お花畑の散在する尾根を緩やかに登っていく。もう一月早ければキタダケソウが見られた筈だが、今は判別できなかった。そのうち急坂の岩稜帯となり梯子場も過ぎると八本歯吊尾根分岐だ。あとひと登りで富士山の次に高い北岳山頂だ。頂上は数十人なら楽に憩える岩頭の広場で、多くの人が記念撮影に忙しそうだった。8時を過ぎると山頂付近にはガスがかかり360度の絶景は見逃してしまった。
山頂からなだらかに尾根を下り、両俣小屋へ通じている道を左に分け、尾根を直進すると青色屋根の北岳肩の小屋だ。緑の絨毯のようななだらかな尾根を直進すると小太郎山に通じている小太郎尾根だ。御池小屋で聞くところによると小太郎山は山梨百名山にも入っている展望の山だそうで、時間は有り余っていたのに寄り道せずに惜しいことをした。大勢の人が休憩中の広場がある小太郎尾根分岐点から右下へ下ると、大樺沢の二俣へでる道を右に分け白根御池小屋へ通じている草スベリを下る。草スベリは急坂だが正面に鳳凰三山を見、眼下に御池キャンプサイトのカラフルなテントを見つつ下る、豊富な高山植物の茂る道だ。きょうは夕方になっても晴れ間ののぞく登山日和だったが小屋で昼寝を決め込んでしまった。白根御池小屋は建て替え中で、仮のプレハブに代わり立派な建物が建ちつつあった。
翌日は泊り客全員が上を目指すが、僕だけ広河原発1番のバスで北沢峠へ向かうべく薄暗いうちに下山を開始した。計画では昨日に農鳥岳を往復する予定であったが、一昨日に登ってしまったため今日の予定が空白になってしまった。そこで甲斐駒ヶ岳の日帰り登山を計画した。きょうは土曜日のため早朝の登山道は北岳を目指して登ってくる人で混雑し始めていた。広河原のバスターミナルへ行くと、早朝に甲府からバスが何台も着き上高地のような混雑ぶりだ。定刻の南アルプス市営バスで北沢峠に向かった。
(北岳山荘と北岳) (北岳山荘と中白根山) (北岳登り道の花園)
(北岳岩稜帯) (梯子場) (八本歯吊尾根分岐)
(下り稜線の道) (小太郎尾根)
(二俣への下り)
(白根御池小屋分岐) (草すべり急坂) (鳳凰三山と白根御池小屋)
★道端の花 1(中白根山〜二俣・白根御池御屋分岐)
(イワベンケイ雌株) (ヨツバシオガマ) (コケモモ)
(ミヤマダイコンソウ) (ウサギギク) (イワオウギ)
(ミネズオウ) (タカネヒドタイ) (トウヤクリンドウ)
(ミネウスユキソウ) (タカネヤハズハハコ) (イブキトラノオ)
(?) (タカネツメクサ) (キンロバイ)
(ミヤマオダマキ) (ミヤマタンポポ) (ハクサンイチゲ)
(チョウノスケソウ) (ミヤマシオガマ) (クルマユリ)
(タカネグンナイフウロ) (ミヤマアキノキリンソウ) (ハクサンフウロ)