竜王山(604.7m)


★ひとこと   「梅雨の中休みに十九道から竜王山を経て落ヶ滝へ」

仏岩(勝手に名付ける)

★行った日   2024年7月5日(金)  晴時々曇   単独
 
★コース

高槻4:14(名神)=瀬田西IC(県道16、県道108、県道113、走井林道)=5:35走井林道P5:45→十九道登り口5:48→北峰縦走路出合6:20→6:50白石峰7:00→7:22(604.7m)竜王山7:29→7:45白石峰7:50→8:16天狗岩下8:34→走井林道分岐9:17→9:29落ヶ滝分岐9:35→10:10落ヶ滝10:20→11:21落ヶ滝分岐11:26→走井林道分岐11:42→走井林道出合12:04→12:13走井林道P12:21(走井林道)=道の駅こんぜの里(県道12、県道16、県道108、県道29、県道3)=笠取IC(京滋BP)=高槻14:44

 連日35℃越えの猛暑日の続く梅雨の中休みに湖南アルプスだ。未踏の十九道から竜王山を経て落ヶ滝を訪れ、この地域の夏の花を探勝するつもりだ。酷暑を避けるため早朝出発、草津方面から走井林道に入り、初めは1車線ぎりぎりの舗装林道だが途中から1車線ながら余裕をもって走ることができ、十九道登り口近くの2、3台分のスペースに路駐だ。当初、十九道ダム上流の白糸ノ滝を訪れるつもりだったが、林道のダム入口で車は通行止め、下山時に寄り道のつもりだ(実際は疲労のため実現できず)。
 駐車地点は海抜400mだが早朝から蒸し暑く、身体のだるさに辟易しながら十九道登り口の急坂に取り付く。ひと頑張りすると雑木林のなだらかな尾根道となり、樹林の切れ目から鶏冠山を眺めたりして、秋季立ち入り禁止の札のついたロープに沿って稜線を進む。やがて前方右手上方に天狗岩から続く丸い花崗岩の岩尾根が見え、カキランの咲き残る小さな沢を渡って、花崗岩の間の谷筋を登ると北峰縦走路出合だ。天狗岩を後に、花崗岩の大岩をぬうように展望稜線を、色々な形の岩塊を楽しみながら進むと耳岩だ。上桐生方面を右に分け、巨岩帯を登りつめる。ある方向から見上げると仏像に見える巨岩の下を通り抜けると白石峰だ。山頂の西方が切り開かれ、足下の新名神の彼方に湖南の山里が霞んでいる。ここから、摩崖仏方面を右に分け、竜王山へ向かう。

     (走井林道P)        (十九道登り口の急坂)    (雑木林の尾根道を進む)

 (十九道から鶏冠山を望む)  (秋季入山禁止の山域を行く)(北峰縦走路の岩尾根を望む)

 (小沢を越えて急坂を登る)     (北峰縦走路出合)      (美しい北峰縦走路を行く)

 
(涙滴形大岩越しに湖南の山里)  (耳岩で上桐生を分ける)   (大岩下の階段を上る)
 
(表題の仏岩を裏側から見れば) (白石峰で摩崖仏を分ける)       (茶沸観音)

 白石峰から東へ向かうとすぐに花崗岩に彫られた茶沸観音が祀られている。一礼して通過、多少のアップダウンはあるが、ほぼ平坦な尾根道が続き、最後に一旦下って上り返すと祠の祀られた広場だ。直進の馬頭観音を左に見てピークに登ると竜王山三角点だ。山頂の小さな切り開きから北方に霞む三上山が望めた。金勝寺八大龍王本殿の銘のある祠前で小休止後、白石峰を経て耳岩まで往路を戻る。天狗岩手前の展望の良い岩頭は湖南の展望台だ。天狗岩の岩塊群を中心に、西に新名神の彼方に千頭山や音羽山、北に鶏冠山の彼方に三上山や鏡山が望める。折角天狗岩まで来たので岩頭へご挨拶だ。補助ロープの助けを借りて何とか岩頭に立ってしばらく四方の景色を楽しむ。ただし平衡感覚の衰えはいかんともし難く、心もとない感じだ。

     (尾根道を東へ)       (竜王山頂上直下の祠)      (竜王山三角点)

(山頂の切り開きから北を望む)    (白石峰へ戻る)        (耳岩から急坂を下る)

                (稜線から北方の天狗岩方面を望む)

  (天狗岩の岩峰を見上げる)    (天狗岩から北方を望む)    (天狗岩下を迂回)

 天狗岩下を迂回するように一旦下り、岩尾根へロープ場の急坂を上り返す。落ヶ滝訪問の計画は、この辺りから地形図の破線道で上桐生方面へ下るつもりだったが、踏み跡を見つけることができず、耳岩の上桐生分岐まで戻るのも大変なので、落ヶ滝分岐からピストンすることにした。汗だくでこの辺りからスタミナ切れ寸前、北峰縦走路をゆっくり落ヶ滝分岐へくだる。分岐点での小休止で疲れを癒して、谷筋の下りだ。羊歯藪コギのような道を下り、草地の谷筋を抜けると滑り台のようなロープ場の岩盤を下る。水量は少ないが川のようになった道をなだらかに進む。今は咲く花もないが、つい1ヶ月前には、キンコウカやガンピなどの草木の咲く平坦な谷筋だ。しばらく下り、直進の上桐生を右に見て左折すると、すぐに落ヶ滝のかかる大岩壁で行き止まりだ。数日前の雨による増水を期待したが、水量は元に戻って静かな滝の姿だ。滝の下で英気を養ってから戻り始めるが、昼に近づくと暑さも加わって、スタミナ切れにとってしんどい上り返しだ。疲労の上に帯状疱疹後遺症の左足付け根の神経痛も加わるなか、休み休みやっと北峰縦走路の走井林道分岐まで戻る。ここから初めて通る道なので注意して踏み跡をたどる。注意点はCa400のピークの二股で右の小尾根を下ることだ。間もなく左前方に車道が現れ、走井林道に着地だ。出発時に考えていた十九道ダムから白糸ノ滝訪問は残念ながら省略、炎天下の林道を10分ほどふらふらと進むと駐車地点だ。帰りは走井林道で金勝寺に寄り道後、南郷洗堰全開の大増水の瀬田川を眺めながら、笠取ICから京滋BPで帰阪した。
 九州の大崩山を思わせる花崗岩の奇岩を楽しむことができた。ただし奇岩地帯にはアップダウンがあって、盛夏のような暑さのなか、普通のハイキングコースよりしんどいコースだ。初夏の草花を期待したが終盤のカキランや咲き始めのノギランを見かけただけだ。

 (天狗岩迂回路のロープ場)  (岩尾根から天狗岩を振り返る) (展望尾根道を鶏冠山へ)

  (落ヶ滝分岐を左へ下る)      (羊歯の谷筋を下る)    (滑り台のような岩盤を下る)

  (なだらかな沢筋を下る)   (樹林越しに落ヶ滝を望む)   (岩盤を滑り落ちる落ヶ滝)

(北峰縦走路の走井林道分岐)   (走井林道出合付近)   (走井林道の北峰縦走路登り口)

 
★道で出会った花

      終盤のカキラン         モウセンゴケ            ノギラン

★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)


(参考地図)
・2万5千分の1地形図  三雲

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