岩湧山(897.1m)


★ひとこと   「滝畑から初夏の花を求めて千石谷林道を経て岩湧山へ」

豪快な大滝

★行った日   2025年6月5日(木)  晴   単独
 
★コース

高槻5:43(近畿道、南阪奈道)=羽曳野IC(R170、府道218)=7:15滝畑P(16℃)7:25→千石谷林道出合7:35→カキザコ分岐7:48→林間歩道分岐7:53→浄水場8:05→大滝8:22→8:30大滝上広場8:37→ダイトレ分岐9:55→10:25ダイトレ出合10:30→(897.1m)岩湧山10:42→10:45山頂広場10:55→鉄塔75(ネバシ谷分岐)11:25→11:27扇山分岐11:34→カキザコ12:11→12:33滝畑P12:45(府道218、R170)=道の駅いずみ山愛の郷(R170)=岸和田和泉IC(阪和道、近畿道)=高槻14:37

 大阪はこの所夏日が続き来週からは梅雨入りのご宣託だ。雨期前の貴重な晴れ間に、初夏の花を求めて千石谷だ。滝畑から千石谷林道で岩湧山へ登ってダイトレで戻る計画だ。暑くなるとすぐばてるので午前中に下山できるよう、早朝出発すると滝畑まで丁度1時間半だ。
 長袖シャツが丁度良い涼しさの滝畑Pを出発、府道61を右下に見て10分ほど登ると千石谷林道出合だ。岩湧山登り口を左に見て林道を直進、満開のウツギを眺めながら進み、カキザコへ登る小径を左に分けると、すぐ先が南葛城山へ通じている林間歩道分岐だ。分岐を見送って林道を直進、山肌の枝沢毎にかかる小滝を眺めたり、足元に近づいてきた千石谷の瀬音を楽しみながら進む。簡易浄水施設を過ぎると新しい轍跡もなくなり、踊り子のような白い花がぶら下がっているウリノキを眺めたりして進むと大滝の手書き表示がある。小径を下ると建屋があり、右岸の遊歩道を進むと突き当りが大滝だ。水量も多く落差15mの滝はなかなか豪快だ。林道へ戻って少し進むと道端に大滝休憩舎標識が倒れており、滝の落ち口まで行けるようだがこの辺りの平地で休憩だ。

(工事中の登山口を避けて登る)(府道61を右下に見て登る) (岩湧山を左に見て林道を直進)

  (ウツギ満開の千石谷林道)   (林間歩道を右に分ける)     (山肌にかかる小滝)

   (千石谷に沿って進む)      (ダイトレへ登る道もある)(人形のような白い花のウリノキ)

 (大滝の表示から右下へ下る)  (立派な落差15mの大滝)   (林道にあった休憩舎標識)

 樹林におおわれた木陰の道を千石谷に沿ってくねくねと進み、大規模な土砂崩れ跡を思わせる擁壁下を通り抜ける。この辺りから道端に、オカタツナミソウ、コウゾリナなどの草花やヤブウツギの紅い花が見られた。出発して3時間かかってやっと林道最東端のダイトレ分岐だ。ここから勾配が緩くなり、草花の終わった林道が等高線に沿うように伸びている。トイレの建つダイトレに出合い、稜線を丸太階段で上る。緑のカヤト原で草花はほとんど見かけず、これから繁茂するマルバハギの新芽が顔を出しノアザミがぼつぼつ咲きだしているが、まだ草丈の低い草原だ。しんどい丸太階段を金剛山を振り返りながら休み休み登りつめると岩湧山三角点だ。すぐ先の山頂広場からは大阪平野が広がっているが、きょうは視界が悪く、金剛山などの近くの山並みや富田林の市街地以外は霞の彼方だ。

 (しっかり完工した林道擁壁)  (細くなってきた千石谷の流れ)(目立つヤブウツギの紅い花)

 (林道最東端のダイトレ分岐)  (谷筋から別れて山肌を行く) (ダイトレ出合から階段を上る)

(マルバハギは新芽が出たところ)   (岩湧山三角点)          (山頂広場)

                    (岩湧山山頂広場からの展望)

 山頂から、沿道にそびえ立つ枯れたハバヤマボクチを見上げたり、足元のササユリの蕾を見たりしながら丸太階段を下る。草原から樹林帯に入ってしばらく進むとネバシ谷分岐の鉄塔75だ。ネバシ谷を下ると横谷集落だが加賀田滝畑林道を経て滝畑や岩湧寺に通じている。すぐ先で扇山を右に分け、勾配のきつくなった道をゆっくり足をかばいながらしばらく下るとカキザコだ。奇妙な名称に引きずられて由来を調べてみたが不明、カキザコを柿迫と仮定すると柿と山の迫った地形を妄想することができそうだ。カキザコで90度右折して急坂を下り、殆んど土砂で埋もれたお助け水を通り過ぎて少し下ると千石谷林道出合だ。林道を横断して往路通りに急坂を下ると滝畑Pだ。
 老化による体力弱体化で、坂の下りはさほどでもないが上りはすぐ息があがって登れなくなる。今回は標高差600mのルートで上り7.5km下り4kmなので、平均勾配は上り8/100下り15/100で上りは下りの約半分だ。今回は何とか5時間で完歩できたが、逆コースではもっと時間がかかるかギブアップかだ。私の山歩きの限界値は、今後データを積み重ねる必要があるが、距離10`の元へ戻るコースで平均上り勾配は10/100以下だ。また、春と夏の端境期に当たり、乏しい観察眼のため、期待したほどの花探索はできなかった。

  (もうすぐ咲くササユリ)      (昨年のハバヤマボクチ)      (カヤト原を西へ下る)

     (樹林帯を西へ)       (ネバシ谷分岐の鉄塔75)       (扇山分岐)

   (急な丸太階段を下る)    (木漏れ日の広葉樹林を行く)   (カキザコで直角に右折)

     (急階段を下る)       (殆んど埋もれたお助け水)     (千石林道出合)

     (急坂を下る)          (滝畑Pの俯瞰)          (登山口を振り返る)

★道で出会った花

     (ユキノシタ)              (ウツギ)          (マルバウツギ)

     (キツリフネ)           (キツネノボタン)          (マムシグサ)

       (ウリノキ)               (?)           (オカタツナミソウ)

     (フタリシズカ)          (ミゾホウズキ)           (タネツケバナ?)

      (サワギク)           (オカタツナミソウ)          (コウゾリナ)

      (ハルジョオン)            (ニガナ)            (ヤブウツギ)

      (サンショウ)          (ナワシロイチゴ)        (ハバヤマボクチ)

       (ノアザミ)            (ナルコユリ?)           (ササユリ蕾)

★ルート断面図


★地  図

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       金剛・葛城・紀泉高原
・2万5千分の1地形図  岩湧山

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