三十三間山(842.3m)


★ひとこと   「倉見から三十三間山を経て残雪のブナ尾根で能登越へ周回」

三十三間山頂上

★行った日   2022年3月29日(火)  曇 稜線強風   単独
 
★コース

高槻5:08(名神)=京都東IC(湖西道路、R161、R303、R27)=7:04倉見登山口P7:21→風神の滝7:41→7:58鉄板橋8:05→8:48夫婦松8:54→9:16休憩(SS履く)9:31→風神9:57→10:32(842.3m)三十三間山10:51→10:56休憩11:06→P838 11:36→見晴雪原12:08→能登越12:28→12:37近江坂分岐(昼食)(SS脱チェーンスパイク着)13:13→林道始点14:07→14:11休憩(チェーンスパイク脱)14:17→八幡川第3砂防堰堤14:22→大堰堤14:41→車道出合14:51→15:04闇見神社15:09→15:29倉見登山口P15:43(R27、R303、R367、県道311、湖西道路)=京都東IC(名神)=高槻18:29

 この所20℃を上回る日もあって急速に雪融けが進んでいるが、雪原漫歩に残雪の輝く湖北の稜線が目標だ。今シーズン最後のスノーシュー(SS)漫歩は残雪期未踏の三十三間山以北のブナ稜線だ。倉見の登山口Pを起点に、風神経由三十三間山を経て、ブナ尾根を北へたどり近江坂古道へ周回の計画だ。
 駐車場で登山届を記帳、フキノトウが畦を彩るわりには肌寒い登山口をSSを携えて出発、ゲートを過ぎて植林帯の林道を進む。山ノ神の祠を横目に進行方向を東から東北に変え、沢沿いに進む。林道分岐点の山頂まで3`表示の道標通りに右折、すぐ先が風神ノ滝だ。小さな滝ながら雪融けでなかなか風情のある姿だ。流れの早い雪融け水の沢沿いに進み、落雪の壁を過ぎると林道終点の鉄板橋だ。最後の水場でもある流れを渡り、P501尾根筋へ急坂を登る。赤松の多い自然林の尾根道をしばらく登ると夫婦松だ。枯死した幹だけが残る小広場から、かつて三方五湖方面が望めたが、いまはあまり展望は望めない。自然林尾根の小木を振り払いながら登ると残雪が多くなり、やがて標高600m辺りで連続雪面だ。ツボ足でもあまり沈むことはないが、SSを履き、リフターを立てて登ると気分的に楽だ。ブナ林の幹回りに大穴のあいた斜面を一歩一歩ゆっくり登ると風神の標識だ。風神の石塔の訪問は省略、目の前の稜線にでると大展望の雪原だ。

 (三十三間山倉見登山口P)    (林道沿いの山ノ神の祠)     (沢沿いの林道を進む)

   (林道分岐を右へ)       (すぐ先の風神の滝)      (林道終点の鉄板橋)

    (尾根へ急坂を登る)      (赤松の尾根筋を登る)     (自然林の尾根を登る)

 (展望のない夫婦松(枯死))    (登山道に残雪が現れる)   (標高600mで残雪つながる)

 (スプリングホールのブナ林)   (風神、石塔訪問は省略)   (稜線出合から下方を望む)


 霞がかかり遠望は駄目だが、三重嶽から武奈ヶ嶽に伸びる野坂山地の稜線や三方五湖など若狭湾沿いの田園地帯が望める。下方稜線の展望を背にして三十三間山へ雪原尾根を登る。今年は豪雪だったので残雪の切れ目のない稜線を期待したが、数日前の雨の影響か、急速に融雪が進んだようで、残雪の島を拾いながら稜線を登る。轆轤山へ伸びる稜線の景観を振り返りながら、積雪下に隠れた山頂直下の灌木帯を登りきると、丸い雪原の丘に山頂標識が頭を出した三十三間山山頂だ。びわ湖の望める東南峰へ美しいブナ林尾根を往復する。びわ湖は霞の彼方だったが、途中の尾根からアンテナが特徴の大日岳がP838の右に望めた。三十三間山から北へ初めての雪のブナ尾根を下り始めるが、予想通り雪原のブナ林が素晴らしい尾根が続く。P838を過ぎると近江坂分岐まで、殆んどが下り緩斜面の続くSS向きのブナ林と展望稜線歩きだ。Ca780の展望雪原から見晴雪原を過ぎるとP695の手前ピークだ。

                  (風神の稜線出合から360度の展望)

 (稜線出合から山頂へ登る)   (残雪を拾いながら山頂へ)   (轆轤山へ続く稜線を望む)

  (三十三間山頂上標識)   (東南ピークへブナ林を往復)   (途中から大日岳を望む)

     (東南ピーク)        (三十三間山から北へ下る)  (P838へ鞍部付近を行く)

     (P838ピーク)      (Ca780ピークの展望雪原)     (見晴雪原ピーク)

 ピークから右へ下ってP695から稜線を左へ下ると能登越だ。天増川を右に分け、藪の残雪道をかき分けて登ると近江坂古道分岐だ。当初は大日岳へ寄り道の計画もあったが、雪道のSS歩きは消耗も激しく、時間的・体力的に余裕がなくなったので、SSを外して風の当たらない木陰に座り込んで店を広げる。気分的に落ち着てきたので下山開始だ。チェーンスパイクをつけ、地肌も現れる急な雪道を下る。温度も上がってきてグサグサのザラメ雪質なのでヒールを利かして滑り下る。近江坂古道の道標がこまめについているので迷うことはない。小1時間下り、足にガタが来るころに、突如急坂があり、これを下ると沢合流点だ。渡渉すると林道始点、長い林道歩きが待っている。途中の闇見(くらみ)神社に立ち寄る。近江坂古道は、案内図によれば闇見神社を起点に大日岳を経て今津の酒波(さなみ)寺に至る道だ。山麓の道を早春の草花を愛でながらぶらぶら戻ると倉見登山口だ。
 アクセスも便利で、期待通り、風神から三十三間山を経て能登越に至る残雪期の稜線は、美しいブナ林が点在し展望も優れものだ。夏道は明確だが残雪期は積雪のためリボンや道標が見難い所もあるので要注意だ。

(P695手前ピークを右へ下る)  (鞍部の能登越を直進)      (近江坂古道分岐)

(近江坂古道をジグザグに下る)   (残雪の古道を下る)      (自然林を下り続ける)

 (残雪が切れると沢が近い)     (沢合流点を渡渉)        (林道始点)

  (八幡川第3砂防堰堤)         (大堰堤)          (車道出合から振り返る)

      (闇見神社入口)        (闇見神社拝殿)       (倉見登山口Pへ帰着)

★道で出会った花

      ネコノメソウ             アセビ               ミツマタ

    タチツボスミレ?           フキノトウ               ハコベ

         ツクシ           オオイヌノフグリ           ヒメオドリコソウ


★ルート断面図


★地  図

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  三方、熊川

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