北穂高岳(3106m)涸沢岳(3103.1m)

 

★ひとこと   「南岳獅子鼻からキレットを経て北穂高岳、涸沢岳へ」

涸沢岳近くから北穂高岳、槍ヶ岳を望む

★行った日   2007年8月9日(木)   晴       単独
        
★コース

(第5日)
南岳小屋5:43→最低コル6:39→長谷川ピーク7:10→7:31A沢コル7:37→8:30展望台8:36→9:09北穂高小屋9:18→9:21(3106m)北穂高岳9:28→涸沢分岐9:36→9:45展望岩10:18→最低コル11:05→12:09(3103.1m)涸沢岳12:45→穂高岳山荘13:05

 けさは晴れ、日の出に輝く富士山や南アルプス、穂高連峰など獅子鼻から満喫できた。キレットを穂高から来た事があるが穂高方向へ行くのはは初めてだ。獅子鼻の西側を巻くようにガレ場を下る。鎖場やハシゴ場を過ぎて稜線に出る。上から見ると平に見えた稜線も岩稜が重なり合った難物の連続だ。最低コルまで来ると行き先の北穂高岳、振り返ると獅子鼻が前後でそびえ立っている。岩峰の長谷川ピークを越え、北穂高岳へ向って岩壁をペンキマーク通りに登る。以前の記憶では落石を起こさせそうなガレ場の道があったが、今回はそこを通らずに岩角を掴んで直登するルートに変更されていたようだ。お蔭で落石を余り気遣うことなく北穂高小屋へたどり着いた。前回同様、飛騨泣きの場所は特定できなかった。キレット越えよりも北穂の長い岩の急坂登りがしんどく再々休憩しながら登りついた。お蔭で北穂小屋売店のビールのうまさが忘れられない。


 (獅子鼻から常念横の日の出) (モルゲンロードに輝く穂高岳)   (北穂高岳へ続くの稜線)

      (屏風岩)                (笠ヶ岳)         (獅子鼻から岩稜を下る)

   (岩稜を振り返る)           (ハシゴを下る)      (降りてきた岩場を振り返る)

   (これから進む稜線)        (獅子鼻を振り返る)         (岩稜を進む)

   (イワツバメが日光浴)         (長谷川ピーク)      (北穂高岳への岩稜登り)

  (ペンキ印の通り登る)       (ガレ場を急登する)        (北穂高岳山頂)

 北穂高岳山頂は遮るものなしの展望だ。ただし北穂山頂は荷物運搬ヘリがきたり登山者が多く落ち着かない。山頂を下って涸沢を左に分け少し登ると稜線上の岩棚が休憩のベストポイントだ。展望は申し分なく、携帯のiモード(ドコモ)も通じ昼寝にもってこいの場所だ。ここからも厳しい岩稜コースが続き、最低コルを過ぎてD沢のコルから岩や植え込みボルトを掴みながら涸沢岳への上りがしんどい所だ。この岩の間にミヤマオダマキやミヤマムラサキが咲いていた。ルンゼ状の岩場を登りきり、なだらかに岩稜を登ると涸沢岳山頂だ。ここから眺める竜の背びれの様な前穂高岳北尾根が圧巻だ。東方眼下には涸沢カールが広がり、南には穂高岳山荘が見えその向うに奥穂高岳が見えている。きょうは穂高岳山荘泊まりだが、連日風呂にも入れずだいぶ疲れがたまって来たようだ。
 きょうは好天に恵まれ、絶好の場面を絶好のコンディションで楽しむことができたのは幸運だった。

   (北穂山頂から奥穂高岳)   (北穂山頂から槍、キレット)  (北穂から岩稜を巻いて下る)

             (北穂高岳南峰付近から東〜南〜西〜北〜東を望む)

     (涸沢分岐)             (岩稜を登る)         (展望テラスから前、奥穂)

     (岩稜の急登)           (救護?ヘリ)             (涸沢が見え出す)

    (最低コル標識)          (涸沢岳岩稜の直登)        (岩稜に咲く草花)

    (岩稜に咲く草花)            (涸沢岳)              (穂高岳山荘)

      (涸沢岳から前穂高岳北尾根を望む、右から本峰の次の2の峰から8の峰)

★道端の花

 
  イワギキョウ(涸沢岳稜線)  ミヤマキンバイ(涸沢岳稜線)  タカネツメクサ(涸沢岳稜線)
 
 ミヤマコウゾリナ(涸沢岳稜線) イワベンケイ(涸沢岳稜線)  ハクサンイチゲ(涸沢岳稜線)
 
 ミヤマムラサキ(涸沢岳稜線) ミヤマオダマキ(涸沢岳稜線) チシマギキョウ(涸沢岳稜線)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       槍ヶ岳・穂高岳・上高地
・2万5千分の1地形図  穂高岳

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