大和葛城山(958.8m) ★ひとこと 「水越峠から夏の花に会いに大和葛城山へ」 ★行った日 2022年7月24日(日) 晴 単独
★コース
高槻4:39(近畿道、南阪奈道)=羽曳野IC(R170、R309)=5:55水越峠路駐P6:02→府県境6:41→7:28パラグライダー広場7:42→葛城高原ロッジ8:01→(958.8m)大和葛城山8:10→8:34パラグライダー広場8:47→府県境9:14→9:37水越峠路駐P9:44(R309、R170)=羽曳野IC(南阪奈道、近畿道)=高槻11:37 戻り梅雨のおかげで1ヵ月のご無沙汰だ。太陽マークにつられて大和葛城山の盛夏の花だ。酷暑の低山はぶっ倒れそうなので、省力登山に徹して水越峠からピストンとし、朝のうちに下山するべく早朝出発だ。R309旧道の通行止もすべて解除された水越峠へ向かった。晴れの休日とあって、朝の6時前にもかかわらず旧道は青崩から縦列駐車の列、水越峠付近で何とか隙間に滑り込みセーフだ。 奈良方面の通行止の障壁が撤去された水越峠から、殆どの人が金剛山へ向かう登山者を横目に、標高520mの大和葛城山登山口を登り始める。杉林を水路に沿ってしばらく進むと、夏草の茂る急な道が始まる。足元のオカトラノオや朝日に輝く金剛山に癒されながら一歩ずつゆっくり濡れた石の階段を滑らないように上る。谷筋の源頭部を横切り、少し荒れた山腹を横断して尾根筋の丸太階段を登り続ける。標高700mで府県境に登りつめ、しばらく奈良県側の平坦路を東進し、勾配の緩くなった丸太階段の尾根道を上る。緩斜面の笹の生い茂る草原の道沿いに咲くヤマユリを愛でながら丸太階段をひたすら上ると標高880mで尾根上に達し、府県境尾根の平坦路を北上すると突き当りが東面のパラグライダー広場だ。奈良盆地南部の飛鳥の里が眼下に広がっているが、真面に逆光なので下山時に撮ることにして休憩だけだ。P908東から西へ少し下り、ツツジ園を左に見て、道端にカワラナデシコの咲き揃うダイトレを登るとツツジ園展望台だ。南に金剛山が大きく盛り上がり、その左に薄く大峰山脈が連なり、右には泉南の山が霞んでいる。カンカン照りに辟易しながら葛城高原ロッジの横を上ると大和葛城山頂上広場だ。 (障壁が撤去された水越峠) (大和葛城山登山口) (水路に沿って進む) 山頂からは、西北の六甲山系は霞の彼方だが、西には大阪湾岸の街並みが薄く望め、東には霞む竜門山塊、南には金剛山が、山頂の草原を取り巻くように望めた。西面のパラグライダー広場を経て、露に濡れた笹原を漕いでツツジ園へ下ったが、昨年に比べて夏の花の咲き方が貧弱だ。ナンバンギセルも見つからずヤマユリも少なく、今年は夏の花の裏年のようだ。花の少ない刈り払いされたツツジ園を経て、鞍部から少し上ると絶景の東面パラグライダー広場だ。奈良の山を北和、中和、南和に分けると、ここは中和の展望台だ。飛鳥時代の中心地が眼下に広がり、大和三山を中心に室生額井山群や竜門山塊が取り巻き、その外側に曽爾の山々が霞んでいる。下ると共にだんだん暑くなる山道にねを上げながら、疲れ果てて注意力が散漫になって浮石を踏んだり濡れ石段に滑ったりしないように慎重に下り、朝のうちに登山口帰着だ。 昨日の4回目の予防接種の後遺症も腕が少しだるいだけで全くなく、しんどかったが何とかばてずに下山できた。盛夏にしては展望に恵まれ、お隣の金剛山はじめ、大阪湾岸や大峰山脈などの雄大な景観を楽しむことができた。かつての草原の印象はススキ原だったが今は笹の浸食が激しく殆んど笹藪になっているのが残念だ。道端のイワタバコ、ツリガネニンジンやナンバンギセルなどを期待したが姿を見せず、ヤマユリの数も少なく、ちょっとがっかりだ。 (急坂を慎重に下る) (谷に沿って石段を下る) (水路を下ると水越峠はすぐ) ★道で出会った花
★ルート断面図 |