武尊山(2158.0m) ★行った日 2005年10月26日(水) 晴後曇 単独
★コース
(第2日) (川場谷野営場登山口) (不動岳分岐) (紅葉の登山道) (大木と笹原の道) (川場尾根の不動岳) (なだらかな天狗尾根) (葉の落ちた落葉樹) (合流点から見たスキー場) (所々にある石の地蔵さん) ○前武尊〜武尊山〜前武尊
前武尊の山頂から笹原を北へ進むと眼前に大きな岩山、剣ヶ峰が目に飛び込んでくる。一旦、コルまで下り岩山の右裾を巻くと剣ヶ峰第2峰との鞍部だ。この鞍部から先ほどの岩山へはロープが張られて登山が禁止されているが第2峰へは直登可能でロープがぶら下がっている。第2峰の左裾には巻き道もあるのでこちらを通った。剣ヶ峰を過ぎるとしばらく小さな岩尾根上の道となり手前から家ノ串山、中ノ岳、武尊山の順に丸いピークが連なっている。岩尾根から笹原に変わった尾根を登りきると家ノ串山だ。山頂には表示もないが森林限界を越え笹原とハイマツだけなので展望抜群だ。
ぬかるんだ道をなだらかに下って少し登り返すと武尊牧場からの道と合流する。水のない笹清水やぬかるんだ池のほとりを通り、武尊銅像を過ぎると武尊山山頂だ。山頂には方位盤があり、近くには今通ってきた前武尊までの尾根、遠くには上信越の山々が連なり、山名同定ができる展望台だ。復路も前武尊までは往路と同じ経路だ。 (生命力あふれたダケカンバ) (剣ヶ峰2峰目を振り返る) (家ノ串山頂上) (中ノ岳:左、家ノ串山:中央、剣ヶ峰:右) (至仏山:左、燧ヶ岳:右) ○前武尊〜不動岳〜川場谷野営場登山口
前武尊から旭小屋の案内標識に従って川場尾根を下る。あまり歩かれていないせいか笹原のなかに踏み跡程度しか残っていないので尾根を外さないようにテープに注意して下った。この辺り一帯が行場らしく、群馬修験「胎内潜り」「修羅相撲の場」などの札が要所にぶら下がっていた。修羅相撲の場は鎖場を通る必要がなく岩壁の下に歩く道がついている。次に現れるのが第1の関門、天狗岩だ。岩溝の鎖を頼りに乗り越えた次が第2の関門だ。ここも巻き道はなく見上げるような岩壁を鎖でよじ登るが、次の下りが垂直に近い長い岩壁を斜め方向にトラバースする必要があり鎖を頼りに腕力で体重を支えて何とか下ることができた。この下りは、僕にとって距離が長い上に垂直に近いため上るのは至難の業と思われる。剱岳や槍穂キレットでは、このような状況では梯子が設置されているように感じた。次が第3の関門、不動岩だが巻き道がありこれを下った。
難所は終わり、川場尾根道を順調に下ると駐車場へ向かう表示が現れる。左折して紅葉林を下り枯れ沢を渡るとすぐに往路の不動岳分岐点だ。大きな駐車場には2台の車しかなかった。ここからは距離が長いので、多くの場合、武尊山は武尊神社からか武尊牧場から登られているように感じた。 きょうは終始好天に恵まれた絶好の登山日和で、快適な前武尊から武尊山間の尾根歩きだった。しかし、不動岳は最も神経を使った鎖場だ。特に、岩肌が丸くて手掛かりがなく鎖頼りになるので僕のように鎖使いが素人の場合は、上りはお勧めできないルートだ。 (不動岩への鎖のトラバース) (不動岩の上り鎖場) (不動岩)
(参考地図) |