早池峰(1913.6m)

 

★ひとこと   「東北お手軽登山6日:2℃の強風と霧雨の早池峰」

小田越御金蔵下岩壁の紅葉

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★行った日   2004年10月6日(水)  曇一時霧雨   単独
          
★コース

(第6日)10月6日
台温泉8:35=9:57河原坊登山口10:11→御座走り11:58→打石12:18→千丈ヶ岩12:31→13:02(1913.6m)早池峰13:21→門馬コース分岐13:25→五合目御金蔵13:51→一合目御門口14:30→小田越登山口14:50→15:20河原坊登山口15:37=花巻IC(東北道)=一関IC=くりこま高原温泉郷18:20

(第6日)
 朝方まで雨が降っていたが天気予報通り雲間から青空がのぞく空模様のもと勇躍出発。花巻から大迫までは晴れ間が見えていたが山間部に入るに従い曇空になり、高い山々は雲の中だ。岳集落からは一車線の舗装道路だが走り易い道だ。小田越まで行ってみるが駐車場所がないため河原坊まで戻り大きな駐車場にとめる。天候が悪く週日のためか2台の車しかきていなかった。ここには登山案内所やトイレが完備しキャンプ場まである。
 河原坊登山口から灌木帯のなかの石畳を歩き始めると早速、沢の渡渉だ。昨夜来の雨で増水を心配したが減水していた。沢沿いに登り何度か渡渉するが、2ヶ所ロープの張られた渡渉箇所では水面上に飛び石がなく渡るのに苦労した。これ以上増水するとこのコースは避けた方が良いようだ。急斜面の沢沿いを登っていくと低木帯からガスがかかった岩稜帯に入る。振り返ると谷間の紅葉が素晴らしい。

 

   (河原坊登山口)       (早池峰自然保護センター)  (早速前方の沢を渡る登山道)
 
 
 
 
 
 
 
 
 

  (飛び石伝いに沢を渡る)   (ロープ伝いに流れを歩く)   (渓流沿いに登山道は続く)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
(ダケカンバ森もこの辺りまで)  (低木樹林中の沢を遡る)  (御座走りから岩登りが始まる)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 岩稜帯では御座走り岩、打石、千丈ヶ岩がガスの中に次々現れる。鎖場もあり、霧雨も降り出し風も強くなり慎重に岩場を登っていく。早池峰の岩はしっかりしており手がかり足がかりが確実だ。蛇紋岩らしいが緑色の岩片が多かった。千丈ヶ岩を過ぎると間もなく山頂だ。早池峰神社の祠が霧の中にかすんでいた。
 麓は10月にしては異常に暖かだったが、霧雨が吹き荒れる山頂はさすがに寒く2℃だったので避難小屋で大休止した。小屋では単独行の青年1人に会っただけの寂しい山頂だった。濡れた岩が凍結すると危険なので早々に下山することにする。小田越コースで下山することにし、門馬コースを左に分けると御田植場だ。岩石とハイマツの庭園のような所を過ぎると湿地帯の木道を通る。花シーズンに再度来て見たい所だ。ここから岩稜帯で、濡れているので神経を集中して下る。2ヶ所のハシゴ場を過ぎると山頂から約30分で五合目御金蔵だ。この辺りでガスが晴れだした。
 
    (御座走り)               (打石標識)            (打石)
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

    (千丈ヶ岩)            (千丈ヶ岩の鎖場)         (早池峰山頂)
 
 
 
 
 
 
 
 
 

    (早池峰神社)            (避難小屋)           (外気温度)
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

   (山頂付近のハシゴ場)      (門馬コース分岐)        (御田植場付近)
 
 
 
 
 
 
 
 
 

   (御田植場の湿地帯)       (小田越コース岩稜帯始まり)        (ハシゴ場1)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
    (ハシゴ場2)           (五合目御金蔵)          (御金蔵付近)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 霧の晴れ間から向い側に、点々と紅葉をまとったなだらかな薬師岳がひかえているのが見える。ここから見えるまわりの紅葉は素晴らしく、緑のハイマツ、黄色のカエデ、赤のナナカマド?と岩稜のコントラストが見事だ。すぐ下の山麓には小田越山荘の屋根が光っているのが見えるが五合目からは1時間かかる。ハイマツの間の足場の悪い岩礫伝いにゆっくり下ると一合目だ。ここからオオシラビソ(アオモリトドマツ)とダケカンバの混交林に入り、木道が現れるとすぐに小田越登山口だ。道路の向い側には薬師岳登山口がひかえている。河原坊登山口までは約30分の舗装道路歩きだが、道路の両側に現れる紅葉したダケカンバやオオシラビソの林を見ながらのブラブラ歩きなので退屈しない。途中、河原坊コースの急な沢沿いの登り道を遠望できる。河原坊登山口まで下ると山の悪天候と異なり青空ののぞく空模様になっていた。早池峰は植物の垂直分布が明瞭に分かれ、岩登りもあり、高山植物も豊富で、展望にも恵まれた東北の名山なので、機会があれば花の時期に是非、小田越から中岳、鶏頭山の三山縦走をしたいものだ。
 きょうは栗駒山山麓泊まりなので花巻ICから東北道へ入り一関ICから栗駒山麓へ向かった。栗駒は満天の星空で、あすの久しぶりの好天登山を約束しているようだった。
 
             (五合目から点々と紅葉している薬師岳を望む)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
      (紅葉1)           (飛び石伝いに歩く)         (一合目御門口)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
       (紅葉2)        (灌木帯に入ると峠はすぐ)      (峠手前の木道)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
    (小田越登山口)         (薬師岳登山口)      (河原坊ルートの急な渓流)
 
 
 
 
 
 
 
 
 

★道端の花

         ?                  ?              ナンブトラノオ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
       ?          枯れかけたハヤチネウスユキソウ     ママハハコ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
         ?             ナガバキタアザミ             ?
 
 
 
 
 
 
 
 
 

★ルート断面図

 

 

 

 

 

 

 

★地  図

 

 

 

 

 

 

 

 

昭文社刊山と高原地図から転載

(参考地図)
・山と高原地図       栗駒・早池峰
・2万5千分の1地形図  早池峰山、高桧山

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