★ひとこと 「中ノ岐林道から尾根急登で池塘が散在する草原の山頂へ」
平ヶ岳の玉子岩
★行った日 2007年10月14日(日) 晴一時曇 単独
★コース
(第4日)
銀山平温泉3:55(R352、林道)=中ノ岐林道終点駐車場5:26→玉子石分岐7:21→玉子石→玉子石分岐→山頂分岐7:51→姫ノ池分岐7:58→(2139.6m)平ヶ岳三角点8:24→平ヶ岳最高点8:32→平ヶ岳三角点8:39→姫ノ池分岐9:15→9:01水場9:12→山頂分岐9:15→姫ノ池9:21→9:26鷹ノ巣ルート下り口9:38→玉子岩分岐10:04→11:23中ノ岐林道終点駐車場12:00(林道、R352)=銀山平温泉13:24
銀山平は奥只見ダム建設で移転した数軒の民宿を中心とした温泉もあるリゾート集落で、小出ICから銀山平までダム工事トンネルのシルバーライン利用で40分の近さだ。中ノ岐林道終点登山口へ民宿のワゴン車で午前4時出発、午後2時帰着の予定だ。定員の7人揃わないと送迎がないので毎日は出ないそうだ。中ノ岐林道入口のR352の雨池橋から約1時間、一般車通行禁止の所々舗装があるが悪路で有名な皇海山の林道以上の地道悪路だ。まだ真っ暗なのでヘッドライトで照らされた路面の凸凹が悪路をより印象付けているようだ。きょうは日曜日のせいか近くの民宿からもマイクロバスがでて、駐車場にはマイクロバス4台ワゴン車3台の賑やかさだった。
駐車場を後にして足元もあまり見えない樹林の登山道を進み、平ヶ岳沢を飛び石伝いに少しさかのぼってから簡易の板橋を渡る。ここから樹林の中の急登に次ぐ急登だ。大きな古木の立つ所からやや楽になり、向かい側の朝日を浴びだした剱ヶ倉山が紅葉に映え、山ひだに急流や滝がかかっている姿が美しい。やがてオオシラビソやダケカンバからツガなどの低木帯になると笹原の草原に飛び出し、立派な木道が現れる。玉子岩分岐から少し右へ行くと高さ3、4メートルの二つ重ねの石灯籠のような丸い石がある。玉子石だ、風化しているので近寄らないようにとの注意書きがある。後方の池塘と遠景の巻機山とのコンビネーションが素敵だ。西北には八海山、中ノ岳、越後駒ヶ岳の越後三山がオッパイ型の姿を見せている。平ヶ岳の山頂領域は池塘の散在する広い草原で、巻機山によく似た女性的な山容だ。道標に従って木道を進むと三角点表示があり、そのすぐ右に三角点があるが最高点は少し先だ。しかし殆ど平な草原だ。
(朝日をあびる剱ヶ倉山) (紅葉の登山道を急登)
(オオシラビソ?もある)
(巻機山(左)が見えだす)
(笹原の低木帯を登る) (草原の玉子岩分岐点)
(意外に大きい玉子岩) (玉子石から越後三山)
(整備された木道を行く)
(P2076付近から西南〜西〜北を望む)
(三角点分岐)
(平ヶ岳三角点) (平ヶ岳最高点)
山頂から木道をなだらかに下り、姫ノ池方面に向う。鞍部のツガ廊下と呼ばれるあまり背の高くないオオシラビソ樹林帯を抜けて登り返すと姫ノ池だ。平ヶ岳をバックに散在する池塘群が美しく、早くも小さな池塘では氷が張っていた。ハイマツ帯を鷹ノ巣方面へ少し東進すると台地端部に至る。男体山や白根山などの日光連山、燧ヶ岳や至仏山などの尾瀬の山々など、東側の大展望台の休憩の適地だ。ハードな鷹ノ巣ルートの尾根道を点々と登ってくる人々も見えている。初夏には草花で埋め尽くされるであろう、今は枯野の草原を後にして往路通りに下山した。帰途、林道は中ノ岐の渓流に沿って下るが、本流には素晴らしい数段のナメ、今は禁猟期だが3、40センチの岩魚?の影が見え、山肌からは豪快な滝が落ち、山懐の深さを感じさせてくれた。
平ヶ岳は奥深い山との印象があったが、中ノ岐林道を車で入ると意外に身近な山だ。山頂部には池塘の散在する広大な草原があり、今は冬枯れた風景だったが女性的な温かみのある平ヶ岳の山容や、更には越後三山や尾瀬、日光の山々とのコンビネーションが素晴らしかった。
(平ヶ岳最高点の広々とした草原から東北〜東〜南〜西南を望む)
(平らな山頂の説明板) (姫ノ池から平ヶ岳)
(池塘の説明板)
(矮小化オオシラビソ帯を行く)
(鷹ノ巣への下り口から平ヶ岳) (池塘と越後三山)
(鷹ノ巣への下り口から東北〜東〜南〜西南を望む)
(紅葉低木帯を下る) (アシウ杉に似た古木もある)
(樹林の中の中ノ岐林道駐車場)
(沢を左岸へ渡る)
(飛び石伝いに沢を下る) (一般車は入れない林道終点)
★道端の花(殆ど花はなし)
★ルート断面図
★地 図(GPS軌跡)
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 越後三山・平ヶ岳・巻機山
・2万5千分の1地形図 平ヶ岳
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