(蝶槍登山道から見た常念岳) (お花畑) (小突起が蝶槍)
きょうも10時を過ぎると尾根筋の安曇野側からガスがあふれ出して常念岳などが雲に隠れ、穂高連峰の峰々もガスってしまった。常念からは涸沢が正面だが、蝶からは槍沢や大キレットが真正面の眺めだ。蝶槍のすぐ先のケルンが蝶ヶ岳三角点だ。稜線をなだらかに下り横尾分岐を過ぎて再び稜線を登り返すと蝶ヶ岳ヒュッテだ。そのすぐ先に蝶ヶ岳山頂の標識が建っている。蝶ヶ岳は明確なピークはなく台地に北から蝶槍、三角点のある山頂、山頂標識が並んでいるようだ。
ヒュッテ前で缶ビール乾杯後、山頂標識からうっかり行き先表示を見ないで稜線の道を下ったがハイマツ帯に入り込み、ハイマツのヤブコギは不可能なため山頂標識まで戻って正規の道に戻った。山頂標識からは右の尾根道が正しいルートだ。しばらくハイマツ帯を下るが、ハクサンフーロのピンク、ミヤマキンバイの黄色、ハクサンイチゲの白、クルマユリの朱色が緑の花園に点在する素晴らしい所だ。妖精の池を過ぎた辺りから樹林帯に入り、間もなく沢山の上り登山者が一休みしている長塀山三角点のある小広場だ。きょうは金曜日のせいか下り登山者は少ないが、この時間帯の上り登山者が多かった。ここから徳沢までの2時間は展望のない、林床に笹が茂る針葉樹林帯の急坂をジグザグに下るつらい下りだった。上りには使いたくない道だ。
徳沢から河童橋まで6キロあり、観光客や登山者が多く通る道だ。この区間で特に目立ったのは、登山家が先頭を歩く20人位の7、8組のツアー登山隊?とすれ違ったことだ。登山形態が変化してきている様だ。上高地の公共の宿で汗を流し、明日の焼岳に備えた。
(蝶槍から槍沢) (蝶槍から大キレット) (横尾分岐)
(蝶ヶ岳のなだらかな稜線) (蝶ヶ岳ヒュッテ) (もう一つの蝶ヶ岳)
(樹林帯に到達) (針葉樹林帯を下る) (長塀山三角点)
(林床笹の茂る樹林を下る) (特異な根っこ) (横尾登山口)
★道端の花
イワオトギリ(常念尾根) ミヤマウイキョウ(常念尾根) クモマグサ(常念尾根)
ハクサンフウロ(常念尾根) アキノキリンソウ(常念尾根) クルマユリ(常念尾根)
ニッコウキスゲ(常念尾根) ハナニガナ(常念尾根) シロバナニガナ(常念尾根)
ウサギギク(常念尾根) ?アザミ(常念尾根) ヤマハハコ(常念尾根)
マルバダケブキ(常念尾根) ヤマトリカブト(常念尾根) イブキトラノオ(常念尾根)
シモツケソウ(常念尾根) オオカサモチ(常念尾根)
カンチコウゾリナ(常念尾根)
サラシナショウマ(常念尾根) タカネヤハズハハコ(蝶ヶ岳) ミヤマキンバイ(蝶ヶ岳)
ヨツバシオガマ(蝶ヶ岳) ハクサンイチゲ(蝶ヶ岳) キヌガサソウ(蝶ヶ岳)
エゾシオガマ(蝶ヶ岳) ミヤマコゴメグサ(蝶ヶ岳) カラマツソウ(長塀山)
カニコウモリ(長塀山) ムシカリ(徳沢) ?(徳沢)
ゴマナ?(徳沢) ?(徳沢) ?(徳沢)
ソバナ(徳沢) メタカラコウ(徳沢) ハンゴンソウ?(徳沢)
★ルート断面図
★地 図(GPS軌跡)
(1)常念小屋〜蝶槍 (2)蝶槍〜徳沢
(3)徳沢〜河童橋
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)