額井岳(812.3m)戒場山(737.4m) ★ひとこと 「十八神社から寒風の額井岳を経て戒場山経由戒場寺へ周回」 ★行った日 2021年12月27日(月) 曇 風強し 単独
★コース
高槻6:50(近畿高速、西名阪)=針IC(R369、R198、R166 昨日は寒波襲来で湖北の彦根地方のドカ雪が報道され、いよいよ霧氷の季節だ。そこで台高の北の盟主高見山だ。路面の雪を嫌って遅い目に出発、通勤渋滞に巻き込まれながら高速へ、雪雲のかかる金剛山方面を眺めながら快晴の近畿高速から西名阪に入ると雲が多くなる。曇り空の-2℃の針では残雪が点在する程度で一安心、路面の乾いた榛原から大宇陀に入ると雪時雨で路面がすぐに白くなり、菟田野では黒雲に覆われ猛吹雪だ。このまま高見山へ伊勢街道を進むか否かを黙考、軟弱にも途中で吹雪の中でのチェーン作業を考えると億劫になり、前回に続いて目標変更だ。いま通ってきた榛原の香酔峠横に登高意欲をそそるピラミダルな大和富士とも称される額井岳がそびえ、十数年前に訪れたきりなのでここに決定、Uターンだ。額井岳南麓の十八神社を起点に山頂から尾根伝いに戒場山を経て、戒長寺経由東海自然歩道で周回の計画だ。神社下の車道拡幅部に車を止める。 石段を上り、数本の杉のご神木の茂る拝殿に手を合わせ、見晴らしのよい高台から南が開け、眼下の天満台の集落の背面に、三郎岳や伊那佐山の山並みが望めるが台高や大峰方面は雪雲の彼方だ。神社の西から笹藪の道で山中に入り、貝ヶ平からきた道と合流して、このコース唯一の水場を経た先で額井岳林道へ合流だ。すぐ先が林道登山口、急な整備された植林帯の登山道をしばらく登り、傍らに落葉広葉樹林の残る緩斜面を登ると稜線出合だ。北西から強風が吹きつける尾根出合で都祁吐山へ下る道を左に分け、植林帯や自然林が混在する尾根をジグザグに登りつめると額井岳頂上だ。山頂は樹林帯にあって展望は皆無、水神の祠の傍らに三角点が鎮座している。寒風にごうごうと唸る高木の山鳴りのような音に追い立てられるように下山開始だ。 (十八神社) (十八神社ご神木) (貝ヶ平からの道と合流) (都祁吐山分岐から尾根道へ) (急坂をジグザグに登る) (額井岳頂上の祠) 山頂から薄雪の積もった急な雑木林をジグザグに下り、少し上り返してサガヒラ山ピークを過ぎると無線反射板だ。ここでようやく風のあたらない木陰で小休止だ。木の間隠れに左に戒場山を見ながら丸石ゴロゴロの稜線をしばらく下ると鞍部の山部(辺)赤人の墓分岐だ。右側植林帯左側自然林の急な稜線を、時折樹間から見えるフタコブラクダのような額井岳とサガヒラ山を振り返りながら登ると林間の薄雪小広場の戒場山だ。寒いので植林帯の見本林のような山頂を辞して下山開始だ。 (額井岳三角点) (山頂は視界ゼロ) (薄雪の急坂を下る) 尾根筋から道標通りに谷筋をしばらく下ると戒場寺車道出合だ。戒場寺境内入口に枯死しつつあるホウノキの老木が生きながらえている。鐘楼の傍の大木は、目通り(目の高さの幹回り)4mあり、葉の上に実を結ぶイチョウ変種のお葉つきイチョウで樹上には乳根が多数ぶら下がっている。戒場寺に一礼して長い石段を下ると東海自然歩道出合だ。直進の室生ダムを左に見て山部赤人の墓に向かう。フタコブラクダの額井岳を正面に見て山沿いの道を1キロ余進むと東屋が建ち、その奥に山部(辺)赤人の墓と称する五輪の塔が祀られている。東屋で遅い昼食後、すぐ先の十八神社へ帰着だ。帰りはまだ早かったので、柳生から笠置へ抜け、木津川に沿って京田辺を経て枚方経由、往きの2時間に対して3時間かかって下道で帰り着いた。 |