堂山(384m)笹間ヶ岳(432.9m) ★ひとこと 「天神堰堤から岩尾根の堂山を周回後笹間ヶ岳へ」 ★行った日 2023年3月5日(日) 晴 単独
★コース
高槻7:10(京滋BP)=笠取IC(県道3、R422、県道29、県道109)=8:24天神堰堤路駐P8:31→右岸登り口8:38→堰堤9:03→9:41(384m)堂山9:52→鎧ダム分岐10:25→車道出合11:15→富川道分岐11:21→御仏河原11:57→尾根道分岐12:02→12:10展望尾根(昼食)12:33→東海自然歩道合流12:49→13:15(432.9m)笹間ヶ岳13:22→林道出合13:37→県道出合14:19→14:30天神堰堤路駐P14:43(県道109、県道29、R422、県道3)=笠取IC(京滋BP)=高槻16:05 3月に入って暖かい日が続き、春の息吹を味わうべく湖南アルプスの展望岩尾根歩きだ。掲示によれば天神川流域一帯は奈良平安時代の社寺建立のため大木の茂る美しい森が乱伐されたが、明治以降治山工事が行われ、谷筋に堰堤やダムが見られるとともに、小松の点在する展望豊かな尾根筋が優れものだ。天神川堰堤を起点に、岩尾根で堂山を周回し、御仏河原から笹間ヶ岳を経て枝集落へ下るつもりだ。第2名神工事現場の巨大な構造物をくぐって進むと、天神川沿いの車道には所々に拡幅部があり、堰堤近くに路駐だ。 堰堤上流部の河原へ下り、晴れの土日とあってキャンプを楽しんでいる草原から飛び石伝いに右岸に渡る。川沿いに少し戻り、岩塊の露出した美しい谷の踏み跡をたどる。ウラジロの繁茂する谷筋を河床の大岩を跳び越えたりしながらしばらく登ると古い切り石の堰堤だ。右端を越えて水溜りのような水路の縁を進み、新しい大きな堰堤の左を登ると支尾根端だ。小さい松の点在する風化した花崗岩でできた砂岩のような尾根の急斜面を滑らないように登る。振り返ると、矢筈ヶ岳から笹間ヶ岳に連なる稜線や山麓の山肌に蛇行する第2名神工事の傷跡が望めた。日本庭園のような小さな松が配された稜線から堂山頂上の肩の岩峰めがけて登る。山頂直下の岩尾根から西方を望むと、湖南の田園地帯の彼方にびわ湖や比叡山がたたずむ姿がジオラマのようだ。最後に岩場をよじ登ると展望の良い堂山頂上の小広場だ。 山頂から東へ下るには補助ロープを使って岩場を一旦下り、登り返すと東峰だ。東峰から本峰を眺めると、丸い大岩と松の木で囲まれた山頂はなかなか美しい姿だ。上り下りを繰り返しながら岩尾根を下り、第2名神工事中で通行止めの新免を左に分け尾根を登り返すと鎧ダム分岐だ。
(堰堤横の拡幅部に路駐) (河原へ下る)
(飛び石伝いに右岸へ) (少し戻って谷沿いに登る) (渡渉しながら美しい谷を登る) (切り石の堰堤を越える)
(藪っぽい道を進む) (大堰堤を左から越える)
(急な支尾根を登る) (小松点在の展望尾根を行く) (急な岩尾根を登る) (第2名神工事を振り返る) (東峰から堂山頂上を望む) (岩尾根を進む) (急坂を下る) 直進の鎧ダムを見送り、右の尾根道に入る。右手に今下ってきた堂山の岩尾根を眺めながら見晴らしの良い尾根を下る。リボンを目印にウラジロの藪っぽい踏み跡をたどったりして松の多い雑木林尾根を下る。慨して展望の良い風化した花崗岩尾根をしばらく下ると右下方に往路の谷道が見えてくる。支尾根直進の踏み跡もあるが右の谷道に下り、往路通りに戻る。天神川右岸の道に入ると、先程の支尾根道と合流、往路の渡渉点を過ぎて少し進んでから左岸へ飛び石で渡る。車道を少し東進して富川道に入る。 しばらく勾配のゆるい歩き易い道だが、すぐに急な岩場の道となり、休み休みゆっくり登る。ごつごつとした広い岩場の急斜面が現れると御仏河原だ。滑らないように慎重に登った先が尾根道分岐だ。直進は谷道を経て大石富川に下るが、右折して尾根道に入る。ここも滑り易い砂地の尾根だが見晴しがよく、花の季節は池畔を通る谷道がお勧めだが、それ以外の時期はこちらがよい。展望の良いピークから、湖南の景観は無論、堂山はじめ、そこから下ってきた支尾根も望める。ピークで景観をおかずに昼食だ。 展望を楽しみながら少し藪っぽい尾根筋をたどるが、不思議にこの尾根にはまとまりの良い小ぶりの五葉の松が多い。比較対象ではないが、思い出すのは新潟県の十字峡から中ノ岳に登る時に通る千本松原にある五葉の松の大木群だ。しばらく尾根道を進むと谷道の東海自然歩道と合流する。松茸シーズンには、尾根道が東海自然歩道になるそうだ。アップダウンを繰り返しながら稜線を進み、大石富川から来た林道と合流するがすぐに山道に入り、高度を上げると笹間ヶ岳山頂の大岩だ。三角点を見て、梯子で岩頭に登ると平らな舞台のような山頂だ。両側に樹木が迫り、視野は比較的狭いが、湖南の田園地帯を前景にびわ湖の奥に比叡山から残雪をいただいた蓬莱山が奇麗だ。大岩の西面の下方に鎮座する祠に安全を感謝して下り始める。ちょっと先の鳥居を過ぎて、急な荒れた道を膝を労わりながら丁寧に下る。しばらく下ると、先程出合った大石富川から来た林道に降り立つ。直進の関津をめざす東海自然歩道は第2名神工事のため通行止だ。ここから林道を歩きはじめ、途中の工事が休日休止中の工事道を経て林道に復帰してゲートを過ぎると枝集落だ。正面に工事中の巨大な構造物を眺めながら東進、下をくぐって潜水路を渡ると路駐箇所はすぐだ。 (山頂直下の祠) (鳥居から急坂が続く) (荒れた急坂を下る) |