旭岳(2290.3m)北鎮岳(2244m)

 

★ひとこと   「花の大群落、雪渓、火口の風景を楽しみつつ旭岳周遊」

夫婦池から旭岳を望む

★行った日   2007年7月8日(日)  晴一時曇  単独
        
★コース

(第8日)
白金温泉4:26(道道)=5:13旭岳温泉ロープウエー駅5:47(ロープウエー)=姿見駅5:58→旭岳石室6:17→六合目6:39→七合目6:56→八合目7:14→九合目7:36→7:50(2290.3m)旭岳7:56→キャンプサイト横8:16→北海岳分岐8:52→(2185m)間宮岳8:56→9:18中岳分岐9:26→(2113m)中岳9:46→北鎮分岐10:00→10:21(2244m)北鎮岳10:48→北鎮分岐10:58→中岳11:10→中岳分岐11:22→中岳温泉11:53→12:27裾合平12:42→P1724 13:13→旭岳石室分岐13:49→14:01姿見駅14:15(ロープウエー)=14:25旭岳温泉ロープウエー駅14:29(道道)=白金温泉

(第8日)
 昨年7月にも旭岳へ登ったが雨風で何も見えなかったの今回はそのリベンジだ。初発のロープウエーに乗るべく早朝に出発、晴の日曜日とあって人出が早く、満員の乗客を乗せた一番の臨時便で姿見駅へ6時前に到着した。昨年と異なり、姿見駅から豪快に白煙を上げる地獄谷の上方に逆光に輝く旭岳が望めた。
 すでに森林限界を抜けた見晴らしの良いお花畑の散策路を旭岳石室のある姿見の池まで登る。ここから白煙がまともに吹き付ける地獄谷の南側稜線の急坂を登る。緑のない火山礫や砂礫の急坂をあえぎつつ登るが、噴煙が北風にのってきて硫黄の臭いが鼻をつく。海抜2000メートルを過ぎた8合目辺りから噴煙帯を過ぎ頑張って登る。9合目の四角いニセ金庫岩を過ぎて北方向へ曲がり少しなだらかになった稜線を登ると北海道最高峰の旭岳だ。山頂は丸くて広く所々に緑が生育している。昨年は雲の中だったが、山頂は南西から反時計回りに芦別岳、夕張岳、十勝連峰、トムラウシ山、忠別岳、石狩岳、白雲岳、黒岳、北鎮(ほくちん)岳などが並んでいる展望台だ。


 (早朝から並ぶ旭岳温泉駅)  (夏草茂る旭岳温泉登山口)    (姿見池周辺のお花畑)

   (姿見池から見る噴煙)       (登山道から姿見池)     (登山道下の地獄谷の噴煙)

   (稜線の急坂を登る)      (8合目辺りから振り返る)   (火山礫のガレ場を登る)

                 (旭岳8合目辺りから南方を望む)

      (ニセ金庫岩)         (頂上直下の上り)         (旭岳三角点)

             (旭岳山頂からこれから歩く東北方向を望む)

 山頂から火山礫帯の急坂を東へ下る。石車に要注意だ。途中からキャンプサイトの横まで雪渓が残っていたが表面が適度に柔らかいのでサッサッと快適に下れた。お花畑が点在する登山道を登りきると御鉢平の噴火口縁の北海岳分岐だ。すぐ隣が間宮岳だが同じ高さの火口縁だ。この辺りにはお花畑が点在しコマクサも火山礫の間にしっかり根をはっていた。火口縁上のコルまでなだらかに下り、裾合平への道を中岳分岐にて左に分け、火口縁を再度登り続けると中岳だ。中岳から北海岳を火口対岸に望みその手前に御鉢平が広がるさまは雄大だ。中岳から火口平を眺めながら縁を登りきると黒岳と北鎮岳への道を分ける北鎮分岐のピークだ。黒岳方面から沢山の登山者が雪渓を登って来るのがアリの行列のように見えている。ここから高度差約100メートルの急坂を登ると北海道第2の高峰北鎮岳だ。北鎮岳から鋸岳、比布(ぴっぷ)岳を経て愛山渓温泉へ下る魅力的な尾根道が続いるがここから往路を引き返す。山頂からは旭岳同様北海道の屋根らしく素晴らしい山並みが望める。
 中岳分岐から裾合平へ向って沢沿いに下る。30分も下ると深く掘れた峡谷が現れ谷底まで下ると河床に温泉が湧き出し、数人の登山者が楽しんでいる。中岳温泉だ。谷あいには黄色のエゾノリュウキンカが群生していた。小さな雪渓を幾つか渡りながらなだらかに下ると愛山渓温泉への分岐点のある裾合平だ。ここから旭岳の裾を巻くようになだらかなお花畑が点在する道をアップダウンを繰り返しながら進む。斜面をおおう白いヒメイソツツジや終わりかけのチングルマの大群落が旭岳を遠景に広がっている。やがて前方にロープウエーの鉄塔が見え、なだらかに下ると夫婦池だ。今まで大規模な草原の風景を楽しんできた目には、往路には姿見平周辺のお花畑に感動したが、こじんまりした箱庭のように見えるのが不思議だ。ロープウエーで旭岳温泉へ下り美瑛を経て白金温泉へ帰り着いた。
 きょうは快晴のもとリベンジ大成功だった。今なお噴気をあげる火山、御鉢平の雄大な景観、お花畑の大草原など本州にない魅力にあふれた表大雪の山旅だった。

   (旭岳山頂から激下り)       (下ってきた雪渓を望む)   (点在するお花畑を行く)

    (北海岳分岐)          (北鎮岳へ向って下る)         (中岳分岐)

             (火口縁より左から比布岳、北鎮岳、御鉢平を望む)

 (火口縁に点在するお花畑)        (黒岳分岐)            (北鎮岳への上り坂)

     (北鎮岳)            (中岳分岐から西へ下る)    (残雪の道をなだらかに下る)

   (川の中の中岳温泉)        (しばらく沢を下る)        (残雪の道をなだらかに下る)

      (木道を行く)             (裾合平)              (北側から見た旭岳)

    (なだらかな笹原を下る)   (チングルマの大群落を行く)      (お花畑と旭岳)

★道端の花

 
   チングルマ(姿見平)       エゾコザクラ(姿見平)      ミネズオウ(テン場)
 
   キバナシャクナゲ(テン場)   メアカンキンバイ(テン場)      イワウメ(テン場)
 
    コケモモ(テン場)       エゾノツガザクラ(テン場)   メアカンキンバイ(火口縁)
 
      ?(火口縁)         タカネスミレ(火口縁)     ミヤマキンバイ(火口縁)
 
    コマクサ(火口縁)       ミヤマリンドウ(北鎮岳)        ?(北鎮岳)
 
   イワブクロ(中岳温泉)    エゾノツガザクラ(中岳温泉)  ウラジロナナカマド(中岳温泉)
 
 エゾノリュウキンカ(中岳温泉) ショウジョウバカマ(裾合平)    コガネイチゴ(裾合平)
 
  アオノツガザクラ(裾合平)    ヒメイソツツジ(裾合平)      イワベンケイ(裾合平)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       大雪山・十勝岳・幌尻岳
・2万5千分の1地形図  愛山渓温泉、旭岳、白雲岳、層雲峡

Homeへ