弥仙山(664m) ★ひとこと 「於与岐登山口を起点に新緑の回遊路を右回りで周回」 ![]() ★行った日 2022年4月30日(土) 晴 単独
★コース
高槻7:00(府道46、府道407)=亀岡IC(京都縦貫道)=丹波IC(R27、府道1、府道481、府道74、林道)=9:02於与岐登山口P9:14→水分神社9:19→10:00於成神社10:07→大岩10:20→10:49(664m)弥仙山10:59→11:31△572 11:36→12:02日置コース分岐(昼食)12:30→林道出合12:49→13:14於与岐登山口13:20(林道、府道74、R27、府道446、R9、R173、R372、府道407、府道46)=高槻16:02 弥仙山は舞鶴市境の綾部市側に位置し、登山口、中腹と山頂に神社のある信仰色の濃い山だ。豊かな自然が体感できる綾部トレイル8コースの中の一つで、昨年12月に降雪のため撤退したが、改めて久しぶりの訪問だ。R27から府道舞鶴綾部線に入り、於与岐(およぎ)を過ぎて舞鶴方面を左に見て分岐、「弥仙山」の表示に従って、前回工事通行止だった細い林道を進むと2段に別れた広い登山口駐車場だ。 宮ノ谷沿いの林道を少し進むと水分神社だ。子孫繁栄の神を祀る立派な拝殿が木の間隠れに鎮座している。渓流に沿ってちょっと遡ると鳥居があり、ここが古い道標の並ぶ登り口だ。流れを渡って谷沿いに植林帯をしばらく進むと、ケヤキの巨木もある樹林帯となり、修業の滝分岐だ。これをパス、於成(おなる)寺古跡の立札の所から古色蒼然とした苔むした長い石段を上ると火の神を祀った於成神社だ。丁度芽吹き始めた一本の見事な大木が小ぶりの拝殿を飾り、裏はハシリドコロの群生地だ。この山域一帯にマムシグサは多く見かけるが、ハシリドコロを見かけたのははここだけ、有毒成分が強く、素手で触れないなど要注意植物だそうだ。古木点在の谷筋を経て山肌を登ると大岩だ。 (於与岐登山口P) (水分神社) (立派な拝殿) (左下の渓流に沿って進む) (苔むした長い石段を登る) (於成神社)
(群生する猛毒のハシリドコロ) (古木点在の道を行く) (祠のある大岩)
![]() ![]() ![]() 雨宿りのできそうな大岩の下方斜面にはイチリンソウやヤマシャクヤクの残り花が露に濡れて縮こまっている。大岩横を石段で登り、トチノキの大木を横目に植林帯を登ると落葉樹林帯の明るい稜線だ。山頂を巻くように美しい新緑の広葉樹の森を徐々に高度を上ると回遊コース分岐を経て弥仙山頂上だ。金峰神社が祀られた山頂は樹木に囲まれた小広場で、展望もあまりよくない。先程の分岐まで戻り、南へ伸びる舞鶴市と綾部市の市境の稜線を下る。初めは急坂だがすぐになだらかになり、アップダウンはあるが、日置谷コース分岐まで約2キロの水平移動だ。分岐から最初の鞍部では、その東面谷筋の伐採作業中、大きな騒音を響かせているが、このコース唯一の展望地だ。東の視界が開け、新緑の谷筋の彼方に養老山から君尾山に続く山並みが望める。四等△576を過ぎて、新緑に燃え立つ尾根道を南下すると日置(へき)谷コース分岐の鞍部だ。 (四等△576) (P571西面を巻く) (日置谷コース分岐) 鞍部から東へ伸びる新緑に輝く谷筋をおかずに昼食だ。直進の日置谷コースを背にして、戻る方向に樹林帯の斜面をトラバース気味に下る。しばらく尾根南側斜面を下ってから尾根に乗り、道標通りに、戻る方向に尾根北側斜面を下る。しばらく下り、下方の小谷林道に合流だ。倒木や崩落のため、車の通れない水谷林道を、道端のイチリンソウやヤマブキの花を見ながらどこまでも下る。やがて浄水池が目に入ると駐車場はすぐだ。
かつて信仰の山として栄えた面影を残す霊山らしい苔むした石段や山間の社寺が美しい。谷筋に散在するケヤキやトチノキの大木、芽吹き始めた稜線の落葉広葉樹の森などが素晴らしい。道標も遊歩道も綾部トレイルとして整備され、安全に歩くことができる。
(分岐点の新緑の美しい谷筋) (峠から回遊路を下る) (尾根から戻る方向へ下る) ★道で出会った花 |