鎌倉山(452.4m)

 

★ひとこと   「普光寺から反時計回りに行者道周回」

鎌倉山(法起大菩薩と三角点)


★行った日   2024年2月10日(日) 曇 単独

★コース

高槻7:23(名神、中国道)=加西IC(県道716)=9:06普光寺P9:14→行者道始点9:35→護摩堂9:45→不動明王10:04→10:13休憩10:19→弥勒菩薩10:33→P389(釈迦如来)11:01→11:15休憩11:24→(460.5m)大天井11:32→(460.2m)小天井11:47→P459(大日如来)12:01→展望地12:12→柳峠12:23→孔雀明王12:56→13:01(452.4m)鎌倉山(法起大菩薩)(昼食)13:36→西の覗き13:42→鎌倉神社13:48→行者道終点(鎌倉山登り口)14:10→14:24普光寺P14:32(県道26、R427、県道8)=15:10多可15:25(県道8、県道86、県道77、R372、府道407、府道46)=高槻17:50

 播磨のど真ん中に位置する山岳信仰の山、鎌倉山だ。16年前に訪れ、峰々に石仏が祀られ清々しい尾根道が印象に残っている。中国道の加西ICから10分くらい走ると普光寺Pだ。普光寺を中心に開口部が下向きにCの字状に山並みが取り巻き、その尾根を辿る行者道を反時計回りに周回の計画だ。
 駐車場から山門に向かって大杉と石灯篭の並ぶ参道を進む。かたわらには途中で折れたケヤキの大木があり、表示によれば樹高34bもあった在りし日の姿が偲ばれる。赤い山門を過ぎて石灯篭の並ぶ参道から田園を下って河内の集落に入る。行者道の道標に従って民家のなかを右左折を繰り返して進み、普光寺川を渡った行者道始点から上り坂となる。天理教の建物の横から急な小径を辿り、雑木林の尾根端の柵の扉を通って丸太階段を少し登ると鳥居があり、その上方が護摩堂だ。分岐路を無視して尾根芯を登ると岩稜帯が現れ、手前の岩肌に造り付けたような祠が愛宕神社、その先の大岩に鎮座しているのが二行者石仏だ。ここから勾配が緩くなり、名札の付いた中高木の疎林帯にウラジロの尾根が続くスッキリした道だ。次のピークの岩頭に祀られているのが不動明王、その先の岩頭からP389の鉄塔に続く尾根が見えている。一旦下って、岩肌にへばりついた普賢菩薩の前を素通りして、今まで辿ってきた稜線を振り返ったりしながら急坂を頑張ると、小広場に独立して鎮座する弥勒菩薩のピークだ。ここからしばらく石仏は途切れ、ヤマモモ、ソヨゴ、ヤブツバキなどの中型の常緑樹が目につく散策路を進み、最後に急坂を登ると、妙楽寺分岐ピークP389の独立座像の釈迦如来だ。すぐ下方の鉄塔へ下ると、落葉樹の間から鎌倉山が垣間見えている。

  (普光寺Pから山門へ向かう)     (山門を振り返る)         (行者道道標)

  (天理教建物横を登る)     (柵の扉から尾根道へ)     (鳥居の先の護摩堂へ)


  (岩稜に鎮座する愛宕神社)    (岩上の二行者石仏)      (ウラジロの道を進む)

  (大岩に祀られた不動明王)  (ピークに祀られた弥勒菩薩)   (ピークから振り返る)

  (中高木の雑木林が続く)   (妙楽寺分岐点の釈迦如来) (鉄塔から垣間見える鎌倉山)

 鞍部で普光寺への下山路を左に分け、高木の林立する尾根を登り、短絡路を無視して登りつめると丸い小広場の大天井ピークだ.。かつては展望があったが、いまは木が成長して展望はない。吊尾根状の鞍部を過ぎて、再び短絡路を無視して登りつめると小灌木ピークの小天井だ。北方の小さな切り開きから笠形山が望める。ほぼ平坦な雑木林の尾根を西へ、役の行者の石仏を過ぎて進むとP459普光寺分岐ピークの独立座像大日如来だ。このピークから下り坂だ。図根点Ca430で尾根方向を北から西に変え、東の覗き分岐を無視して下ると樹林が切れて眺望豊かな展望地だ。断崖の上縁から鎌倉谷を中心に加西の田園地帯が望める。更に尾根を下り続けると、最低鞍部の柳峠四差路、左は普光寺、右は下三原、直進は鎌倉山だ。峠から稜線上りだ。鉄塔を2回通過し、急坂をジグザグに登るが、ここまでで体力を使い果たし、休み休みフーフー言いながら登る。

   (高木林立の尾根を登る)       (大天井ピーク)       (吊尾根状の鞍部を行く)

    (小天井ピーク)      (普光寺分岐点の大日如来)     (Ca430図根三角点)

 (展望地から鎌倉谷を望む)   (最低鞍部柳峠の四差路)    (急な尾根道を登る)

 (見晴しよい鉄塔尾根を登る)  (鉄塔から見える笠形山)     (しんどい急坂を登る)

 白い木肌のツバキの林を通り過ぎると鎌倉山北峰ピークに陣取る独立座像の孔雀明王だ。樹林尾根を少し進むと次のピークが、望遠鏡や展望図のある鎌倉山三角点だ。かたわらに祀られているのが法起大菩薩だ。かつて360度の大展望だったが、いまは山頂周辺の木々が成長して可視範囲は南方だけだ。きょうは透明度が悪く、六甲山系や明石大橋は望めなかったが、行者道南端から播磨の田園地帯が美しい。薄日を浴びつつ定番昼食後急坂を下り始める。すぐに西の覗きがあり、岩壁の磨崖佛は見逃したが断崖上からの展望が素晴らしい。しばらく下ると鎌倉神社(鎌倉寺?)が大木林に佇んでいる。石段上の祠に手を合わせ、植林帯をジグザグに下ると萬度供養塔のある鎌倉山登り口だ。柳峠道と合流して鎌倉谷の田園を下るが、ここで10数羽のタカ?が上昇気流に乗って舞い上がる鷹柱?を目にした。2月12日付朝日新聞の天声人語では「ガンや白鳥たちが冬を越す宮城県の伊豆沼・内沼でも、異変が起きている。北へ旅出つ北帰行は、例年ならこの時期から始まる。ところが今年はもう終わりかけだという。」とあり、浜離宮の梅の開花も1ヵ月ほど早まっているそうだ。今週半ばには気温が上がって4月中旬の陽気になるらしく、この鷹柱も早まった北帰行のあらわれかもしれない。こんな妄想をいだきながらオオイヌノフグリやホトケノザなど早春の花が咲き始めた小径を辿り、駐車場へ帰り着いた。大阪への帰りは多可町でヤボ用を済まし、雨の降りだした播磨路を順調に帰阪した。
 ピーク毎に石仏の祀られた行者道は、殆んどが清々しい中高木以下の疎林帯の歩き易い道だ。低標高の尾根道だが播磨の田園地帯を各所から望むことができる。行者道は距離は長くないがアップダウンが多く、体力弱者にとってはしんどい周回路だ。

  (椿林に入ると山頂はすぐ) (鎌倉山北峰に陣取る孔雀明王)  (鎌倉山の法起大菩薩)

      (鎌倉山山頂からの展望、16年前はもっと良かった)

 (双眼鏡もある三角点広場)    (急坂を下り始める)      (西の覗きからの展望)

    (急坂を下り続ける)      (鎌倉神社?鎌倉寺?)     (鎌倉神社?鎌倉寺?)

   (植林帯をジグザグに下る)      (鎌倉山登り口)       (普光寺山門まで戻る)

★道で出会った花

        アセビ              ソヨゴ?              マンリョウ


     オオイヌノフグリ           ホトケノザ               サザンカ

★ルート断面図


★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  北条、西脇

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