北岳(3192.4m)間ノ岳(3189.3m)

 

★ひとこと   「農鳥小屋から間ノ岳、北岳を経て白根御池小屋へ」

中白根山付近から北岳を望む(左奥:甲斐駒)

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★行った日   2005年8月5日(金)  晴時々曇   単独
          
★コース

(第4日)
農鳥小屋4:52→三国平分岐5:03→6:30(3189.3m)間ノ岳6:40→(3055m)中白根山7:39→8:12北岳山荘8:43→八本歯吊尾根分岐9:15→大樺沢二俣分岐9:48→10:14(3192.4m)北岳10:36→両俣小屋分岐10:53→北岳肩の小屋11:05→白根御池小屋分岐11:30→白根御池小屋12:55
(第5日早朝)
白根御池小屋4:30→広河原山荘5:55→6:10広河原バス停6:50=北沢峠バス停7:15

○農鳥小屋〜北岳山荘
 このところ早朝から8時頃までは素晴らしい快晴だ。今朝もモルゲンロードの農鳥岳を背に農鳥小屋を出発した。間ノ岳までは昨日通った道なので勝手がわかり歩き易い。間ノ岳は北岳より3メートル低いだけの第4位の高峰だ。山頂からの360度の展望は雄大で、視界は仙塩尾根から仙丈ヶ岳、北岳に続く稜線や富士山まで広がっていた。私見だが、間ノ岳は高さは顕著だが、北岳のような鋭さや農鳥岳のような精悍さもなく、ずんぐりとして特徴がなく北岳と農鳥岳の間に介在しているだけの山脈中の一ピークのように感じた。
 間ノ岳からは仙塩尾根と並行して北岳に続く稜線を進む。進行方向には左に小さく甲斐駒を従えた特徴的な三角錐の山容の北岳がそびえている。岩稜を上り下りして進み、次のピークが中白根山だ。北岳の右側に特徴のある岩稜を頂いた地獄岳、観音岳、薬師岳の鳳凰三山が池山吊尾根の向こうに浮かんでいる。この辺りから高山植物が岩稜の間に豊に広がりだした。北岳山荘は北岳手前のコルに位置し、晴天の金曜日とあって登山者でたいそう賑わっていたが、僕も飲料水を補給し冷えた缶ビールでまわりの景観に乾杯した。


 (間ノ岳から農鳥、塩見を望む)   (間ノ岳から北岳を望む)   (間ノ岳から鳳凰三山を望む)

 (間ノ岳から仙丈ヶ岳を望む)      (間ノ岳山頂)        (間ノ岳から富士山を望む)

(歩いた仙塩尾根全景)
  (間ノ岳)(三峰岳)                   (横川岳)    (仙丈ヶ岳)

 (間ノ岳から北岳へ続く稜線)       (稜線の雷鳥)        (間ノ岳、右端は三峰岳)


     (中白根山)           (中白根山頂上)     (中白根山から鳳凰三山を望む)

(中白根山から北岳方面)
       (仙丈ヶ岳)                 (北岳)        (池山吊尾根)

○北岳山荘〜白根御池小屋〜広河原

 お花畑の散在する尾根を緩やかに登っていく。もう一月早ければキタダケソウが見られた筈だが、今は判別できなかった。そのうち急坂の岩稜帯となり梯子場も過ぎると八本歯吊尾根分岐だ。あとひと登りで富士山の次に高い北岳山頂だ。頂上は数十人なら楽に憩える岩頭の広場で、多くの人が記念撮影に忙しそうだった。8時を過ぎると山頂付近にはガスがかかり360度の絶景は見逃してしまった。
 山頂からなだらかに尾根を下り、両俣小屋へ通じている道を左に分け、尾根を直進すると青色屋根の北岳肩の小屋だ。緑の絨毯のようななだらかな尾根を直進すると小太郎山に通じている小太郎尾根だ。御池小屋で聞くところによると小太郎山は山梨百名山にも入っている展望の山だそうで、時間は有り余っていたのに寄り道せずに惜しいことをした。大勢の人が休憩中の広場がある小太郎尾根分岐点から右下へ下ると、大樺沢の二俣へでる道を右に分け白根御池小屋へ通じている草スベリを下る。草スベリは急坂だが正面に鳳凰三山を見、眼下に御池キャンプサイトのカラフルなテントを見つつ下る、豊富な高山植物の茂る道だ。きょうは夕方になっても晴れ間ののぞく登山日和だったが小屋で昼寝を決め込んでしまった。白根御池小屋は建て替え中で、仮のプレハブに代わり立派な建物が建ちつつあった。
 翌日は泊り客全員が上を目指すが、僕だけ広河原発1番のバスで北沢峠へ向かうべく薄暗いうちに下山を開始した。計画では昨日に農鳥岳を往復する予定であったが、一昨日に登ってしまったため今日の予定が空白になってしまった。そこで甲斐駒ヶ岳の日帰り登山を計画した。きょうは土曜日のため早朝の登山道は北岳を目指して登ってくる人で混雑し始めていた。広河原のバスターミナルへ行くと、早朝に甲府からバスが何台も着き上高地のような混雑ぶりだ。定刻の南アルプス市営バスで北沢峠に向かった。

    (北岳山荘と北岳)       (北岳山荘と中白根山)     (北岳登り道の花園)

     (北岳岩稜帯)           (梯子場)           (八本歯吊尾根分岐)

    (北岳山頂付近)          (北岳山頂)           (北岳肩の小屋)

    (下り稜線の道)           (小太郎尾根)          (二俣への下り)

  (白根御池小屋分岐)         (草すべり急坂)      (鳳凰三山と白根御池小屋)

 
★道端の花 1(中白根山〜二俣・白根御池御屋分岐)
 
    (イワベンケイ雌株)       (ヨツバシオガマ)          (コケモモ)
 
   (ミヤマダイコンソウ)        (ウサギギク)            (イワオウギ) 
 
     (ミネズオウ)           (タカネヒドタイ)        (トウヤクリンドウ)
 
   (ミネウスユキソウ)       (タカネヤハズハハコ)        (イブキトラノオ)
 
        (?)            (タカネツメクサ)           (キンロバイ)
 
        (?)             (ミヤマトリカブト)        (ハクサンイチゲ)
 
    (ミヤマオダマキ)         (ミヤマタンポポ)        (ハクサンイチゲ)
 
    (チョウノスケソウ)        (ミヤマシオガマ)          (クルマユリ)
 
   (タカネグンナイフウロ)    (ミヤマアキノキリンソウ)      (ハクサンフウロ)
 
★道端の花 2(二俣・白根御池小屋分岐〜白根御池小屋)

     (オオカサモチ)          (ウサギギク)             (?)
 
    (マルバダケブキ)       (サラシナショウマ)         (イワオトギリ)
 
     (ヤマハハコ)             (?)                  (?)
 
    (タカネナデシコ)         (トモエシオガマ)           (ソバナ)
 
   (ヤマルリトラノオ)          (エゾシオガマ)         (センジュガンビ)
 
     (オオカサモチ)           (シモツケソウ)         (ヤナギラン)
 
    (ヒメシャシン)            (カラマツソウ)         (シナノキンバイ)   

★ルート断面図

★地  図
(1)農鳥小屋〜北岳山荘     (2)北岳山荘〜白根御池小屋〜広河原

(参考地図)
・山と高原地図       北岳甲斐駒
・2万5千分の1地形図  間ノ岳、仙丈ヶ岳、鳳凰山

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