甲武信ヶ岳(2475m)

 

★ひとこと   「紅葉真っ盛りの西沢渓谷から長い戸渡尾根で甲武信ヶ岳へ」

木賊山手前から甲武信ヶ岳を望む

★行った日   2006年10月27日(金)  曇一時晴  単独
        
★コース

(第3日)
三富5:58(R140)=6:10西沢渓谷市営駐車場6:26→ヌク沢登山道入口6:54→トロッコ軌道跡終点7:31→砂防堰堤7:37→8:55 P1869(徳ちゃん新道分岐)9:02→P2111 9:44→破風山分岐10:54→11:01(2468.6m)木賊山11:11→甲武信小屋11:22→11:44(2475m)甲武信ヶ岳11:55→12:06甲武信小屋12:12→12:30木賊山12:35→破風山分岐12:39→P2111 13:10→P1869(ヌク沢登山道分岐)13:34→P1619 14:03→徳ちゃん新道登山口14:48→西沢渓谷市営駐車場15:10(R140)=大滝温泉16:30

(第3日)
 三富から西沢渓谷まで車で僅か10分、R140通称秩父往還の雁坂トンネル手前のループ橋前を下に下ると西沢渓谷市営駐車場だ。紅葉の名所らしく朝早くからカメラを担いで撮影ポイントへ急ぐ姿が見られたが登山姿は見かけなかった。
 駐車場から林道へ戻り、ループ橋の下の林道を進むと車止めがあってここが遊歩道入口だ。まだ薄暗い西沢渓谷を奥へ進むとほどなくヌク沢登山口だ。初め急坂だがすぐヌク沢の左岸に沿った紅葉に覆われたなだらかな広い道だ。所々沢筋などで崩落箇所があるがトロッコ軌道が残る平坦な道だ。掲示によれば、昭和28〜40年までガラスや陶磁器の原料の珪石をヌク沢上流の採石現場から索道でおろしトロッコで塩山駅まで運搬していたそうだ。軌道跡終点を過ぎるとすぐに正面に砂防堰堤が現れ、堰堤の手前を右岸に渡って戸渡尾根の支尾根の急坂に取りつく。取りつき点が少しわかりにくいが小さな表示があるので探せば直ぐわかる。急坂の支尾根をふーふー言って登り、シャクナゲ林に入ると戸渡尾根を登ってくる徳ちゃん新道との合流点はすぐだ。P1869の合流点には小広場があり、木々の間から西の鶏冠(とさか)山は雲がかかって見えなかったが北の木賊(とくさ)山が見えていた。


   (西沢渓谷市営駐車場)     (西沢渓谷遊歩道入口)     (ヌク沢登山道入口)

   (ヌク沢登山道入口)     (平坦な雑木林を行く)       (登山道崩落ヵ所)

    (紅葉の森を行く)        (トロッコ軌道跡を行く)     (砂防堰堤前の沢を渡る)

    (急な尾根の入口)          (急坂を登る)       (僅かに富士山が見えた)

  (シャクナゲの林を登る)    (P1869登山道合流点)  (シャクナゲ越しに見える木賊山)

 合流点から少し下ってからシャクナゲ林を登っていくと急坂のシラビソやコメツガ林のガレ場や倒木帯のつらい上りが現れる。誰とも逢わない静寂な林に足音と鈴の音だけ響かせながら一汗も二汗もかきながら無心の境地で登るのが醍醐味か?。雁坂峠に続く破風山分岐までの上りがこのコースの正念場だ。分岐点からなだらかに上ると林間の小スペースにある木賊山1等三角点だ。展望は全くない。
 木賊山と甲武信ヶ岳間の標高差約100メートルの鞍部に甲武信小屋が建っている。木賊山からの下りにガレ場があり眺望が得られるはずだがガスに覆われ何も見えなかった。甲武信小屋から針葉樹林帯を登り最後に岩稜を過ぎると甲武信ヶ岳山頂だ。戸渡尾根では2人の登山者しか逢わなかったが、長野県側(十文字峠)からの登山者が多いらしく山頂では沢山の人が憩っていた。山頂は展望台のはずだがガスがとれず視界ゼロの状態だった。

  (シラビソ林のガレ場を登る)  (シラビソの林を急登する)  (シラビソの倒木帯を登る)

 (雁坂峠へ向かう破風山分岐) (シャクナゲとシラビソ林を行く)    (木賊山三角点)

   (木賊山のガレ場の下り)  (木賊山と甲武信ヶ岳の鞍部)   (鞍部に建つ甲武信小屋)

  (甲武信ヶ岳山頂直下の岩場)   (甲武信ヶ岳山頂)     (縦走路分岐点でもある山頂)

 下山はP1869の分岐点まで往路を下り、そこから徳ちゃん新道を利用した。分岐点直下のやせ尾根からの展望は素晴らしく、富士山は雲の彼方だったが広瀬湖の彼方に大菩薩嶺が霞んでいた。狂い咲きのシャクナゲ林を下って、灌木帯の急坂を下ると林床が笹原のカラマツ帯に入る。初めは殆どカラマツの枯れ木状態だが、徐々に黄色の葉となり、下端ではまだ葉が青々としているのが興味深かった。戸渡尾根を下りきると紅葉真っ盛りの西沢山荘横の徳ちゃん新道登山口だ。沢山の紅葉見物の観光客であふれかえっている林道を場違いな登山姿で西沢渓谷駐車場へやっとたどり着いた。
 あすは両神山だ。R140秩父往還で長い長い制限時速40キロ6625メートルの雁坂トンネル(710円)を通って大滝温泉へ向かった。 


(南西方向のガス一瞬の切れ目)(甲武信ヶ岳から木賊山を望む) (下山時木賊山を登る)
 
(P1869から徳ちゃん新道へ)    (やせ尾根を下る)     (尾根からは見晴らしがよい)
 
    (かすむ大菩薩嶺)        (シャクナゲ林を下る)    (シャクナゲの狂い咲き)

   (カラマツ林を下る)        (シラカバ林もある)    (生命力あふれるミズナラの根)

   (登山口付近の紅葉)      (徳ちゃん新道入口)      (トロッコ橋脚の名残り)

 
★道端の花(花はなし)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)
(1)西沢渓谷〜合流点手前      (2)合流点手前〜甲武信ヶ岳

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       金峰山・甲武信・奥秩父
・2万5千分の1地形図  金峰山、雁坂峠

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