早池峰(1913.6m)
★行った日 2004年10月6日(水) 曇一時霧雨
単独
★コース
(第6日)10月6日
(河原坊登山口) (早池峰自然保護センター) (早速前方の沢を渡る登山道)
(飛び石伝いに沢を渡る) (ロープ伝いに流れを歩く) (渓流沿いに登山道は続く)
(ダケカンバ森もこの辺りまで) (低木樹林中の沢を遡る) (御座走りから岩登りが始まる)
岩稜帯では御座走り岩、打石、千丈ヶ岩がガスの中に次々現れる。鎖場もあり、霧雨も降り出し風も強くなり慎重に岩場を登っていく。早池峰の岩はしっかりしており手がかり足がかりが確実だ。蛇紋岩らしいが緑色の岩片が多かった。千丈ヶ岩を過ぎると間もなく山頂だ。早池峰神社の祠が霧の中にかすんでいた。
麓は10月にしては異常に暖かだったが、霧雨が吹き荒れる山頂はさすがに寒く2℃だったので避難小屋で大休止した。小屋では単独行の青年1人に会っただけの寂しい山頂だった。濡れた岩が凍結すると危険なので早々に下山することにする。小田越コースで下山することにし、門馬コースを左に分けると御田植場だ。岩石とハイマツの庭園のような所を過ぎると湿地帯の木道を通る。花シーズンに再度来て見たい所だ。ここから岩稜帯で、濡れているので神経を集中して下る。2ヶ所のハシゴ場を過ぎると山頂から約30分で五合目御金蔵だ。この辺りでガスが晴れだした。
霧の晴れ間から向い側に、点々と紅葉をまとったなだらかな薬師岳がひかえているのが見える。ここから見えるまわりの紅葉は素晴らしく、緑のハイマツ、黄色のカエデ、赤のナナカマド?と岩稜のコントラストが見事だ。すぐ下の山麓には小田越山荘の屋根が光っているのが見えるが五合目からは1時間かかる。ハイマツの間の足場の悪い岩礫伝いにゆっくり下ると一合目だ。ここからオオシラビソ(アオモリトドマツ)とダケカンバの混交林に入り、木道が現れるとすぐに小田越登山口だ。道路の向い側には薬師岳登山口がひかえている。河原坊登山口までは約30分の舗装道路歩きだが、道路の両側に現れる紅葉したダケカンバやオオシラビソの林を見ながらのブラブラ歩きなので退屈しない。途中、河原坊コースの急な沢沿いの登り道を遠望できる。河原坊登山口まで下ると山の悪天候と異なり青空ののぞく空模様になっていた。早池峰は植物の垂直分布が明瞭に分かれ、岩登りもあり、高山植物も豊富で、展望にも恵まれた東北の名山なので、機会があれば花の時期に是非、小田越から中岳、鶏頭山の三山縦走をしたいものだ。
きょうは栗駒山山麓泊まりなので花巻ICから東北道へ入り一関ICから栗駒山麓へ向かった。栗駒は満天の星空で、あすの久しぶりの好天登山を約束しているようだった。
昭文社刊山と高原地図から転載
(参考地図) |