鳥海山(2229.2m)

 

★ひとこと   「鉾立から快晴のなか初冠雪の七高山へ」

 御田ヶ原から初冠雪の新山(左)と雲がかかった外輪山を望む

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★行った日   2003年10月7日(火)  快晴   単独
 
★コース

(第3日目)
大平山荘5:25=5:35鉾立駐車場5:45→県境6:15→賽の河原6:45→7:15御浜小屋7:25→御田ヶ原分岐7:50→御苗代8:15→七五三掛8:25→文殊岳8:55→湯の台分岐9:35→行者岳10:05→大清水分岐10:15→10:20七高山10:30→10:55湯の台分岐11:00→11:45七五三掛11:55→御田ヶ原分岐12:25→御浜小屋12:40→賽の河原13:00→県境13:25→13:55鉾立駐車場14:00=大平山荘=金浦温泉

      鉾立登山口        奈曾渓谷沿い登山道の紅葉  賽の河原下の石畳登山道
   
          
 
 
 
 
 


   賽の河原下から日本海            賽の河原            御浜下から稲倉山
   
          
 
 

 



       御浜神社          噴火口の鳥ノ海(御浜)  扇子森から御浜に続く尾根筋

   
          
 
 
           
 
 


    七五三掛分岐点          七五三掛の小広場         七五三掛付近から外輪山
   
          
 
 
 
    
 


七五三掛から西北(左端:鍋森)七五三掛から西南(右端:鍋森)   年中残る山ひだの雪渓
   
          
 
 

 



    湯の台登山道分岐     行者岳から新山(左)七高山(右)  外輪山から噴火口谷筋
   
          
 
 

 



  外輪山登山道の梯子       外輪山から大物忌神社  大清水分岐付近のエビのシッポ
   
          
 
 

 



   大清水分岐の碑           七高山頂上             頂上から外輪山尾根
   
          
 
 

 



     七高山山頂           頂上から外輪山           山頂から新山
   
          
 
 

 



(第3日目)
 早朝、快晴のなか鉾立から登山開始。当地の紅葉の見頃にもかかわらずウイークデーのせいかパーキングにも登山道にも人の姿を見ることができず寂しい限りだ。登山道入口から15分位の所に奈曾渓谷の展望台があり、足下に幾つかの滝(跡)のある渓谷が切れ落ちており、遥か彼方にこれから登る山頂が真っ白に輝いている。県境までは左手の渓谷に沿って縁を緩やかに登り、県境から上は左に草原を見ながら登るとほどなく賽の河原だ。石畳の道をひと登りすると左手の草原の前方に牛が寝そべったような稲倉岳が見えてくる。間もなく御浜だ。登山道の県境付近で朝日による鳥海山の影が大きく海まではみ出していたので、もう少し登ると影鳥海の頃合になると思い先に進んでしまった。しかし、この先は御浜近くまで登らないと日本海を見渡すことができず残念ながら影鳥海を見る絶好の機会を逸してしまった。噴火口跡の鳥の海を見渡せる高台に御浜小屋がある。ここまで敷石の遊歩道がついており、鉾立から約1時間半かかる。頂上の小屋も御浜小屋もすでに冬季閉鎖されている。ここから鳥の海の前方には鍋森(溶岩ドーム?)が見え、その遥か前方には庄内平野が開けている。一般のハイキングコースはここまでの様だ。ここから先はガレ場もありそれなりの足仕度が必要だ。
 御浜から東へ岩だらけの歩き難い尾根を登り1759mの扇子森(森のような木はない)を越えて整備された石畳道を下った鞍部の御田ヶ原分岐で万助道と合流する。ここから急坂の八丁坂を登ると谷道の千蛇谷コースと尾根道の外輪コースと分かれる七五三掛(しめかけ)に着く。この辺りから初冠雪に輝く新山や噴火口の外輪山の山々がまじかに望める。御浜から丁度1時間だ。噴火口跡の千蛇谷コースには夏でも雪渓が残っているらしく、更に、数日前に初冠雪があって峰々は白銀に輝いているので谷道を敬遠して噴火口を取り巻く外輪コースを登ることにした。外輪コースの取り付き点で一箇所だけ両手両足を使って岩登りをする所があるが、あとは危険な箇所はない。この辺りから残雪があり、七五三掛から約30分の2005mの文殊岳は一面の銀世界だった。
 文殊岳から約40分の雪の岩尾根歩きで湯の台からの道と合流する。湯の台から林道の終点まで車を使うと鳥海登山の最短コースとなるらしい。湯の台合流点から2159mの行者岳、大清水からの合流点を経て約1時間弱で新雪の2229.2mの七高岳に着く。途中、危険な箇所には鉄梯子が設置してあるので安全だ。外輪コースから大物忌神社、御室、新山などへ行くには噴火口に沿って急な崖を下りる必要があるが、急な岩道に初冠雪の新雪が深々とつもり、踏み跡もないため行くのを中止し七高山のみにとどめた。七五三掛で谷道を選ばなかったのは正解だった。雪の七高山頂からは素晴らしい展望を楽しむことができた。山頂ではガスが時々かかりあまり遠方まで見えなかったが、途中では男鹿半島からあす登ろうとしている岩木山まで遠望できた。
 外輪山から下を眺めると万年雪の雪渓が山ひだに残っている。今年は例年になく残雪が多いらしい。往路は鉾立から5時間弱かかったが、復路は3時間半で駐車場へ帰着した。山頂から御浜までは冬の装いだが、御浜からは紅葉が真っ盛りでハイキングの人々が景色を楽しんでいた。往路では朝の光線のかげんであまり気付かなかったが、帰りには太陽の斜光に照らされた斜面の紅葉が素晴らしかった。今回は高山植物を楽しむことが出来なかったが、麓の紅葉と頂上付近の冬山の景色が堪能できた。

★ルート断面図

カシミール3Dにより作成

★地  図
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

昭文社刊山と高原地図から転載

(参考地図)
・山と高原地図       鳥海山・月山
・2万5千分の1地形図  小砂川、鳥海山
 

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