林の急な道を標高差100mほど頑張ると平野道に合流だ。急に増えた登山者に先に行ってもらいながら、無風状態で陽光に映えるヒメシャラ、モミやツガ、リョウブ、マツなどの生の木肌を楽しみながらゆっくり登る。霧氷がちらほら点在しだすと標高1000m超えだ。 (高見登山口バス停) (高見山登山口) (祠に手を合わせる) (石畳の古道を行く) (なだらかな旧南伊勢街道を行く) (雲母曲の急坂を登る) (平野道と合流) (標高1000mを超える) (国見岩で霧氷ちらほら) 国見岩を過ぎ、標高1100mを超えると霧氷回廊の尾根道となり、青空を背景に陽光にきらめく霧氷は最高だ。笛吹岩の南に張り出したテラスから台高山脈の山並みを眺めたり、霧氷の額縁を通して曽爾高原をひやかしたり、しながら絶景尾根をブラブラ登る。晴天の土曜日とあって山頂は大混雑、撮影に忙しい人々とともに、陽の光を浴びて無風の雪景色を楽しむ。たまたま会った人との会話で、私が登頂をあきらめた12月27日にその人は登ったが、吹き飛ばされそうな強風のため、霧氷どころではなく早々に逃げ帰ったそうだ。断念して良かったと思うとともに、独立峰の風当たりは要注意だ。きょうは山頂からの透明度が高く、南には池木屋山を中心に迷岳や薊岳が連なり、右奥には山上ヶ岳などの大峰山脈が伸びている。北には倶留尊山などの曽爾の山々を中心に、三峰山や額井岳などが望めた。 (揺岩付近を行く) (標高1100mで霧氷出現) (霧氷回廊を行く) 山頂から大峠へ下り始める。南斜面の雪融けは早く、霧氷を落としている最中の広葉落葉樹の森をジグザグに下る。気温が上がってきたせいか、チェーンスパイクが団子になり蹴飛ばしながら歩く。大峠から登ってきた2、30人の団体さんとすれ違いに挨拶を繰り返しながら待つが、1グループとしては多過ぎだ。人が少なくなってきたので標高1000m位の緩斜面にあるベンチで陽の光を浴びて台高山脈の大展望をおかずに昼食だ。ゆっくり英気を回復して下り始め、数台の車が止まっている大峠でチェーンスパイクをはずし、小峠へなだらかに下る。なお、大峠の車道は轍はあるが圧雪状態なので滑り止めは必須だ。大峠から古道を30分ほど下ると小峠、ここからゆっくり往路通りに約1時間で杉谷の登山口だ。 (大峠から小峠へ) (格子状擁壁の上を行く) (林道と合流) |