歩き四国遍路 Homeへ

*** 歩き遍路への思いなど ***

徳島県(発心の道場)

高知県(修業の道場)

愛媛県(菩提の道場)

香川県(涅槃の道場)

 僕は今年2004年11月で満70歳になるため、60歳代の区切りに「歩き四国遍路」を計画しました。今年(2004年)に入ってから30km台の山歩きや40km台の平坦地歩きで自分の身体能力を確かめてから出発しました。

 この記録は初回遍路の状況を忘れないように保存し、次回遍路計画時の参考にするために書きましたが、初めて歩き遍路される方にも何らかの参考になればと思い公開しました。 

 四国遍路は日常の世界から非日常の世界へ移行する手段の一つだと思っています。雑事の多い日常から脱出して何も考えずに歩くことに専念でき、白紙の自分に向き合うことができます。100年1日の如き平凡な生活から、歩き遍路に出ると車遍路では得られない人との出合、自然との出合が多く、生き方の再発見ができそうです。

 雨の日も風の日も天候に関係なく歩きます。四国遍路は人里近くを徘徊するのですが、それでも人間は万物と同じように自然の一部であることを感じました。

 僕の場合、四国遍路は宗教心から出たものでないのは無論、観光遍路とも少しニューアンスが異なります。強いて言えば趣味遍路とでも言うべきものかもしれません。

 当初、通し打ちの予定でしたが、3月下旬にラグビーのイベントのため愛媛の44番大宝寺、45番岩屋寺付近の宿泊施設が満杯となり内子町までの区切り打ちとなりました。続きは来春にでも始めるつもりです。今回は歩き四国遍路の前編だけを公開します。ホームページに書くには通し打ちは長過ぎます。遍路の初めの方の記憶が新しい記憶のために上書きされてしまいます。写真、地図、記憶などを総動員しますが、今回の2分割でも書くための実感がなかなかわきませんでした。4分割位が理想だと思います。

 出発するまでは、ああでもないこおでもないと持っていく物や準備するものを心配しました。しかし、「遍路の準備」に示すように、持って行ったもののうち使わなかったものが沢山ありました。要は最低限の準備で実行することです。不足品は途中で充分調達できます。一度、是非出かけてみませんか!

 歩き遍路を行う最低限の4条件は、暇、お金、体力、家族の理解、と思います。幸い、僕はリタイヤして9年経過し、健康に恵まれて、働く皆様方のお蔭で年金生活をおくっています。歩き遍路の基本は一人旅ですのでかみさんに無理を言って出かけました。