妙高山(2454m)

 

★ひとこと   「燕温泉から北地獄谷、岩稜の妙高山頂を経て燕新道へ」

高妻山から妙高山を望む

★行った日   2006年9月29日(金)  晴後曇  単独
        
★コース

(第2日)
池の平温泉5:33(県道)=5:47燕温泉登山口駐車場5:52→北地獄谷コース登山口6:00→吊橋→川原の湯→吊橋→崩落地→吊橋→北地獄谷コース登山口6:41→登山道入口7:02→源湯7:30→麻平分岐7:59→胸突き八丁8:36→8:55天狗堂9:08→風穴9:34→(2454m)ピーク10:40→10:49(2445.9m)妙高山三角点11:35→黒沢ヒュッテ分岐12:13→長助池12:30→芝沢12:53→大倉分岐13:06→13:16黄金清水13:22→14:02大倉沢14:08→麻平14:35→吊橋14:56→燕温泉登山口駐車場15:10(県道)=池の平温泉15:30

(第2日)
 妙高山は二重式火山で、妙高山を中心に、外輪山の前山、赤倉山、三田原山、大倉山、神奈山がぐるりと取り囲んでいる。今回は前山と神奈山との間の開口部にある燕温泉から登る。車で池の平から赤倉温泉を通って細い山道で燕温泉まで約15分だ。温泉街手前のトイレもある駐車場へとめる。温泉街の急な坂道を抜けると妙高山登山口だが、きょうは麻平から登る予定なので車止めを通って渓谷沿いの遊歩道を直進する。数百メートル進むと新しく架け替えられた吊橋、妙仙橋だ。標識を見間違って橋の下へ下り、白濁した露天風呂の川原ノ湯を過ぎて沢を直進したが滝で行き止まり、仕方なく吊橋まで退却だ。今度は、吊橋の先の崩落現場の踏み跡をたどって上方へ登ったが道が現れないためまたまた退却だ。下山時にわかったが、正解は通行止めの標識の所で左の支沢へ入るのが暫定のルートだった。初めての人のために表示が欲しいものだ。仕方なく温泉街上の登山口まで引き返した。
 登山口の階段を登り祠を過ぎると舗装された遊歩道が伸びている。露天風呂、黄金の湯の横を通り、道なりに舗装道路を何処までも登るとスキーリフトの下を通る所で妙高山登山道入口の標識が現れる。山道に入ると北地獄谷に沿ったなだらじかな山腹の道だ。正面に妙高山を見ながら進むと源湯の小屋があり水場もある。ここが赤倉温泉の泉源らしい。前方の滝が北地獄谷の首根っこの光明滝だ。


 (駐車場から燕温泉へ進む)    (燕温泉上の登山口)   (麻平へ登る渓谷沿いの道入口)

   (吊橋先の崩落現場)     (川原の湯へ吊橋を下る)       (川原の湯)

 (川原の湯の先は行き止まり)  (北地獄谷コース登山口)     (黄金の湯の横を通る)

  (リフトの下が登山道入口)    (なだらかな山道が続く)      (妙高山が見える)

  (北地獄谷に沿う登山道)       (源湯の水場)            (称明滝)

 光明滝のそばを通ると先に称明滝があり道は滝を巻いて登り上部の北地獄谷の河原へと続く。ここで麻平からの道を合せて沢を渡渉しつつ石ころ道を登る。やがて沢の左から続く急坂の九十九折れの岩だらけの道、胸突き八丁だ。しんどい坂を登りきると赤倉から道も合流する天狗平の小広場だ。木の間から妙高山頂直下の岩場が見えている。小広場から笹をかき分けて進むと光善寺池があり、その先に冷風が吹き出ている風穴がある。尾根の左側崖下の南地獄谷から湯気が上がっているが、ここが池の平温泉の泉源らしい。紅葉し始めたダケカンバと小灌木の急坂を登ると岩肌にステップが掘られた鎖場だ。次に岩壁を鎖を頼りにトラバースする。この辺りから登ってきた経路が俯瞰できる。あとは溶岩の急坂を一気に登りつめると妙高大神が祀られている妙高山の最高地点の南峰だ。少し前方の数メートル低い所にあるのが北峰の三角点だ。火打山が西北にかすかに見えているが残念ながらガスがとれなかった。妙高山頂から近くを眺めると外輪山を構成する山々が俯瞰できて二重火山の様子が興味深く観察できる。

    (道端に湧く温泉)          (沢沿いに登る)         (石ころ道を行く)

  (妙高山の岩場が見え出す)    (岩石の急坂を登る)         (胸突き八丁)

     (天狗堂の小広場)         (光善寺池)              (風穴)

   (紅葉し始めた中を登る)      (小灌木帯を登る)         (鎖場を登る)

    (岩壁をトラバース)       (登ってきた谷筋)       (三色の紅葉のコントラスト)

 
    (最後の岩登り)       (最高ピークの妙高大神)    (少し低い妙高山三角点)

 下山は単独行の人とともに燕新道を下った。三角点のすぐ横からダケカンバの茂る岩角だらけの急坂を下る。木の根や岩角を掴みながら標高差400メートルを一気に下る。この坂は登りたくない道だ。黒沢池方面と分岐して枯れた草原の長助池へ下る。ワタスゲのなれの果てと思われる葱坊主が林立している。ここから外輪山の内縁をたどる湿地帯の多い道だ。芝沢、大倉池を過ぎると三ツ峠へ行く道との分岐点の大倉分岐だ。この辺りの湿地には水芭蕉が多いらしく大きな葉っぱが密林の如く茂っていた。この少し先に黄金清水があり、美味しい冷たい水で生き返った感じだ。ここからしばらくの間、山道に新しい岩石が落ちている。これは、左の上方に岩肌が真新しい絶壁があり、積雪時に剥落して堆積したものらしい。次に、出水時に渡るのが難しい大倉沢を渡り、しばらく河床を下ってから右岸に登りつき2回上り下りすると麻平だ。ここから急坂を下ると朝の崩落現場だ。暫定的につけられた道を下り、最後に小さな沢を下ると朝の吊橋の所だ。燕新道は遠回りのせいか下山中に全く登山者に会わなかった。
 池の平温泉へ戻る途中、燕から赤倉、池の平と、温泉とスキー場のメッカを通った。無論、いまはシーズンオフだが国土が手を引いたせいか幾分活気が少ないように感じた。 


 (山頂から燕温泉側を望む)   (山頂から火打山を望む)     (紅葉の急坂を下る)
 
   (黒沢ヒュッテ分岐)        (長助池の湿原)       (しばらく湿地帯が続く)
 
        (芝沢)        (湿地には水芭蕉の大きな葉)     (大倉分岐)

   (黄金清水の小広場)        (岩場を下る)          (大倉沢を渡る)

   (大倉沢から少し登る)         (麻平)         (吊橋横の麻平への登り口)

 
★道端の花

   ミゾソバ(黄金の湯)      シラヤマギク(黄金の湯)    オヤマリンドウ(黄金の湯)
 
  テンニンソウ(北地獄谷)     クルマバナ(北地獄谷)    ダイモンジソウ(北地獄谷)
 
  キバナアキギリ(北地獄谷)   キバナアキギリ(北地獄谷)   ホタルブクロ(北地獄谷)
 
  ミヤマトリカブト(北地獄谷)    ?アザミ(北地獄谷)       ヤマゼリ(北地獄谷)
 
   シシウド(北地獄谷)       キツリフネ(北地獄谷)     アキノキリンソウ(称明滝)
 
     ウド(称明滝)          ムシカリ(称明滝)        ハンゴンソウ(称明滝)
 
    ?の実(風穴)           コケモモ(山頂)      ワタスゲの散った跡(長助池)
 
 水芭蕉の巨大葉っぱ(芝沢)   ウメバチソウ(黄金清水)     カニコウモリ(麻平)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       妙高・戸隠・雨飾
・2万5千分の1地形図  赤倉、妙高山

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