天ヶ岳(788m)

 

★ひとこと   「新緑の大原から天ヶ岳を経て大賑わいの鞍馬経由貴船へ」

鞍馬寺仁王門


★行った日   2023年5月3日(水祝) 晴 単独

★コース

JR高槻駅6:39(JR、京都地下鉄、京都バス)=8:05大原バス停8:12→建礼門院陵8:27→翠黛山分岐9:02→石楠花尾根分岐9:47→9:54休憩10:05→(788m)天ヶ岳10:52→10:58休憩11:08→静原分岐12:21→12:35昼食13:00→薬王坂13:06→13:20鞍馬13:25→由岐神社13:34→13:57鞍馬寺金堂14:06→大杉権現分岐14:20→僧正が谷不動堂14:26→貴船14:45→貴船口バス停15:14(京都バス、京都地下鉄、JR)=JR高槻駅16:30

 久しぶりに新緑の北山を歩いてみたくなって、大原から天ヶ岳を経て鞍馬経由貴船へ下るつもりだ。昨年8月に帯状疱疹にかかって9ヵ月が経ちほぼ全快したが、後遺症の神経痛が残り発症部の接触感覚は麻痺したままだ。病のせいか年のせいで疲れ易く、下りはまあまあ歩けるが急な上り坂はすぐ息があがるので、多少距離はあってもなだらかで、登山道のあるコースを選択だ。京都地下鉄の国際会館駅1号出口前が大原方面行京都バス停だ。いつも自分で運転する車とは違った景色を車窓から眺めているうちに大原バス停だ。トイレもある立派なターミナルで支度して出発だ。
 高野川沿いに遊歩道を進み、橋を渡って朝日に映える大原の山里を寂光院へ向かう。建礼門院陵前を通り、金毘羅山方面を左に分け車道を直進すると草生川の土石流をせき止めるための砂防ダム工事現場だ。堰堤の工事現場を左下に見てしばらく進むと、従来の地道林道となり、植林帯を谷沿いになだらかに登る。やがて谷筋と別れ、道標「天ヶ岳」の通りに山道に入り、植林帯の急なV字道を頑張って登る。ますます急になる斜面をジグザグに付けられた道を休み休みゆっくり登ると稜線上の翠黛山分岐だ。稜線を北の焼杉山へ向かう道を右に見て、等高線沿いの平坦路に入る。しばらくネット沿いの薄暗い植林帯の道を進み、やがて時々鮮やかなヤマツツジも点在する明るい広葉樹の道となり、しばらく進むと小出石から来た石楠花尾根道と合流だ。ここから崩落個所の多い尾根道となり、殆んど咲き終わったシャクナゲの点在する勾配のきつくなった樹林尾根を登る。最後に急な岩尾根を登ると鉄塔への巡視路分岐三差路だ。


 (寂光院へ大原の山里を行く)  (建礼門院陵前を通り過ぎる)  (ダム工事現場から山道へ)

 (沢沿いに地道林道を行く)  (道標通りに掘れた山道を登る) (ジグザグに急坂を登る)

 (尾根道出合の翠黛山分岐)    (樹林帯の平坦路を行く)   (明るい広葉樹林帯を進む)

     (石楠花尾根分岐)    (石楠花の多い急坂を登る)      (急坂が続く)

 三差路から東又川源頭部にあたる気持ちの良い明るい広葉樹の尾根道だ。右の樹間から蓬莱山が垣間見える道をしばらく進み、百井峠分岐で左の鞍馬へ向かう。植林帯に入り、林道に沿ってしばらく稜線をたどると天ヶ岳山頂だ。林間の山頂には大勢の部活?の高校生が休憩中、少し先の林間で小休止だ。下山中にも続々と登ってくる部活の若者と挨拶を交わすが、いつもは自分を含めて熟年の登山者が多い中で、これだけ多人数のこれから日本を背負って立つ若者に出合うと、元気をもらえた気がする。植林帯と落葉広葉樹林帯が交互に現れる稜線をアップダウンを繰り返しながらなだらかに下る。静原分岐を過ぎ、△525を過ぎて薬王坂も近づいてきた辺りで、この先あまり休憩サイトがないので林間の丸太で昼食の大休止だ。僕の定番のカップラーメンとコーヒーで新緑を眺めながら元気回復だ。

  (東又川源頭の明るい尾根道)  (尾根道から見える蓬莱山)     (百井峠分岐)

 (植林帯を林道に沿って進む)     (天ヶ岳山頂)        (部活?で満員の山頂)

 (爽やかな尾根をブラブラ下る)  (植林帯も交互に現れる)      (静原分岐)

 (△525戸谷峰と言うらしい)     (経塚も現れる)           (薬王坂)

 薬王坂の急坂をしばらく下ると民家のような地蔵寺を経て鞍馬だ。門前で土産の木の芽煮をゲット、沢山の観光客とともに疲れた足を引きずって石段を上り始める。周囲を見回すと半数以上の人の言葉や表情から、コロナ禍から正常に戻ったのを実感だ。仁王門を経て、石段が次々現れる参道をぼちぼち上る。巨樹の杉の木がそびえ、鞍馬の火祭りで有名な由岐神社を過ぎて、仁王門から30分もかかって上りつめるとやっと本殿金堂だ。金堂のご本尊に万感を込めて合掌、広場で法師が大蛇に見立てた竹を叩き切る「竹切り会式」を想像しながら小休止後貴船に向かう。石段を必死に上りつめ、木の根道を通ることなく貴船へ下ってしまった。19年前の記録を調べると、僧正が谷から奥之院魔王殿の間で木の根道を通っているが、今は石段の参道に改修されたようだ。西門を出て貴船の本通りに出ると繁華街の雑踏並みの渋滞だ。貴船神社に寄ることもあきらめて、2`の貴船口へ向かった。大混雑の叡電貴船口駅を遠慮して、先に見える乗降中の京都バスめがけて駆け足だ。幸運にも間に合って、満員バスの持ち手に掴って揺られながら国際会館前到着だ。ここから京都地下鉄、JRと乗り継いで順調に帰阪した。
 久しぶりの新緑の京都北山は懐かしさいっぱいだ。雪の19年前と同じコースだが、雪と新緑の違いはあれど無事歩けたのは吾ながらあっぱれだ。もう少し早ければミツバツツジやシャクナゲが見られたはずだが、今の時期、北山の新緑が素晴らしい。このコースは展望に欠けるが、寂光院や鞍馬寺、貴船神社など訪れるべき社寺があり、大原、鞍馬、貴船など京都の奥座敷をゆっくり巡るのも最高だ。

     (急坂を下る)          (鞍馬に到着)          (人出の多い鞍馬)

    (石段の参道を上る)  (鞍馬の火祭で知られた由岐神社) (延々と続く石段を上る)

    (鞍馬寺金堂)            (貴船へ向かう)      (最高点の大杉権現分岐)

(義経ゆかりの僧正が谷不動堂) (繁華街並み混雑の貴船)     (貴船口帰着)

★道で出会った花

     キンポウゲ              アマドコロ            ハハコグサ

         ?               ヤブツバキ            シャクナゲ

      ヤマツツジ               ウツギ            ヘビイチゴ

      ジシバリ                シャガ              キケマン

      ヤマブキソウ          オドリコソウ?            カキドウシ


★ルート断面図


★地  図


(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       京都北山
・2万5千分の1地形図   大原

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