★ひとこと 「海辺の回廊に高山植物の花咲く礼文島桃岩コース」
礼文島桃岩コースから礼文岳(中央奥)を望む
★行った日 2007年7月4日(水) 晴一時曇 単独
2007年7月5日(木) 曇
単独
★コース
(第4日)
鴛泊10:05(フェリー)=礼文島香深10:45→香深フェリー乗場11:30(宗谷バス)=桃岩登山口バス停11:38→12:00桃岩展望台12:25→P233
13:27→元地灯台13:40→P233
13:56→桃岩展望台14:35→桃岩登山口14:45→香深15:10
(第5日)
香深8:45(フェリー)=稚内10:35→稚内港駐車場11:00(道道、R232、R233、R275)=雨竜町(道道)=15:37南暑寒荘15:46(道道)=えべおつ温泉16:35
(第4日)
朝3時半から明るくなり始めるので早起きしてペシ岬へ散歩だ。港の西側の人道トンネルを通って漁村に出て海岸に沿って右へ行くとペシ岬西側の海鳥営巣断崖の前だ。一旦海岸へ下って登り返すとペシ岬三角点へ登る遊歩道と合流する。展望台からの朝日に輝く利尻岳と鴛泊港とのコントラストは抜群だ。
朝一のフェリーで利尻島を後にし40分の船旅で礼文島香深だ。礼文は北方の植物園と言われ本州2000メートル級の高山植物が海抜ゼロメートルに咲き乱れている。まず桃岩展望台コースに向うべくフェリーターミナルから宗谷バスで桃岩登山口バス停で降り、シシウドが林立する遊歩道を進んだ。一帯には樹木はなく草花が咲き乱れる草原だ。桃に形が似た桃岩の前の展望台の下には紫色のレブンソウが風に揺れていた。高台の草原にはエゾカンゾウの黄色い帯やシシウドの白の斑点が広がっている。道端のレブンウスユキソウは綿毛が少なく普通のウスユキソウに似たものしか見かけなかったが、しばしば見掛けたヒオウギアヤメは3枚の紫の花びらの花心の所の放射状の縞模様が素晴らしかった。遊歩道の東側はなだらかな草原が広がっているが西の海側は絶壁と奇岩が林立した勇壮な光景だ。しばらくして北方特有の霧が湧き出して利尻山はおろか北方の山々もベールに隠されてしまった。計画では山頂からの展望が有名な礼文岳登山を予定していたが、残念ながら山を取りやめてじっくりこのコースを歩くことにした。元地灯台から知床へ下らずに同じ道を引き返し、桃岩登山口からは遊歩道で香深へ帰着した。
礼文島は文字通りの花の島だ。山に登らなくても高山植物を楽しむことができ、短いコースから長いコースまで散策コースが各種準備されているので体力に合わせて選べばよい。機会が許せば少なくとも2日間は滞在したい島だ。なお、真夏でも朝夕や天気の悪い日は長袖やトレーナーがあればベターだ。
(第5日)
派手な桃岩荘YHの送別イベントに送られて香深を出発、1時間50分の肌寒い船旅で稚内に到着した。船上からは霞がかかって利尻富士は殆ど目にできなかった。稚内から洋上の利尻富士を眺めながら快適に海岸沿いを南下、留萌までのオロロン街道は海岸あり、天売・焼尻島あり、牧場あり、風車ありの文字通りのシーニックハイウエーだ。留萌手前から内陸部に入り、あす登る予定の南暑寒荘へ登山口確認のため立ち寄った。雨竜ダムから先は未舗装ながら雨竜町から4、50分で行ける事を確認してえべおつ温泉へ向った。
(利尻島鴛泊港) (礼文島香深へ向うフェリーから)
(桃岩コース登山口)
(オオカサモチの草原を登る)
(桃岩展望台)
(桃岩展望台から猫岩方面)
(遊歩道から桃岩と元地港)
(エゾカンゾウの遊歩道を行く)
(元地灯台へ向う)
(知床方面のイブキトラノオ)
(遊歩道か元地漁港) (遊歩道から利尻富士)
アヤメ(ペシ岬) ノゲシ(ペシ岬) トウゲブキ(ペシ岬)
シシウド(桃岩コース) チシマフウロ(桃岩コース) キジムシロ(桃岩コース)
イブキトラノオ(桃岩コース) レブンソウ(桃岩コース) レブンシオガマ(桃岩コース)
ヤマブキショウマ?(桃岩コース) セリ?(桃岩コース)
レブンキンバイソウ(桃岩コース)
エゾカンゾウ(桃岩コース) レブンハナシノブ(桃岩コース) バイケイソウ(桃岩コース)
ヒオウギアヤメ(桃岩コース) ?(桃岩コース) ミヤマオダマキ(桃岩コース)
?(桃岩コース) ?(桃岩コース) ヒオウギアヤメ(桃岩コース)
チシマゲンゲ(桃岩コース) レブンウスユキソウ(桃岩コース) ミソガワソウ(桃岩コース)
センダイハギ(桃岩コース) ヤグルマソウ(桃岩コース) ハマナス(香深)
★ルート断面図
★地 図(GPS軌跡)
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 利尻・羅臼・斜里・阿寒
・2万5千分の1地形図 香深
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